劇場公開日 2013年9月28日

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「良い意味で金を取っていい自慰作品。」地獄でなぜ悪い Opportunity Costさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5良い意味で金を取っていい自慰作品。

2014年5月25日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

笑える

楽しい

萌える

映画「冷たい熱帯魚」等を手掛ける園子温 監督作品。
園監督の映画への愛、最早「偏愛」と呼んでも差支え無い程の愛が込められた本作。
その愛の暑苦しさにアテられる可能性が高い、人によって好き嫌い、合う合わないがパックリ別れる「良い意味」で園監督の自慰作品でした。

監督の愛を表現する俳優陣も豪華。
國村隼、堤真一、二階堂ふみ、星野源、友近、長谷川博己 等々。

特に、堤真一。
彼のコロッケばりの顔芸。
確実に本作での見所の一端を担っています。
あと久しぶりに観るアクションも格好良かったです。

あとは終盤からのドガチャカ。
最早カオスとしか言いようがない様相に只々圧倒され濁流に呑み込まれたような感覚に襲われます。
この置いてけ堀感。

そしてラスト。
達成感、寂しさ、不安をゴチャ混ぜにした疾走は何だか泣き笑いを誘われるような感覚になりました。
ここでも横からトラックが突っ込んで終わるのでは!?とドキドキさせる、園監督ならやりかねないと思われることが凄いと感じました。

129分は正直長い、諄い。
ですが、溢れる愛を詰め込んだ結果の自慰映画だから仕方ない。
分かるやつだけ分かれば良いんだ、というスタンスは映画「風立ちぬ」に似ているかもしれません。

この異常なハイテンション、是非味わっていただければ。
オススメです。

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Opportunity Cost