「映画という名の狂気」地獄でなぜ悪い arakazuさんの映画レビュー(感想・評価)
映画という名の狂気
『愛のむきだし』も『冷たい熱帯魚』も観てないのに、こんなことを言っていいのかどうか分からないけれど、園子温監督作の中で一番のお気に入り!
どうも、今まで観た園子温作品は、その過剰さに違和感を感じてしまっていたのだが、これは、その過剰さを軽さが緩和していて絶妙のバランス。
娘の女優デビューを夢見る母親、ヤクザの抗争、ボンクラ映画青年の情熱、そしてボーイ・ミーツ・ガール。
こんなに分かりやすい“血の海”を見たのも初めてだった!
振り切れた長谷川博巳、堤真一、セリフ自体ネタみたいな友近、映画全体をしめてくれる國村隼、典型的巻き込まれ型の星野源、忘れられない“最後のキス”を見せてくれた二階堂ふみ。
キャストもいい仕事してくれてます!
ボンクラ映画青年は、きっと監督自身の姿を投影したものだろうし、あの“狂気”も(誇張されてはいるが)、監督自身のものなのだろう。
映画という名の狂気をこれほど分かりやすく見せてくれた映画もないと思う。
全力歯ぎしり、レッツゴー♪
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