「人口爆発が起こった近未来。8億人の住民を抱えるメガシティー・ワンの...」ジャッジ・ドレッド よねさんの映画レビュー(感想・評価)
人口爆発が起こった近未来。8億人の住民を抱えるメガシティー・ワンの...
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人口爆発が起こった近未来。8億人の住民を抱えるメガシティー・ワンの治安を維持しているのは警察官であり裁判官であり処刑人である"ジャッジ"達。その中でも特に優秀で仲間からも犯罪者からも恐れられるドレッドは透視能力を持つミュータントのジャッジ候補生、アンダーソンがジャッジに相応しいかテストするよう命じられる。渋々承諾したドレッドは早速彼女を同行して、殺人事件現場の超高層アパート、通称ママが率いるギャングのアジトがあるピーチツリーに急行。被害者が時間感覚を麻痺させる新型ドラッグ、スローモーを被害者が服用していたことを確認したドレッド達は容疑者ケイを確保するが、ケイの自白を警戒したママはピーチツリーを完全閉鎖してビル中の部下達にドレッド達の殺害を命じる。
全編クライマックスのインドネシア産アクションの傑作『ザ・レイド』に酷似した設定で、バイオレンス描写も同じくらい突き抜けた作品。意識を持った人間が肉塊に成り果てる一部始終をスローモーションでじっくり観せるグロテスクさはホラー映画並みの潔さ。一切素顔を見せない主人公はカール・アーバンがスタイリッシュに演じていて、バイクのデザインが酷すぎることを除けば実に観応えのある力作でした。
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