くちづけのレビュー・感想・評価
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衝撃の結末
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元漫画家の竹中は、知的障害を持った娘を育てて来た。
である施設に入れて、自分もそこで働くことになる。
しかし病で余命宣告され、残される娘のことを心配する。
そして先のことを考え、娘一人を別の施設に入れる。
それでも父が大好きな娘は度々脱走して来る。
そして父が死ぬのなら、自分も死にたいと言い出す。
ということで、娘を殺めてしまう竹中であった。
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簡単に言えば上記のような話。
実際には施設の他の人々のエピソードなども含まれる。
うーん、難しい。娘を殺めてしまう竹中の気持ちも分からなくはない。
でもその場合、娘を殺して自分も自殺するのが自然なんでないの?
普通に闘病して1ヵ月後に病死した、ってのがよう分からんかった。
つらくて、せつない親子の物語。
いろんなことを考えさせられました。
究極の選択、ということでしょうか。でも、父の選択は
まちがってますね。絶対に選んではいけない選択肢。
人間、どんな人でも、間違ってしまうことがある。
そんなメッセージかもしれないけれど、つらすぎます。
こんな愛情はダメだと思う。
出演者の演技、特に貫地谷しほりさんが素晴らしい。
名作だと思うのですが、
好きか嫌いかと問われたら、好きじゃないですね。
あまりにもつらすぎる。
マコちゃんの演技すごい。映画としては悪くはないけど好きじゃない。ほ...
マコちゃんの演技すごい。映画としては悪くはないけど好きじゃない。ほのぼのもあったけど全体的に心を落ち着けて見れなかった。
これから先に起こる事、娘に待ち受けている困難、娘の人生を想像しての決断なのだろうけど。当事者にしかわからない苦しみ。観ていてつらかった。
ミヤネ屋若かった。
せつない
最後が切ないと思った
もう少し映画なんだから救いがあってもいいんじゃない?
舞台が原作なだけあって、なんだか舞台をみてるような気がした。
話の掛け合いが面白い。
うーたんがすごくいい味でてる。
俳優陣がみんな本物の知的障害者にみえてきて鳥肌たつ。
ラストの終わり方だけがあまり好きになれないが、そこ以外は好きです
2回目、テレビにて久々鑑賞
2020年
内容をほとんど忘れてしまっていたが、俳優陣の演技力の高さだけは記憶の通りでした。
少し歳を重ねて大人になった今、改めて見た感想としては、親としての葛藤に涙が溢れて止まらなかった。
昔見た時はラストが悲しくて号泣した記憶はあったけど、こんなよいしょよいしょで泣かせてくるとは…
当時は、この人性格悪い〜ひどい〜
なんて感想しか持たなかった登場人物に関しても、色々葛藤があったり、頭では分かってるけど…ってやつよねって気付けたり。
嫌な人だと思ってたけど、ここで働いてるって事は、最初から嫌な人ではないよねって気付けたり。
成長してから見ると、また感じ方が変わるのが映画の面白いところ。
またもっと歳をとってから見たら、別の見方になるのかなー
現実に全然ありえる話ですよね。
ひとりでも多くの方に
問題と可哀想だけを強調した映画
この映画を観るくらいならば、、
映画『海洋天堂』や『ギルバートブレイク』、『誰もが愛しいチャンピオン』、
漫画『ひまわり』、
児童文学『ぼくのお姉さん』、
専門書『発達障害の豊かな世界』
を見てほしい、読んでほしい。。
この映画で問題だ、可哀想と感じた方は、その後何をしている?
宅間氏は、監督は何をしている?
ボランティアの受け入れ先はたくさんあるけれど、行動したのだろうか?
劇場で、映画館で、自宅で、「可哀想」「問題だ」と言って、さも、意思高い系で優越感に浸るには良い映画。
でも、それで、感想述べて、他者を批判して終わり?
貴方は何をする?
リサーチは良くしてある。言いたいことも明確。
でも、この映画の企画者・脚本家・監督は、実際に知的障碍者や保護者・関係者と生活レベルで喜怒哀楽を共にしたことはないんだろうな。
”問題”のリサーチとして、彼らを対象者として”観察”・”調査”したことはあるのだろうが。
貫地谷さんも、自分の演技の参考に、施設を訪問したというが、演技の為だけなんだろうな。
親亡き後も、障害を持つ子が生きていけるように頑張っている方々を知っているだけに、いっぽんの気持ちはわかるものの、怒りがわいてくる。
知的障碍者と関わって、日々頭を悩ませているけれど、彼らの生きる力にはっとさせられている身には、受け入れ難く…。
ホームレスはダメだって。ホームレスだって、彼らなりに生きているとホームレスとつきあって思った。しかも”派遣村”とか、ホームレスを支援する人もたくさんいて、そういう中で、その人なりの生き方見つける人だっているし。親としたらホームレスとなった子を見たくないのはわかるけど。山下画伯だって、ある意味ホームレス。
確かに現実は厳しい。彼らが暮らせる施設を作ったって、逃げ出しちゃえばね。年金を充実させたって、キャッチセールス等彼らを餌食にしようとしている輩はたくさんいるし。簡単なことではない。制度を作れば済む問題ではなく、施設を作れば済む問題ではない。やっぱり人が生きていくには人が大事。
学歴社会を信じている人は、せめて高校を卒業しなければ、いい就職先に就けないと信じている。
でも、学歴よりも、技能よりも、大切なのは、自分が役に立っていると思える有能館。無理させて、その命の灯を消している保護者がなんて多いことか。
就労支援のスタッフが、「学歴があっても、職場のマナーができていない方が、学歴がなくとも、職場でのマナー(ごめんなさいと、ありがとうや、毎日職場に通うこととか)ができている方が、就労困難」とおっしゃっていたっけ。
彼らなりの自立を考えて、頑張っている人はたくさんいるんだよ。
誰かの負担になると決めつける前に、相談してほしかった。三人寄れば文殊の知恵と言うじゃない。袖すりあうも他生の縁。支援しているつもりでたくさんのものを貰っていると言うのは皆が言うセリフ。なにより、いっぽんがマコからもらったものは限りないんじゃないかなあ。負担と考えるのもわかるけど、いっぽんがマコからもらった幸せをおすそ分けするってかんがえてもいいのじゃないかな?
まあ、そんな綺麗事で済む問題ではないけれど。皆自分のことで一杯だし。
なんて、自分が、そういう方々と関わって、直球勝負の知的障害者の批判にへこみながらも、貰ったものもたくさんあるから、やはりいっぽんの思いには賛同しがたい。
まあ、知的障害者を取り巻く環境をわかりやすく、インパクトを与える方法で示したという点では価値ある作品です。(年金使い込む親は確かにいる。でも障害者の親だけじゃない。子どもの給食費や教材費、児童扶養手当を使い込む親はたくさんいる)
とはいえ、貫地谷さんと宅間さんの演技はちょっとね。よく特徴をとらえていらっしゃるけど、時々素に戻る。長い台詞やアップが多かったから仕方ないけど。
『海洋天堂』のタ―フ-を演じたウェン・ジャン氏や『ギルバート・グレイプ』のアーニ―を演じたディカプリオ様には及ばなかった。
島田さんともうひと方は凄かったけど。
演技的に良かったのは、田畑さん。親族としての苦しさと愛おしさがとても伝わってきた。
親が子に残さなきゃいけないものって何だろう。障害児を抱えられる親御さんだけでなく、すべての親に考えていただきたいです。
その切り口としては、価値のある映画です。
切ないけど、感動はしない。
いっぽん先生が病気になって、最終的に最悪な結末を迎えるわけですが、その結末がひどい。
確かに自分がその立場なら同じことを考えるかもしれないが、ひまわり荘の人は協力的なんだから、ほかに方法あるのではと思ってしまう。
感動するっていう意見もあるけど、それはまったく理解できない。
結果、身勝手な犯罪に過ぎない。
ただ結末以外と、うーやんが障害者に見えない以外は悪くない作品なので見てみる価値はあると思う。
切なくて悲しくて残念な作品。
切なくぼろぼろ泣いてしまいました
当事者の方に薦められ拝見いたしました。
私事になりますが、障がいをお持ちの方の介助者を生業とし、同時に9か月になる娘の父親でもあります。
仕事も生活も自分がその立場だったら?と思い考え見ておりました。
親は子供の成長、幸せを願うものであります。
うーん本当に切ないの一言でした。
自分の寿命が残り僅か…障害のある娘…
自分が、居なくなったあとのムスメノ人生…
心配で心配で頭がおかしくなりそうだなと…
大事に育ててきた娘を自分の手で…
私、個人的な意見です。
死んだら人生終わりです。他に手立ては無かったのでしょうか?本当にあった事が原作だとありましたが、2度とこのようなことがないように、どんな重い障害があろうが、差別や排除されない社会を作っていけたらと切に思わせ、感じさせてもらった映画でした。
愛と悲劇は紙一重
他人事にはできない、深すぎる作品だった。
知的障害者を持つ家族のリアルな心情と、
それに対する日本の現状を受け止めて、考えなければならないことを教えてくれる内容だった。
描かれ方も美しく、
父親の葛藤とその末の決断も、
一概に批評できるものではなく、とても難しい問題だ。
しかし、どんな理由でも殺してはならないと思うしかない。
苦悩の末の間違った解決策には変わりないはずである。
娘のことを本当に大切に思うのであれば、娘を信じ、助けてくれる人々を信じることではないだろうか。
そのための選択と努力という道はあったのではないだろうか。
しかし一概にはそう声を上げれず、
言うは易し、行うは難し。
そんな時、正しい道を歩めるのは、
やはり人の支えなのだろう。
伝えていく使命感覚える作品
舞台は「ひまわり荘」のみのセット。
始まりはクリスマス。そこから遡って描かれていくドラマ。
竹中直人初登場シーンでの勘違いネタは如何にも舞台作といった感じ。
春・夏・秋と断片的なシーンは、
もうちょっと説明付けないと成立しないでしょ、とか、
橋本愛の友達役のがさつな所、
宮根のニュースでのおふざけネタとか、
岡本麗の役が説明なさ過ぎとか、突っ込むところはたくさんある。
でも、終始ひたすら顔中濡れました。
序盤は田畑智子の破談話、そこに兄(宅間)の一言に嗚咽。
後半は竹中直人(と他の保護者)と自分の立場が重なって辛い辛い。
ラストも、確かに救いは無かったけど、
約束は果たせた(と思いたい)、悲惨では無かった。
そこにまた号泣と、忙しい話でした。
単純なお涙ちょうだいモノだけでなく、
当事者にしか分からない現実問題も突きつけ、
ただそれには具体的な解決策など無いのだけれど、
観た人全てがどーしたらいいか考える切っ掛けになりうる、
そういった意味で素晴らしい作品だと思います。
竹中と貫地谷の結末に納得いかない人も多いと思うが、
当事者はそこで悩んでます。絶対に。
お巡りさんの話に食って掛かった竹中も、しみじみ観てしまった。
演者も良かった。
特に田畑智子。幸薄い女が似合う女優1位。
麻生祐未。昔より色っぽく見えて寛容なお母さんが素晴らしい。
橋本愛も良かったが、最近いろいろ出すぎで(働き過ぎで)かわいそう。
コメディであり、社会派であり、ヒューマンでもある
いっぽんがしたことはもちろんやっていいことではない。
でもいっぽんの行為を誰が責められるのだろうか。
ひまわり荘の人もそれを理解していたからこそ、ただただ悲しむしかなかったのだろう。
コメディ、社会派ドラマ、ヒューマンとこれほどまでにたくさんの要素が詰まってる映画は、他にないのではと思った。
私自身「知的障害者」に関する映画は初めてでしたが、もっと多くの人に見てほしい作品です。
しみじみ
レビュー
コメディ風で観やすいながらも
脚本を手掛けながらも作中の中心人物を演じ、心温まる世界観を作られた宅間孝行に拍手。
宅間孝行演技うま過ぎと言うか自伝なのかな、これはってぐらいのレベル。もう、虜になりました。
作品の9.9割がひまわり荘という知的障害者たちの自立支援のためのグループホームでの撮影。
最初から最後まで同じ雰囲気のひまわり荘に愛しさを覚える。日付が出てくるので時系列が分かりやすい。
役者がどれも浮いてなくて少し癖があって良かった。
この映画で1番伝えたかったことは多分、知的障害者が介護されず犯罪や冤罪で刑務所に入ったり、ホームレスになったりしている現状を世の健常者に知ってもらうということだと思う。そして、その悲惨な事実がある上で考えて欲しいと言うことだと思う。同じ人間として何も思わないということは無いと思う。自分が健康に日常を送っているのは普通では無いということ、何か自分にできることが無いか?など。何か行動するにしても、しないにしても、この映画は心に残り続けるだろう。そして障害を持った人たちを見た時、この映画を思い出し以前より対応が変わるだろう。ただ可哀想だの気持ち悪いだの思うことは無いだろう。
こうした作品が少しずつ差別だの偏見だのを矯正していくのだろう。そのために活動してくれる人たちが増え、世界が変わっていくようにこういう作品は必要だと思う。重いテーマではあったが、コメディ調にし観やすくした堤幸彦監督、宅間孝行に改めて拍手。
これは見るべき映画。ただただ号泣。忘れられない1本になった。 障害...
ぐっばいまらー
笑あり涙ありのドラマの中に重いテーマを上手に絡めた作品。スリングブレイド思い出した。
竹中さんの生きていく術が無かったら生きていけるような世の中にするべきじゃないのかというセリフ、その正義感と愛の重さからのラストは辛すぎる…親は子を最後まで看取る事が出来ないから…それでも純粋で優しい人々の織りなすこのドラマが好きだ。宅間さんのコミカルなテンポ感は勿論だが貫地谷さんの演技には脱帽。
全42件中、1~20件目を表示