フラッシュバックメモリーズ 3D

劇場公開日:2013年1月19日

解説・あらすじ

事故で記憶に障害を負ったディジュリドゥ奏者・GOMAが、リハビリを経て復活するまでの過程を追ったドキュメンタリー。監督は「童貞。をプロデュース」「ライブテープ」の松江哲明。2009年11月26日、首都高速で追突事故に遭ったGOMAは「記憶の一部が消えてしまう」「新しいことを覚えづらくなる」といった後遺症に悩まされる。後にMTBI(軽度外傷性脳損傷)と診断され、一時はディジュリドゥが楽器であることすらわからないほど記憶を失うこともあった。リハビリ期間を経て再びステージに上がる姿を、GOMAと妻すみえの日記を交えて振り返る。突然異なる映像が頭の中に飛び込んでくる症状「フラッシュバック」をアニメーションで表現。12年・第25回東京国際映画祭のコンペティション部門で観客賞を受賞。

2012年製作/72分/日本
配給:SPOTTED PRODUCTIONS
劇場公開日:2013年1月19日

スタッフ・キャスト

監督
松江哲明
プロデューサー
高根順次
撮影
金戸聡和
奥本宏幸
神保貴行
照明
中久喜“チャキ”正典
撮影監督
渡辺知憲
3D効果
渡辺知憲
録音
中内茂治
整音
山本タカアキ
編集
今井大介
編集助手
小守真由美
アニメーション
岩井澤健治
澤田裕太郎
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映画レビュー

2.0ディジュリドゥ

2020年6月6日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

ディジュリドゥとはオーストラリアの先住民アボリジニの金管楽器で、日本人の奏者GOMAが追突事故で脳に障害が残り、記憶に関する後遺症に悩む。
演奏活動は続けているようだが、記憶の問題は解決していない。
初めて知った、聴いた楽器でした。

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いやよセブン

4.5切実な「生」のレイヤー

2013年2月4日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

民族楽器「ディジュリドゥ」の使い手、GOMA。
2009年、交通事故に遭い高次脳機能障害により活動休止。
そして、FUJIROCK FESTIVAL’11で奇跡の復活。

想像するに、その見えない日々の移ろいには「壮絶」としか
言いようのない現実があったんだろう。
そんな私の思いを補填してくれたのが、この映画でした。

この映画が画期的なのは「3D」自体が極めて重要な「演出」なのです。
渋谷WWWでのライブの模様、その背景に過去のプライベートビデオ、
GOMAと妻すみえさんの日記、彼の書き貯めていた絵などが次々と広がります。

特筆すべきは、さらにこの映像をご覧になったGOMAの手記が被さっていきます。
現在、過去、そして未来。
その「生」のレイヤーの重なりに、自然と涙が流れてきたのを覚えています。
躍動するライブ、トライバルな音のうねりを受けながら、
切実な、どうしようもないほどの切実な「生」の実感をそこに見ました。

終演後、後ろにいた男性客がぽつりと、
「これはGOMAさんのために作られた映画だな」と言ったのが印象に残っています。

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カネコ

4.5エネルギッシュな映画

2013年1月31日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

 交通事故で記憶力が減退してしまったミュージシャンのドキュメンタリーというので、さぞしんみりした映画だと思っていたら、その演奏させる音楽が非常にエキサイティングでエネルギッシュでドラッギーだったので驚いた。

 おそらくスタジオライブに記録として残っていた映像や日記などを背景に合成する形で状況が構成されていた。非常に深刻な内容なのにエキサイティングで生命力溢れる音楽で見ていて暗い気持ちにならなかった。またGOMAさんの描くドット絵みたいなのが配色がとてもきれいでそれもまたエネルギッシュでドラッギーだった。

 終盤、GOMAさんが用いるトロンボーンのように伸び縮みするディジリドゥがすごい迫力で顔に突き刺さりそうだった。

 私事ですが、もう25年くらい日記をつけているんだけど、その日記は読み返すことが全くなく、日記をつけることで安心して覚えていなくてもいいような気分になってしまうのか、余計に物忘れがひどくなっている。またその物忘れを自分に都合よく使っている場合もある。そんな事とは比較にならないくらい深刻なGOMAさんの事故なのだが、記憶とは一体なんだろうと考えさせられた。

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吉泉知彦