ヒア・アンド・ゼアのレビュー・感想・評価
全1件を表示
『Aquí y Allá』 こういう映画が好み。人の心や歩みがわか...
『Aquí y Allá』 こういう映画が好み。人の心や歩みがわかるし、そのなかで観衆者に社会問題を意識化させるから。メキシコだから遠い国のように思われるけど、もうすでに、日本にもブラジルからの出稼ぎや、他国からの労働者の移入があり、労働者の就業、入国など深刻な課題を抱えている。ただ、言えるのは根本的に他国からの労働者も私たちも同じ血が通っている人間だということだ。
スペインの・メンデス・エスパルサ監督は移民の話で映画を作りたかったが、映画化され
すぎていると考えている時、ニューヨークで主役のペドロ・デ・ロス・サントス・フアレスにあったそうだ。そこで、ペドロがメキシコに戻ったらバンド『コパ キングス』を作ると。
ペドロのバンド:https://www.facebook.com/watch/?v=218425602375498
それを聞いて作品になりそうだと思い、ペドロの里、メキシコのGuerreroグエレロにいって撮影した。コパはペドロの住んでいる小さな山間の村の名前で Copanatoyac,から取ったそうだ。伴侶役は実際 ペドロの奥さんで、二人の子供は彼らの子供ではないと言っていた。
この映画が最近鑑賞した中で一番気に入っている。ペドロの家族は贅沢をしているわけではない。米国で稼いだ金は伴侶の出産のため全てを費やしてしまったと思うし、この山間の村では働ける仕事を見つけることが難しい。他の村人も仕事を探すのが大変そうだ。洋服を子供に買ってあげるのも大変そうだ。ロレナという一番上の娘は反抗期らしく、宿題はしないし、学校も途中で抜けたりする。でも、お父さんのペドロの理解ある態度に感激してしまった。『宿題を一緒にやろうよ。。。』地面に座り込んで二人で静かに話すところが気に入った。ペドロは人の心を和ませる技を体得している。彼はまた、息子を失っている母親のところに言って話を聞いてあげたりもする。こういう人は社会に必要な人だし、彼が、また、去った時、彼を慕う衝撃は大きい。『お父さんなんか恋しくないよ』とでも、ロレナはお父さんに言ったのかもしれない、でも、『後悔している』と妹にこぼす。反抗期の娘ですら、この父親は最高だと感じている。ペドロは現実に存在するから、彼に会ってはなしてみたい。今は家族のもとに戻ったのだろうか?
蛇足
『Quiero Brindar』家族の前で歌う歌/最後字幕で流れる歌.Corrido(コリド:バラード)
I just like being humble with my realm people.
これを初めとして、90%近くはペドロが作詞作曲してうたっている歌。最後の字幕のをみてほしい。
全1件を表示