真夏の方程式のレビュー・感想・評価
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可もなく不可もなく
なんとなく東野圭吾は読まないというのが一種のこだわりみたいなものになっている私は、「子供嫌いで有名な湯川」の時点で押し寄せる「いや知らねーし」感。湯川ファン多そうだもんね。
とは言え、ずいぶん前に「容疑者Xの献身」を映画館で観て、ストーリーとか福山雅治とかじゃなくとにかく堤真一の演技が神がかっていて、ちょっと泣いたりした記憶があって。数年?のタイムラグを経て、第二弾を鑑賞。
恭平くんが実にかわいそうだった。何も知らずに殺人事件の片棒を担わされてしまった少年。しかも彼は聡明なので、周りの大人たちの表情や言動から自分の状況をすぐに察してしまう。でもなんで?どうして?と混乱する彼に、ラストで湯川がもっともらしいことを言って煙に巻いていた。でも心にしこりは残るだろうし、成長すればするほど事の重大さに気付いていくに違いない。無邪気な彼にこんな重い運命を背負わせて、まったく大人は勝手だよ。
全体的に可もなく不可もなくって感じだった。退屈ではないけど特別面白くもない。あ、でもロケットのシーンは突き抜けた清々しさがあって観ていて心地よかった。
実に面白い
子供嫌いな湯川と少年の少しギクシャクした、やり取りが面白かったです。
杏ちゃんの水着姿も良かった。
物語の展開は、おおよそこうなるだろうというところでしたが今作も「容疑者Xの献身」と同じく深い愛情が詰まってましたね。
推理物というよりは人の心を強く描いているのが、この作品の好きなところです。
少し残念だったのは「実に面白い」というセリフがなかったとこですね。
少年の行く末が気になりますが、いい人間ドラマだったと思います。
よかった
夏の感じがとてもよかった。
ただ、子供に殺人の手伝いをさせるのはあまりにひどいし、中学生の女の子がいきなり包丁で刺し殺すのもどうかなと思った。子供に殺人を手伝わせるおじさんがまともな人格なわけがないし、あんな物騒な性格の女がその後まともに生活できるものだろうか。しかし魔が差すというのはそういうことなのだろうか。
子供のお父さんが、しょっちゅう携帯に電話を掛けてくる設定だったのだが、実際現れたお父さんはそんな感じが全然しなかった。
福山が子供嫌い設定の割にけっこう優しくて、もうちょっと仲良くなるための何か仕掛けがあってもよかったのではないだろうか。
子供とまったく会ったことがないけど彼女を守るために人生を捨てる実の父親にはグッと来た。
ダイビングもペットボトルロケットも、海も青空も気持ちがよかった。魚もたくさん釣れそうで行ってみたい。
机上の空論ではない愛情の方程式。
湯川シリーズは残念ながら未読。
容疑者Xの献身(映画)を少し見た程度です。
1+1=常に2になると思い込んでいる文系頭の私にとって、実験を繰り返す湯川教授のペットボトルロケット実験シーンはとても興味深く、映像も美しかったです。
何度も実験する、呆れるほど実験する、それでも毎回求めていた答えに辿り着くとは限らないのがこの世の理。
その”答え”もまた”完全な正解”などなく。
だから人間は間違えながら、時には犠牲を出しながら、選択を重ねて近づいていく。
今回の事件と、調査船のテーマがぴったりと収まっていました。
文章にすると安直ですが家族とは何か。心にのしかかりました。
登場人物の愛の形が歪んでいるとか異常ではないのです、ただただ深く。だからこそ余計に苦しい。
そして最初は楽しい夏休みを満喫していた普通の少年、恭平君の抱えきれない思いが痛かったです。
小さな体で頭の中では受け止められなくて泣きながら教授を探すシーン。駅で見つけて駆け寄る姿。
「一緒に悩み続ける、君は一人じゃない。」
教授の一言で眼差しにかすかな安堵が見えたのが救いでした。
前回の柴咲コウさん同様、吉高由里子さんを前面に出す事なく良いポジションに抑えてあるのが実に効果的。
杏さんの水着姿は何と美しい事か…最後に映るバックショットは哀しみを背負うだけではない覚悟を感じました。
TVの延長作品から完全に映画向けにシフトした今回。
良い所はそのままに、音楽、映像美も相まって素敵な一作品に完成しておりました。
お見事。
こんなの…
すべては愛する人のために
『真夏の方程式』
容疑者Xの献身に引き続き見ました
タイトルなし(ネタバレ)
原作も読んでいたが、大満足!前作の方が好きだが、こちらもいい仕上がり!静かな展開ながら、家族の秘密と愛の切なさ、最後の面会室のシーンはとても良かった。いい映画でした
ハードな夏休み
うーーーん微妙w
深く考えない衝動殺人
総合70点 ( ストーリー:70点|キャスト:70点|演出:65点|ビジュアル:70点|音楽:65点 )
前作「容疑者Xの献身」のときも思ったのだが、主人公が開発の説明会に呼ばれているのに自分のつまらない都合で勝手に欠席したり人への接し方が自分勝手だったりして、暴虐無人に振舞う姿にどうも違和感がある。主人公はこんなかっこいい凄い人物像だよというのを作りあげたいのだろうが、これが不自然に見えて仕方がなくて、私にはこれがかっこいいとか魅力的な人物に見えないばかりか作品の質を軽薄にしているように思える。登場人物で一番印象に残ったのは杏で、普段は日焼けした肌で海に潜り環境運動にまい進しする強い姿を見せながらも、事件のことで感情を露わにする演技が表現力豊かだった。
物語を含めた作品全体の印象は前作に比べると普通。あっさりと殺されてしまった元刑事のことがあまり触れられていないことと、歪な衝動殺人の動機の弱さが気になった。そのためにあまり登場人物にのめりこめないし、家族愛もわかるけれど自分勝手に思える。
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