セブン・サイコパスのレビュー・感想・評価
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オルガ・キュリレンコは役を選ばない?
ジャンルとしてはコメディになるのだろうか?役者も有名どころを揃えているし製作費もかかっている(スリー・ビルボードよりも製作費が高い!)ので、恐らくはマクドナーフ監督が作りたいものを好きなように作らせてもらった結果の産物なのだろう。大衆受けするとは思えないが、個人的には楽しめた。ラストのビリーの死に方だけは不満だったが。サイコパスの3人の会話(特に映画の脚本についての自分勝手なアドバイス)は実に知的で、英国映画らしさを感じた。そして、音楽の使い方が素晴らしいと思った。オルガ・キュリレンコ(彼女のファンだと自負していたのだが)が出ていたのに気づかなかった。まだ売れる前とはいえよくこんな役を引き受けたものだと思う。
鑑賞動機:『イニシェリン島の精霊』でマクドナーの脚本に興味が湧いた10割
ファレルの眉毛30度くらい角度ついてる時あるんだけど。
脚本家が主人公ということもあり、劇中劇(妄想?)と回想(妄想?)も入り混じりつつ、かなり捻った、いやひねくれた展開でけむに巻かれてしまう。引き摺り回されるのは嫌いじゃないが、やはりちょっと作為的すぎるかなあ。
これ予告見てから見ると、だいぶ別物というか明らかに違うところあるような…。
サイコパスの考えは常人を越えていく
”七人のサイコパス”を題材に脚本を書こうとしていた脚本家の友人が、彼の為にとサイコパス募集の広告を出してしまう。
果たしてサイコパスは集まるのか?
結局、サイコパスの考え方は常人を越えていくって事ですよ。
サイコパスなんだから。
ノリで作った映画感
コリンファレル、サムロックウェル、クリストファーウォーケン、ウディハレルソン、ジェリコイヴァネクの従来のキャラをそのままにちょっとクレイジーでクールな映画を作ってみましたって感じ
トラボルタのゲットショーティーの方が全然いい
半年後には忘れてる内容
ストーリー紹介のニュアンスがだいぶ違う
レビューのストーリー紹介を見てから、鑑賞しました。
ネタに行き詰まった脚本家が、サイコパスを募集し、応募してきたサイコパス共に翻弄されるバイオレンス、コメディ。みたいな映画紹介になっていますが、全然違います!
「殺人者たち」とでも言い換えたほうがふさわしいのではないかと思いますが、とにかく冒頭からスタイリッシュに殺人が繰り広げられ、それがカードのように7つ揃っていくという展開。かと思わせておいて、変り種のベトナム人僧侶の復讐譚などもインサートされ、ラストまで飽きさせずに話は進んでいきます。
といっても、柱になるのは、行き詰まった脚本家コリン・ファレルの友人だが実は殺人鬼のサム・ロックウェル。犬を盗んで飼い主に返すことで小金を稼ぐクリストファー・ウォーケン。愛犬を探すのに手段を選ばない残忍なマフィア、ウディ・ハレルソン。の繰り広げる抗争劇が主体で、むしろ、コリン・ファレルはいなくてもいいんじゃないかと思うくらいに何もしません。
間に、こんな殺人鬼もいるよ的にいくつかの殺戮シーンがインサートされていきます。時に、優雅に、そして感傷的に。それが、応募してきたサイコパスたちの体験談によるもので、公式のストーリー紹介だと、脚本家の周りに異常者が7人集まってきて困り果てる。みたいに受け取れてしまうのです。
もしも本当に脚本家の身の回りでこんなことが現実に起きているのなら、それこそネタに行き詰まることはないでしょうし、あくまでも狂言回し的に困惑する主人公の周りで、悲しい攻防が繰り広げられ、決着を見るという、いっぽん筋の通ったストーリー。
とくに、クリストファー・ウオーケンの名演は必見です。
2015.3.14
ラストが切なかった…
タイトルとキャストに惹かれて鑑賞
サイコパスというからシリアスな「うわぁぁぁぁ」な展開を予想してたら明るい?サイコパスでした
観終わっていろんな感情が出てくるような深い作品には私には思えなかったけどなんか面白い、そんな作品でした
サム・ロックウェル演じるビリーのイカレ具合、キェシロフスキ夫妻のお互いを想う愛、それは良かったです
ずっとビリーのサイコっぷりが面白かったのにラストは切なく、それも良かったと思います
そしてカッコ良い役ではないのに色気ダダ漏れのコリン・ファレルは今作でも目を楽しませてくれました♡
サイコパスをどう描くのか?
観始めた時は、血生臭い場面が度々出てくる私の苦手なタイプの
作品だったので、失敗したかな~・・・他の映画観ようかな~・・・と
思いつつ、「サイコパスをどう描くのか?」という興味に惹かれて
最後まで観てしまいました
結論から言うと、結構面白かったです
残酷な場面が多いので、なるべく直視しないように
目を時々逸らせながら観ていたので、人によってはそういう時点で
アウトかなぁとは思った
話はよく出来ていたと思う
最初の方は、様々なサイコパス映画のオムニバスかと思うような短い
シーンの寄せ集め、そこに脚本家の主人公マーティの話を絡ませていき
親友ビリーにサイコパス映画の脚本のアイデア提供してもらう事に
なったあたりから徐々に話が繋がっていき、虚構の入れ子構造の映画の
話の部分がありつつも終盤では、様々な伏線回収して、
話としては納得のいくラストへ(一旦エンドロール始まっても話の
続きがあるので離席しないでください)
一番の注目点は、先にも書いたように「サイコパスをどう描くのか」
だったのですが、一言で言うと「奇人変人異常者倫理観無しで
それぞれ奇妙な拘りを持つ人々」、という感じでした
昔サイコパスという存在に興味を持って調べた事があります
連続殺人犯とか詐欺師に多いとか
彼らは、良心を感じることが出来る遺伝子が生まれつき
欠落しているのだとか
成長するにしたがって、良心を「学ぶ」事は出来るけれど
本当の意味で理解することはできない
だから他人を騙し陥れる事もいたぶる事も平気
一見とても「いい人」のように振舞う事もできる
この映画のような、わかりやすいサイコパスは判別しやすいですが
いい人っぽいサイコパスは、社会にうまく溶け込んでいるように
見えるのでわかりにくいようです
彼らは自分が良心を感じることが出来ない事で悩んだり苦しんだり
する事はない・・・葛藤の基盤となる良心を持っていないから
良心の呵責といったものとは無縁
嘘をつくのが得意なので、作家や俳優の中にも結構いそうですよね
時々作品読んでいて、この人もしかして・・・と思う事があります
どちらかというと、そういうタイプのサイコパス描写を
期待していて解説読まずに観ました
この映画は期待を随分裏切ってくれた上に
猟奇的な描写が多くて、かなり苦手な類の作品なのに
面白く観られたのは、脚本と俳優の演技が良かったからだと思う
ラスト、どうこの話を終わらせるんだろう?と興味津々で
観ていたら、二転三転する展開で意表を突かれました
それがただ、観客の読みを外す事だけを考えたものではなく
それぞれのサイコパスの思考・行動様式にのっとった言動
だったので、なるほどなぁ~・・・と納得
主人公の親友ビリーもサイコパスだったのですが
ホモでマーティの事が好きだったんだな~・・・
全然イチャイチャしてないし直接それっぽい描写も無かったけれど、
セリフの端々や、ラストの意外とも思える結果でそれが判明
ビリー役のサム・ロックウェルの演技が上手い
イカレぽんちだけど本当にこういう人いそう
この辺りはイギリス映画らしいな、と思いました
B級ノリかと思ったら、意外とよく出来た映画で楽しめました
サイコパスに関心がない人には微妙かもしれない
人を選ぶ映画ですけど、観て損はないと思います
★2.5
予告編見てから見ると必ずガッカリすると思います
話自体はすごくおもしろいと思うしいいなぁと思うシーンも何個かあったけど全体でみるとまぁ退屈だと思ってしまった
なんといってもサイコパスが個人的におもしろいから出てくるキャラがおもしろかった
でもおすすめするほどではない
周りみんなサイコパスにみえてきました。。。
そんなに悪くない
今回が2度目の鑑賞で、初回はいつだったか。
とりあえず期待はずれだったのは覚えていたんだけど、なんとなく気になって再鑑賞。
んで、けっこう面白いじゃんか、と。
サム・ロックウェルとクリストファー・ウォーケンはやっぱり素晴らしい表現者だし、
ウディ・ハレルソンもすごく良かった。
主演のコリン・ファレルは…えっと、眉毛がすごいね。
まぁとにかく、多くを求めなければ、劇中劇とかショートストーリーとか
割と盛り盛りでなんか全部のせみたいに雑多なゴージャス感があるし
ラストもちょうど良いとこに収めたよねっていう。
最後はきっと好みの問題なんだろうけど、
少なくとも僕はそんなにダメな作品ではないと思う。
たしかに傑作とかそういうのじゃないのは確かだけどね。
正直 嫌味に感じちゃった『スリー・ビルボード」より個人的には好きだったかも。
コリン・ファレルの眉毛ってすごい
個人評価:3.5
エンドロールではカントリーミュージックがかかり、どの作品も土臭い砂埃が舞っているような空間に包まれる。
マーティン・マクドナーが描く作品には、地に足がついた物語が多いが、本作はどこかバイオレンスフィクション感が前面に出ている。しかしクリストファー・ウォーケンが話し出すと、とたんに物語にリアルな空気がでるのは流石の名優の迫力だ。
後にオスカーを取るサム・ロックウェルの演技も光る。
シーズーが可愛かったです。
登場人物がほぼサイコパスという事で、“考えるんじゃない。感じるんだ”そんな映画でした。
レビューを拝見させて頂くと、かなり不評みたいな感じですが、自分としては結構面白かったですし、個人的には嫌いじゃない…と言うより寧ろ好きです♪
本編の間に挟まれた個々のショートストーリーはどれも秀逸でしたし、脇を固めるサム・ロックウェル、ウディ・ハレルソン、クリストファー・ウォーケン等のキャラクターも佳い味を出していましたし、ラストも割りと良かったです。
そして何て言ってもシーズーが可愛かったですね(*≧∀≦*)
面白いけどもうひと押しして欲しかった
「スリービルボード」から遡って鑑賞。
タランティーノとコーエン兄弟を足して2で割ったような印象のノワールコメディー。
虚実入り混じって登場するサイコパスたちのエピソードはそれぞれ魅力的で面白いんだけど、それらが最終的にバラバラのままで終わってるのが惜しいと思った。
セブン・サイコパス
スランプ中の脚本家が、
お節介な悪友のせいで危険な裏社会へと巻き込まれていくさまを、
ユーモアとバイオレンスを織り交ぜ軽妙に綴る。
タイトルから想像したのは、
7人のシリアルキラーの殺し合いみたいな感じ。
でも全然違ってました。
現実の人物と脚本上の想像の人物とが虚実入り乱れていく。
登場するサイコパスと各エピソードが魅力的。
ウサギを抱いたザカリアがマギーと一緒に有名な連続殺人鬼を次々に殺す話や、
アメリカ人への復讐心を抱いたベトナム人サイコパスの話など。
登場人物も個性的で、
コリン・ファレル、
サム・ロックウェル、
ウディ・ハレルソン、
クリストファー・ウォーケンと豪華。
オルガ・キュリレンコの扱いは酷い。
役者だけを目当てに観てもその思いが満たされる作品なんで、
この中に好きな役者がいればお勧めです。
残酷描写もあって、
先がまったく読めないの展開もいい。
最後にお手をするシーズーが可愛かった。
タランティーノになれなかった男!!
同じ監督の「スリー・ビルボード」を劇場で観て微妙だったので、こちらも観てみましたが、ウォーケン夫妻の病院シーン等良いシーンもありますが、メインの脚本作りからして監督の俺ってセンス良くね?みたいで鼻に付いて寒いし、結局のところグダグダな映画でした。こちらを先に観ていたら「スリー・ビルボード」は迷わず回避できていた事でしょう。本作のサイコパスはすぐ殺す人みたいな感じなので、日本人が一般的に使っている安倍総理やワタミや毒親みたいのとはまた違う感じでした。
愛犬家では無いから・・・
監督の「スリー・ビルボード」を鑑賞して久々に観てみるコトに。
W・ハレルソンは得意な強面で一匹の犬の為に人を殺し自身の命も投げ打ってまぁ破滅する!?
犬が誘拐されなければ話は進まなくてたかが犬の為にと愛犬家じゃ無いから気持ちが解らン。
一度観た時は今更タランティーノっぽい?感じで面白くない感想だったが過去の登場人物から空想の人物と変わった群像劇風味で二回目はまぁまぁだった。
個人的にはT・ウェイツにナイスなチョイ役でH・D・スタントンが最高だった。
何気にM・ピットもあんな役でとビックリするし意識して観るとS・ロックウェルがイカれていて好演。
サイコパスはS・ロックウェル一人だけって感じで皆んな彼に振り回されてC・ファレルは主役として地味過ぎて存在感が薄い。
ずっと残る作品だったかもしれない
ふざけなている部分がなければ、ずっと残る作品だったかもしれない。最初の15分、終わりの15分かなりひきつけられるものがある。冒頭ショッキングなシーンの直後に脳天気な曲を入れたり、「その男凶暴につき」を流してみたり、ランダムに挿入される「サイコパス」の話しなど、期待値はあがる。
ただ中盤に展開がないこと、軽い笑いに終始するところなど、ガクッと、品質が下がる。
ラストのエピソードは芯を突いているし、パロディ要素抜きで正面から撮ってたら、名作になり得たのでは。
イカレタやつら
主演のコリン・ファレルが巻き込まれる側と言うのはなかなか新鮮でしたが、でも新鮮味よりもどちらかと言えば違和感の方が上回ってしまったかなぁ。
そもそもハリウッドの脚本家にはとてもじゃないが見えないし、むしろコリンの方がサイコパスが似合う気がして、違和感は拭えなかったですかね。
まあ周りのイカレタやつらを演じた曲者俳優達のおかげでまずまずは楽しめましたが、現実と虚実が入り混じる展開のストーリーは、個人的にあまり得意分野ではなかったこともあってもう一歩乗り切れずでした。
特に前半がかなりダルかったですね。
「セブン・サイコパス」なる作品の脚本を書こうとしてもアイデアが出てこないコリン、そこで友人サム・ロックウェルの協力を得ていろんなパターンでアイデアを搾り出す訳ですが、とにかく展開がユルくてかったるい・・・けど、これをちゃんと見てないと後半楽しめなくなるんで、ここは我慢って感じでしたね(苦笑)
虚実がいつの間にか現実に進出する後半は、キャラのぶっ飛び具合もあってまあそれなりには楽しめました。
サム・ロックウェル節全快なビリーのキャラはまさに彼しか演じることが出来ないキャラで、主役を完全に凌駕、裏稼業の相棒役クリストファー・ウォーケンの存在感やマフィアのボスのウディ・ハレルソンのキレっぷりも特筆物で、彼らが入り混じった事実は小説よりも・・・なぶっ飛んだ終盤の展開のおかげで、まあ何とか楽しめる作品には仕上がった印象でしょうか。
それとラスト、この騒動を通してのコリンの成長ぶり?も見所と言えましょうか。
ここも脇役トム・ウェイツがいい味出してましたね!
サイコパス達が時折主人公に見せる優しさも、心憎い演出でした。
しかし脚本家ってホント大変な職業だなぁ・・・特にサイコパスが登場する映画を描こうとするには、サイコパスを知らずして書けずですもんね(笑)
それにしても女優陣の使い方が贅沢(と言うかもっと見たかった)、オルガ・キュリレンコはあれだけかい!
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