新世界の夜明けのレビュー・感想・評価
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2010年ごろの大阪の軌跡
「新世界」とは大阪のミナミに位置する天王寺エリア。近くには日雇い労働者やホームレス、言い方悪いが特殊な人間が彼方此方にいる“西成”と言われるディープでカオスな場所もある。私も実際には行ったことはないが、このエリアでの面白い珍エピソードはよく耳にする。
そんな新世界に北京のお嬢様がクリスマスに友人が住む西成に旅行にやってくる。
ストーリー的にはちょっと大袈裟とはいえ、フィクションだから問題ない。
監督はマレーシア出身の中華系リムカーワイさん。
外国人から見た大阪(日本)の珍スポットが映し出され、監督ならではの視点で描かれている。例えばギャンブル好きが集うボードレース場やポルノ映画が上映されている劇安映画館、場末のスナックに屋台のラーメン屋。
2010年前後の大阪で懸命に生きる中国人達や新世界の市井の人々が描かれていて、大阪の軌跡を辿るのには良い作品の一つ。
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