「30年後の毛量。」LOOPER ルーパー ハチコさんの映画レビュー(感想・評価)
30年後の毛量。
未来のことを考えても(特に自分の老後)いい夢は見れないので^^;
あまり予想もしていないが、確かに30年後の自分がツルっ禿げじゃ
ショックは隠せない…波平さんの一本ですら愛おしくなるよね。。
まぁ遺伝は仕方ないんだけど(そこがテーマではないし^^;)
J・G・レヴィットとB・ウィリス、どこをどう見ても似てない顔を
特殊メイク(日本人アーティスト)の手を借りて、確かに頑張っては
いたような…(だからそこがテーマじゃないんだって^^;)
発想があまりに面白いので、色々な方面で突っ込みたくなる本作。
でも内容はいたってシンプル。
あの大作とあの名作とあのオカルトをくっ付けたような感じなのだ。
もう既視感ありあり。
そこをどう観せるかなんだろうけど、前半と後半のスピード感に比べ
中盤は何だかいらないシーンが多く、ゴチャゴチャした印象。
観終えて考えると、これ、ブルースを使う必要があった?(ゴメンね)
みたいな印象まで残った。
自分の前に、抹殺せねばならない30年後の自分が送られてくる、
エェっ!と思っているうちに逃げられてしまい、
組織に殺されちゃ堪らん!と、自分で自分を追うハメになる主人公。
30年後の未来の自分に何があったのか。
この男(自分)はこの世界に来て何をしようとしているのか。
段々と解明され、その後現在の主人公は、標的となる人物に近づく。
でもそれがなぁ…^^;
普段は可愛いんだよね。とある瞬間に化け物に変わるんだけど。
どうする!どうする!オレ?ってやつですよ。何かCMみたいだけど。
私的にこの後半の(ラストは凄いよね)展開を全く予想しなかったので
エェっ!何コレ、こういう話になるの…?と度肝を抜かれ。
そんな意味では巧いのかなぁ…とは思うんだけど、なんかますます
ブルースの存在価値が無くなっていってしまって…(終いには本当に)
考えてみて下さい。
悪の連鎖を断ち切るには、どうするのが一番いいか。
犯罪の原点とは、どこを指すのか。
…ホント、けっこう心理的にグサグサくる展開が待ち受けていますね。
ただ、ターミネーターとは違って、
すでに主人公が暮らしている現在がかなりの未来(荒んでいるけど)
というあたりで、もう現実感がないのよね。
だから自分の身に降りかかってくるような恐怖感が生まれてこない。
(それで唯一の恐怖が禿げること(爆)なんて、そんな冗談が^^;)
大抵このテの悪人は、そのうち足を洗って高飛びして…っていうけど、
見事成功しました!っていうのをあまり見かけない。
生まれ育ちが悲惨な主人公(母の想い出を美化)、やっと安息の地を
見つけたかと思ったら…運命ってやっぱり皮肉なものね。
ジョセフ、お相手のE・ブラントもさすがの演技。子役も巧いしねぇ。
あぁ、そんなんで、ますます霞んでいくのが、ブルース…^^;
ところで、ビックリした!P・ペラーボじゃん。久々に観た気がする!
しかもねぇ…出しちゃってるし~。ジョセフのメイクより衝撃的^^;
P・ダノも基本的に何でもやる俳優さんですね、この人も好きです。
斬新な発想と衝(笑)撃的な映像&展開に、いろいろ目を見張る作品。
(他作でもあったけど、とにかく奥さん撃つのやめようよ~怖いってば)