「おっぱい春休み。」スプリング・ブレイカーズ ロロ・トマシさんの映画レビュー(感想・評価)
おっぱい春休み。
「世界を挑発する無敵のガールズムービー」という触れ込みのハーモニー・コリン監督最新作。
ほぼ主演の女の子達がずっと無駄にビキニという、或る意味で男性の股間を「挑発」し続けとりました。
いやね、なんというか、最高に中身のない内容で非常に楽しかったです。
中身がないというとバカにしてるみたいであれですかね。んーあの、何が言いたいのか分からんというのが正直なとこで、ポップコーンムービーと呼ぶにはあまりに娯楽性は低く、スラッシャーな向きで観るにはそこまで過激でもなく、エロティックな方向にしてもじゃあ性描写バンバンか?つったらそうでもないという。
メッセージ的なものが1ミリも伝わった来ないっつーか。ま、ハーモニー・コリン作品てそういうとこありますからね。『ガンモ』もそうだったし。
で、貶してるってんじゃなくて。楽しかったんですよ、実際それでも。
ひたすらおっぱいボロロンで何かにつけてガールズがぴょんぴょん跳ねまわってるイメージの狂ったパラダイス感というか。
映像と音声とサントラをサンプリング的に切り貼りしたみたいな、流して戻して流して戻してって、或る意味実験的な側面も見せてくれるもんだから変な中毒性も湧いてくるというか。
なんだか不思議な感覚でしたな。
あんだけテンション上げまくったオープニングなのに、ラストをやたらしんみり閉じちゃうのも変な余韻残すし。
永遠なれ、ビッチども。
コメントする