LOOPER ルーパーのレビュー・感想・評価
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標的、30年後の自分
タイムリープとサイコキネシスを主軸に据えた物語。
前半は世界観とルールの説明だが、必要以上には語らずテンポも良い。
現在の人物に関係する動向がリアルタイムに未来の人物に影響を与えるギミックがとてもうまく使われている。
伏線がフェアで納得感もあり傑作。
俳優は良かった
素晴らしかったシド役のピアースガニョン
コインを浮かせてみよう。
好き
久しぶりに観たけど、やっぱり好きでした。
ややこしい設定も軽やかにクリアにしてるし、
ルーパーと言う職業とはどう言うものか、
失敗するとどうなるか、
未来はどうなってるのか、
ブルースウィリスの正体は?
レインメーカーとは?
と物語が段階を踏みながら真相に迫って行ってくれて
とても親切でした。
処刑を過去にジワジワして行くと未来でどうなるか
なんて演出は素晴らしかった。
主人公二人も良かったけど、
なんと言ってもシド役の子どもが素晴らしい。
ホントに睨むだけで人を殺せそうな眼力でした。
エミリーブラントもとても良かった。
カエルのおもちゃを使った誘い方がとても好きです。
SFあり、アクションあり、サイコであり
とても好きな作品です。
せつない…
ウーパー
最初に驚いたのが30年後のジョーの友人セスだ。ルーパーの仕事をこなそうとするが、標的は30年後の自分だった。逃亡する未来のセス、ジョーに匿われたセス。新旧二人の男が逃亡しているわけだが、未来のセスの指がもげ、足も無くなり、ついには鼻も・・・もちろんBTTFでも描かれていた兄やマーティの手が消失する場面を思い出した。過去の人間が消えると、将来の自分も消えるパラドクス。現在のセスも殺されてしまったことを表現していたのですね。
序盤のエピソードで未来のセスを軽く描いたけど、今度はジョー本人の番だ。未来から送られてきたジョー(ブルース・ウィリス)を殺さなければならないジョー(ジョセフ・ゴードン=レビット)は瞬時の迷いで取り逃がしてしまう。ルーパーを逃がしたために組織から追われるヤングジョー。
ここで面白いのが同じ場面が3度あること。1回目は簡単に逃げられ、2回目はオールドジョーを躊躇いもなく撃ち殺す。そして3回目・・・1回目のオールドはどうなったかわからないけど、2回目は確実に死んだ。何しろオールドに死んでもらわないとヤングが成長しないのだ。そして3回目は30年の人生を経験した後のジョーが登場するということ。最低でも2回はタイムループしていることを表現していた気がします。
3回目の人生が本筋となり、悪の組織とボスであるレインメーカーを倒すことがテーマとなってくる。オールドが教えられた番号を記憶に留め、その地図と番号によって少年レインメーカーを抹殺しようとするのだ。そして逃げてきたヤングもサトウキビ畑の一軒家でその母親サラと少年シドに出会う。
TKと呼ばれる超能力もプラスされると、なんだか『AKIRA』と『12モンキー』を足したような内容に思えたし、空中に浮くバイクなんてのも金田バイクへのオマージュだと思えた。シドとジョーの奇妙な連帯感が続けば、レインメーカーが誕生しないとか、未来はどう変わるのかと興味津々。悪の道に入るにはやはり辛い過去があるからで、それを経験させなければ未来は変えられる!そうしてジョーの取った行動に共感できるのです。だけど、その先まだ長い・・・未来は変えられないかもしれないし、タイムマシンを悪用する奴は他にも誕生しそうな気もする。
そんなこんなで、やはり見どころはシドの覚醒。ブワーッと無重力状態になるシーンはちょっと心地よい。
未来から転送されてくるターゲットを殺す「ルーパー」という仕事。 あ...
【設定が面白い。でも割とダークなSF映画】
・2012年公開のアメリカのSF映画。
・2044年の話。主人公ジョーは、さらに30年後の未来からタイムトラベルしてくる標的を、指定の時刻・場所にタイムトラベルしてきたら、すぐにその場で処理する殺し屋「ルーパー」の一員。彼らの存在を隠したい組織によって、いずれ、未来から送られてくる「自分」を殺すことも彼ら自身が理解している。それを「ループを閉じる」と呼び、自分を殺したら余命30年を謳歌することをしている。しかし、主人公ジョーは未来から来た自分を殺すことに失敗し、その不始末から組織から追われることになる。不始末をなかったことにするために未来の自分を追うジョーだが、そこで彼の本当の目的(未来を牛耳り、ルーパーを自らに始末させているボスを過去に戻り殺す事)を知り物語は動いていく という大枠ストーリー。
[お薦めのポイント]
・単なるSFドンチャカタイプの映画と思いきや、割とダーク
・主人公ジョセフ・ゴードン・レヴィットさんが渋すぎ
・ブルース・ウィリスが珍しく弱弱しく見える
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[物語]
・しっかり集中して観たほうがより楽しめると思います。ながらみをして詳細が不明瞭なまま最後まで観ましたが、何となくの流れはわかります。が、しっかり観たほうが楽しめた気がします。特に序盤の主人公ジョーのナレーションによる世界観の説明、終盤の未来の犯罪王のくだり、この辺はしっかり見ておかないと、オチの部分の共感度が減るかもです。。。
・自分自身も殺さなければならず、それを受入れいているルーパーという殺し屋の設定が面白いですね。もしこれを字面で追っていたら「ガチガチに凝った設定過ぎて微妙だなぁ」と思いそうですが、何も知らずに映画を観て、冒頭のナレーションで設定を理解させてもらったらすっと入ってきた感じです。
[演出]
・2044年の話なのに、町の描写などの世界観はまるで映画[ブレードランナー]のように廃れた感じです。この物語においては、変に近未来よりは共感できたので、この世界観で正解だなぁと思いました。やってることは未来からタイムスリップしてくる、というかなり現実離れしている事なのに、それとこの世界観をマッチさせているのは素晴らしいですね。
[映像]
・特に際立って感じたことはありません。タイムスリップが現実化した、という現実離れした未来の話ですが、日常の世界はむしろ後退した感じがあって溶け込めます。
[音楽]
・特に際立って感じたことはありません。
[演技・配役]
・ルーパーという設定から、未来の自分=ブルース・ウィリスが早々に出てきて主人公かと思いきや、いえいえ、全然違いました。主人公はジョセフ・ゴードン=レヴィットさんという方で、映画[G.I.ジョー]や[インセプション][ダークナイト ライジング]などに出演されている俳優さんでした。これが若々しく見えるものの、渋さが凄いんです。目を細めて笑う顔とか、しびれるカッコよさです。一方、この映画ではブルース・ウィリスさんの役柄がちょっと悪な感じかつ、弱弱しさを感じて新鮮でした。
[全体]
・ルーパーという設定、物語のラスト、「ループ」というテーマ、この辺がキーになるでしょうか。一見、設定に酔った物語かと思いきや、ラストシーンで「ループ」というテーマを元に主人公がとる行動には、どこか哲学を感じずにはいられません。ただ、そこに至るまでは割と終始ダークな雰囲気で物語が流れていくので好き嫌いは分かれるかと思いますが💦 二度は観ないかなぁ、という印象ですが、もう少ししっかり観れば良かったなぁ、とも思います。そんな何とも言い難い妙な心地です。笑 ありがとうございました。
#映画 #SF #近未来 #タイムスリップ #ルーパー #LOOPER #2012年 #ライアン・ジョンソン #ジョセフ・ゴードン=レヴィット #ブルース・ウィリス #エミリー・ブラント #ポール・ダノ #ダークな雰囲気
#全体3.4 #物語3.6 #演出3.4 #演技3.4 #配役3.5 #映像3.4 #音楽3.4
タイトルなし(ネタバレ)
ブルースウィリスって死ぬんや…
殆どの作品でスーパー強いおっさんで死ぬ事ないから
死んだ!!!!!!!ってなった
もう一度見たいなとかスッキリ、グッと来た!的な感想はないけど良きラストである
荒削りだが一貫して善悪を描いてたタイムリープもの。
タイムループ
タイムトラベル出来るような時代だったら他に方法あるよね?
12モンキーズ再び?
最大の矛盾は、とても大変なプロセスを経て、タイムトラベルを実現し、LOOPERを使ってまで殺人をするという仕組みにある。
LOOPERは、最後に未来の自分を殺し、30年の余生を楽しむ。このシンプルで、とてもユニークな設定を生かすため、あちこちに埋めようのないほころびが出来てしまった。
いっそのこと、謎は謎のまま、くどくど説明せずに観客に委ねてしまえばよかったのに、妙に説得力のある解説を加えることで、もっと不思議な未解決の矛盾が生まれてしまうのだ。
未来でジョーは妻を殺される。その運命を変えるため、あえて危険を冒し、自分の意思で過去に旅立ち、すべての支配者レインメーカーを殺そうと決意する。
未来では、科学の発展により、死体の処理がほぼ不可能なため、わざわざタイムマシーンで過去に飛ばしてから殺すという面倒なプロセスをとることになっているのに、ジョーの妻は、あっけなく撃ち殺されてしまう。
殺人は、許されない。
でも殺す。ほぼ見つかる。
だから証拠を残さないためにタイムマシンとLOOPERを使って殺す。
という世界観が、「ジョーの目の前で撃ち殺される妻」という現象で崩壊してしまっている。
もう一つ、残念な要素がある。
TK能力(念動力)の設定だ。
この映画にはほぼ必要のない設定だ。
シド(のちのレインメーカー)が、とてつもないパワーの持ち主で、その秘められた力故に、将来、悪のボスになるということなのだろうが、ストーリー展開上、多牌で処理しきれていない。仮にこの設定がなかったとしても、なんら問題なくストーリーは進行できる。
視覚効果を狙ったとも思えない。なぜなら見せ方がとても地味だからだ。
でも、映画の冒頭でこの二つの要素はていねいに説明される。
まるでストーリーの両輪のような扱いで。
時系列の編集もまずい。
きっと退屈しただろうが、まず「未来の自分を殺す(ループを閉じる)」のちに30年後妻を殺され、「過去の自分から逃げる」展開にするべきだろう。
なのに、この映画では「未来の自分を逃がす」展開から進め、「未来の自分を殺す(ループを閉じる)」ことに成功した自分が未来でどういう運命をたどるかをダイジェスト的に描いている。
ジョー(ジョセフ・ゴードン=レヴィット)目線でストーリーを進めたためにその順番にならざるを得なかったのかもしれない。が、本当ならオールド・ジョー(ブルース・ウィリス)目線で進めるべきだったろう。
そのほかにも、細かなほころびは多い。
しかし、それを差し引いてもとても魅力的で、ユニークな映画だ。
この設定ならではの、見どころがたくさんある。
「未来の自分(ブルース)との対決=ただしブルースはジョセフを殺すことができない」
「未来の自分は過去を書き換えられても抵抗できない。(いつの間にか指が消失するなど)」
「やはり愛情には逆らえない。将来自分を苦しめる存在になることが分かっているのに、その子を殺すことができない」
「鮮やかなエンディング。」
3回繰り返し見て、ようやくこの映画の世界観が何となく理解できた。
気に入らなければ、3回も見ない。
ブルース・ウィリスのタイムパラドックスと言えば、「12モンキーズ」が最高。
でもこの映画も悪くない。
2014.1.7
ありがちなタイム・パラドックス、、、
ではなく、背景と設定がとにかく秀逸。あまり期待せず(失礼)に鑑賞したのだが、予備知識無しだった為、予想外のヒット。
本来なら足枷となるマイナスに捉えがちな、タイム・パラドックス特有の設定。これを見事にプラスに発想転換して厚みを出し、登場人物達が要所で使いこなしている。
起承転結の配分も上手く、中弛みも無し。人物像にも感情移入しやすく、良かった。冒頭のちょっとした設定を忘れかけた所で、急に話の主軸だった事を突きつけられる。してやったりとほくそ笑む脚本が素晴らしい。
シド役を演じるピアース・ガニォン君が、とにかく凄い。歌舞伎役者にもなれそう。表情と目ヂカラが半端なく、将来が楽しみ。
オールド・ジョー役のブルース・ウィリス、ここだけが本作でとにかく違和感。既存のイメージ強過ぎて別映画に感じてしまった。もう少しジョセフ・ゴードン=レヴィットに似た雰囲気の配役にすべきだった。
SFアクションと銘打たれているが、SFサスペンスの方がしっくり来るかと。個人的に納得のいく気持ち良いラストで、ジョセフ・ゴードン=レヴィットの表情を、鑑賞者に想像させる為に映さないのが粋。監督・脚本に拍手。
面白いが惜しい
設定に惹かれ全体的には面白かったように感じますが、少々ツッコミどころがあるように感じます。
以下ネタバレあり
・未来の自分(ブルース・ウィリス)を殺すことに失敗し逃げられたパターンと殺すことに成功した自分(その後、ブルース・ウィリスに)のふたつのパターンの存在。世界線は同じではない?
・ブルース・ウィリスに近づくため頭が薄くなっていくが、その薄くなり方が強引過ぎる
・TK(テレキネシス?)の設定は必要だったのか?レインメーカーはただの悪党ではだめだったのか?
・未来では、戸籍云々により死体処理が大変、というが過去に送って消してもらうのなら、海に捨てるなり、溶かして捨てるなりするのと変わらないのでは?
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