劇場公開日 1958年12月28日

隠し砦の三悪人のレビュー・感想・評価

全55件中、1~20件目を表示

4.5一大冒険活劇にして、最高のエンターテイメントだ。

2024年9月26日
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戦国時代。敗戦の侍大将が、負けん気の強い姫とお家復活の軍資金を伴い、道中で出会った2人の農民を伴って、敵中突破を目指す姿を描いた、冒険活劇。『スター・ウォーズ』に影響を与えたことでも知られる作品ですね。

大胆不敵で堂々たる侍大将と、勝ち気で負けん気が強い姫が、身分を隠したまま、2人の農民との道中を繰り広げるのだが、真剣なドラマとユーモラスなコメディを、絶妙なバランスで見せてくれる。

2人の農民は、決して賢いとは言えず、喧嘩ばかり繰り返すのだが、単なる狂言回しを遥かに超えた、とてもコミカルな存在で、愛すべきキャラクターだ。

1958年公開のクラシカルな映画の中でも、カラッとした雰囲気で、突き抜けた面白さがある。細やかさと大胆さを融合させ、アクションとコメディとドラマが混ざり合った、純粋に楽しめる一大エンターテイメントだ。

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瀬戸口仁

4.0黒澤作品としては細部の詰めが甘い

2024年9月26日
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鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

気になるのは脚本の練り込みの粗さ。

特に太平と又七のコンビが一貫性のない性格で、こんにゃくのように態度が変わる。欲深い性格の故と、劇中では語られるが、狂言回しの役割なので、主人公たちの置かれた危機をうまく説明するために、彼らのセリフを当て込んでいるが、ついて来る必然性が薄い。200貫と言えば相当に重いはず。少人数で運べる量ではなく、どこかに隠して、逃げることを優先するのが定石だろう。

関所の通過を解りやすく説明するのも、観客に分からせるための方便で、真壁六郎太ほどの大将であれば、選択肢の一つとして頭にあったはず。太平と又七に気づかされた体裁だが、愛すべき凸凹コンビと強い侍の結団式を、粋なエピソードで見せているが、普通なら二人は逃げ出すだろう。

偶然の要素が重なり過ぎている。

それにしても祭りのシーンは素晴らしい。
三船と藤田進の槍の戦いも見事。練習から、本番まで、かなりの手間がかかっているはずだ。
最後の、獄中で姫が負け惜しみを吐くシーンも素晴らしい。処刑を待つ身でありながら「楽しかった!」と言って、歌を朗じ、それを見た兵衛は自分の主君とのあまりの器の違いに、心中穏やかでない。姫を守り切れなかった六郎太は悔しさで男泣き。このロングショットの長回し。画面に収まっている4人ともが、それぞれの胸中を態度で見せている。奇跡が起きたと言っていいだろう。

娯楽性に大きく舵を切って作られた映画で、展開の少なさの割には尺が長い。確かに面白い作品ではあるが、個人的には「用心棒」「椿三十郎」で、その娯楽性は結実した印象だ。

また、この前の年に「蜘蛛巣城」があるが、ここでもド迫力の矢撃ちのシーンがある。三船敏郎の演技は、文字通り命がけであったろう。

後年、人間の業を描くことで、黒澤の映画はより深みを増していく。個人的には「赤ひげ」ほど魂を揺さぶられた映画も少ないので、どれか一つと言われれば黒澤作品では「赤ひげ」が一番で、この映画は残念ながら好きな黒澤映画の中の一本に過ぎない。

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うそつきかもめ

5.0黒澤監督映画で一番好き

2024年4月16日
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鑑賞方法:DVD/BD

楽しい

興奮

幸せ

一作目のスターウォーズの原作として有名ですが、テンポ、アングル、台詞回し
どれを取っても一流でこれぞ娯楽映画!って作品で、黒澤監督映画では一番好きです。
機会があれば是非、鑑賞下さい。

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映画野郎

5.0謎の涙

2024年2月12日
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鑑賞方法:CS/BS/ケーブル、映画館

楽しい

興奮

幸せ

細かい批評は他の人を参考にされたい。
娯楽映画が目指すべき金字塔的傑作。
CGIのない時代の生身のはかりごとの全て。
鑑賞中上手すぎて、壮大すぎて、驚愕すぎて、爽快すぎて、人間の生々しさが記録された故の、悲しみではない謎の涙が出てくる。鳥肌である。
クリエイティブに関わる人間は特に観た方が良いであろう。

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kokobat

4.0これぞ娯楽映画

2024年2月8日
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楽しい

興奮

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あっちゃんのパパと

4.5可能なら、日本語字幕ONがおすすめ

2024年2月1日
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SW4の発想になった1作。やっと見れました。

正直な話、セリフが聞き取りにくくて。
「日本語字幕版」表示にして大正解。わかりやすかった。

くすくす笑えるところもあれば、かっこいー!な場面もあり。
白黒だけど、そう感じさせない面白さ。
次さてどうなるんだ?と。

欲を出しては、いけないということで。
ラストもスッキリ。

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ゆき@おうちの中の人

3.0「隠し砦の三悪人」1956(羅生門1950と七人の侍1954の後)...

2023年12月9日
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鑑賞方法:映画館

知的

寝られる

「隠し砦の三悪人」1956(羅生門1950と七人の侍1954の後)
三船の主演アクションなので見にいく 今年シネヌーヴォ九条で見た羅生門に引き続き
あの時三船敏郎に衝撃うけて本まで買ったり満州や秋田出身戦争に従軍したことなど色々特攻くずれとか
・馬に乗ったまま槍で戦う 本当にできるの?怖い 命がけのアクションシーン多い
・歴史場面(城の行くまでの石の階段 祭りは農民の軍事訓練的な農民を集めて築城などする)
・黒澤明の好み 農民祭り面白い
・三船敏郎がもうスターの確固たる地位を築いた後の映画なのかも 役柄がすごく頼れる兄貴になっている 品格のある偉い侍大将の役はまってる
・後世に影響を与えた 砦の場面ゲームのFFのチョコボ思い出した
・ギャグはノリが古く感じられて痛快娯楽活劇という評価だが途中で寝てしまう 二人の百姓はすぐケンカ兄弟げんかのようだ凝りもせず
これはその当時の日本人のノリなのだろうか軽薄植木等とか無責任男は1962年
・お姫様のかっこよさ殿としての魅力的な感じでエンド 心地よく終わった
・コメディができる俳優って貴重だよねできる人とできない人がいるのなぜなのかみんなできないぐらい演技力いるのかしかし三船はできない派かも 百姓コンビが達者な人たちだったバカになりきってて安心して見れた

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チャン・パー

5.0世界の黒澤面白い!

2023年7月30日
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鑑賞方法:DVD/BD

楽しい

興奮

登場人物がみなキャラが立っていて、いつも黒澤映画で思うのは名もないような村人が生き生きしていてこういう人いるなあ、ダメダメなんだけど憎めなくって。
でも最近そういう人少なくなったなあ…ということです。

この映画もそう。
ストーリーは二転三転してはらはらしますが、最後にはなんだかほのぼのにやりとしてしまいます。
正直すこし尺が長いなとは思いました。
でも面白いです!

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こまめぞう

4.5いいから飯を炊け!

2023年7月26日
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鑑賞方法:DVD/BD

笑える

悲しい

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ムーン

4.0【時代劇の主役に名もなき農民を据えた作品。後世に及ぼした影響は多大なる作品である。】

2023年6月8日
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鑑賞方法:VOD

悲しい

知的

幸せ

■敗軍の将、真壁六郎太(三船敏郎が)、世継ぎの姫と、雪姫と隠されていた軍用金を抱えて敵陣中を突破しようとする。
 次々襲い掛かる困難を危機一髪で潜り抜けていくシーンは、迫力たっぷりで爽快感満点である。

■戦国の乱世。山名家と一戦を交え、敗れ去った秋月家の侍大将・真壁六郎太は、世継ぎの雪姫と数名の残党と共に隠し砦にこもった。秋月家再興のため、同盟国である早川領への脱出を計画する。それには敵地を通って早川領へ抜けるほかに道はなく…。

◆感想

・今作の主役は名もなき太平(千秋実)と又七(藤原釜足)である。
ー 今までにない視点である。-

■驚くのは、今作の脚本のレベルの高さであり、三船敏郎の眼力は別格とて、雪姫を演じた上原美佐さんの、眼力及びその魅力であろう。

<今から50以上の前の作品にして、この面白さ。唸るばかりである。>

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NOBU

5.0裏切り御免‼️

2023年4月8日
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楽しい

興奮

侍大将が姫と黄金を守って敵中突破!聞いただけで胸躍る!上原美佐さん扮する雪姫の魅力、そして我が憧れ三船さんの真壁六郎太!刀を構えて馬を駆る迫力といったら。三船さんは映画史上最高の俳優のみならず最高の馬乗りでもあったのです‼️

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活動写真愛好家

4.5胸躍る時代劇!! こんな映画ほかにはない

2023年4月2日
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難解さ無し、重さ無し、眠気無し、よくもこんな映画を作ったものだと感心する。物語は戦に負けたお家の姫と家来、その姫を探す敵、そこに欲深いふたりの農民と敵の武将が加わり物語を面白くする。

この映画から何かを感じ
新しい映画作りをした監督も多い。
現場での黒澤監督の楽しさが見えるようで
観れば観るほど面白さは倍増する。

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星組

4.0過激こそ黒澤

2022年12月30日
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鑑賞方法:VOD

R2D2より人間な二人
ゴツい三船、凛とした姫
裏切り御免!

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すぅ

5.0痛快娯楽エンタテインメント!!!

2022年11月30日
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鑑賞方法:DVD/BD

この作品を元に、ジョージルーカスが「スターウォーズ」を制作したのは
有名だが、初期のスターウォーズを知らない世代の為に、あえて説明する。
この作品の、太平と又七の凸凹コンビをから、スターウォーズC3PO、
R2D2が作られた。 だがスター…の、ロボットで片や人間の言葉が喋れ、
片方は喋れないの掛け合いより、やはり普通の人間の会話の太平と又七
コンビの方が、パフォーマンスで上と見れる。
黒澤映画の痛快娯楽エンタテイメント作品は「七人の侍」が有名だが、
七人…は映画の密度が濃いので、黒澤映画初心者に痛快娯楽作品を
求める人には、この隠し砦…の方をオススメする。
このレビューが、満点が★5つしか無いが、満点が★8つであった場合、
私は満を持して、この作品に★8つを与える!! 日本はおろか、世界中
の映画の中で、★8つを付ける物は、そうそう幾つも無い!!!

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777

4.0THAT's時代劇

2022年7月27日
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鑑賞方法:DVD/BD

1958年。黒澤明監督作品。
三船敏朗主演の時代劇エンターテインメント。
《ミフネは日本で一番乗馬シーンが上手かった》そうです。
手綱を持たずに手放しで馬を走らせる(股で馬を挟んでる?)
そして馬上同士で刀と槍を振り回しての斬り合い。
また、走ってる馬から村娘を右手一本で、引き上げて乗せたまま走らせる!!
神技です。
気持ちイイ!!

この題名の三悪人・・・って誰と誰と誰?
謎ですよね、三船敏朗の真壁六郎太?
百姓の千秋実と藤原鎌足の三人?(悪人とは思えないけど・・・)

STORYは、世継ぎの雪姫(上原美佐)と隠し置いた黄金200貫とともに敵陣を突破して、同盟軍の陣内へ逃亡するまでの脱出劇・・・ロードムービーですね。
金山の洞窟掘りや、黄金運搬にこき使われる百姓の千秋実と藤原鎌足は、
後にジョージ・ルーカスにより「スターウォーズ」のC-3POと、R2-D2にの
モデルになったとか!!

お姫様上原美佐の勇ましさ・・脚の長さ。
百姓二人の、ズッコケぶり。
そしてなんと言っても大将ミフネの格好良さ!!
存分に楽しめました。

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琥珀糖

3.5日本が世界に誇る娯楽古典

2022年1月9日
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百姓の太平と又七のかけあいがスターウォーズのC3-POとR2-D2のコンビのヒントになったのは有名な話だが、この作品そのものがSWの原型になっているのは一目瞭然。

数々の伏線のしき方やストーリー運びは、今のエンターテイメント作品に大きく影響を与えていることは明らか。

装わぬ人の世。人の美しさ、醜さ。

現代作品のような複層性やスピード感はないので出だしの退屈さは否めないが、そこは御愛嬌。後半からの逃避行はスピード感十分。

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atsushi

4.0雪姫がかっこいい

2021年12月5日
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興奮

この映画は三船よりも上原美佐が目立ってましたね。演技はできないみたいだけど、それが人に媚びない高貴さを表現していた。ほとんどをオシ役で通したのも成功。スターウォーズのレイア姫にはこの高貴さがなかった。すぐに女優を引退してしまったのも素敵。
特に印象に残ったのは、火祭りのシーンと、馬で直線の道を疾走するところ。火祭りで踊り狂う雪姫が素晴らしい。

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tatechan

5.0誰が悪人?

2021年10月10日
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鑑賞方法:映画館

午前十時の映画祭で、初見。

なんというか、濃いな。すごく濃い映画だった。見て良かった。

雪姫役の上原美佐の短パンから伸びる足のたくましいこと! 姫なのに仁王立ち。姫なのにつりあがった眉。姫なのに馬で山駆け。何という規格外の、生き生きした姫!

三船敏郎の野生味。がっしりした体。全速力で駆ける馬上で、もろ手を上げているだけでもすごいのに、上体がブレない。競馬の騎手になれるね(体重は置いといて)。聞いた話だけど、京都の撮影所では、飼ってる馬を運動させるために、その辺の馬術部の学生にバイト代払って、山の中を駆けさせたらしい。腕前が良くないと山は走れないので、学生にとってもいい練習になるとか。三船敏郎も相当乗ったんでしょうねぇ。

槍試合、火祭りなど、見どころが多い。物語も次から次へと転がっていき、飽きる時間がない。スターウォーズに転用されたそうだが(知らなかった)、他にもたくさん影響を与えてそう。あと、六郎太と兵衛の槍での立ち合いって、まさか本物の、よく切れる槍かな。布がすごい切れてたけど。クロサワ、サドすぎ。そして、エキストラ使いすぎ。

根本的なところがわかってないんだけど、三悪人の3人って誰?

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ぷにゃぷにゃ

5.0これはこれ

2021年10月9日
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鑑賞方法:映画館

映画を較べても仕方ない。
リメイクがあったとしても、これはこれ。
唯一無二だ。

しかし、こんな映画はもう日本では作れないと思うと寂しい。

槍の試合、騎乗の殺陣、素晴らしい!!

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Momoko

5.0全部乗せ!愉快痛快アクションコメディー時代劇!

2021年10月7日
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鑑賞方法:映画館

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楽しい

興奮

イヤ〜〜 面白かったわ!
さすが黒澤!さすが三船!

有名な話、公開順の一番初めの
『スター・ウォーズ エピソード4/新たなる希望』
のモチーフとなっている作品です。

時代的には応仁の乱の頃でしょうか?権力者同士の領地争いが続く中
百姓でも戦のドサクサで褒美や大金が手に入るかも?と欲だけは深いけど
実際には何にも出来ないダメな2人の男が耳にしたのが、

隣国に攻められて落城した城主の姫が莫大な金を持ったまま、
何処かへ行方を眩ましている。
見つけて捕らえた者や密告した者には褒美が貰える。

この話に飛びつく欲深い二人の前に現れたのは
素性不明のやたらと偉そうで腕っぷしも強そうな1人の男!
さて、この3人の間に何が起きるのか!

コメディーであり、人間の欲深さのドラマでもあり、
乗馬や一騎打ちなどの戦闘アクションでもあり
侍の忠義ものでもあり、
戦国版「ローマの休日」でもあったりします。

全部乗せ!愉快痛快アクションコメディー時代劇!
なので難しく構えず気楽に観てください!

で、月に8回ほど映画館に通う中途半端な映画好きとしては

改めて三船敏郎が外国人に受ける理由が良く解る。
目鼻立ちのはっきりした顔立ちに腹に響く低音、
大きな力強い体躯なのに、動きは軽快で娘っ子一人くらいは
肩に担いで走れるくらいの身体能力の高さ!
画面に現れただけで無条件で主役!
ヒーローでしかない存在感。

言っちゃ悪いが「シャン・チー テン・リングスの伝説」なんか
誰が主役か最初はわからないでしょ!
(あれは普通で居たい人が否応なくヒーローになる話なので
 仕方ないか~~)

そんな隠しきれないヒーローオーラを持つ三船と
絵作りに一切、妥協しない黒沢の奇跡のコラボです。

だまされたと思って若い人に見て欲しいです。

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星のナターシャnova