「ありきたりなお話なのに」ルビー・スパークス kuさんの映画レビュー(感想・評価)
ありきたりなお話なのに
お話自体はよく聞く、私自身少女漫画でも何度か見たことのあるような設定で、「書けなくなった小説家」が理想の女性を書いてみたところ、ある日その女性が家にいたというもの。
最初からラストまで、何一つ変わった展開はなく、ラストも「こうなるだろうな」というものでしたが、その設定にすがっていない作品作りをされていると感じました。
支配しようとする男性、支配されたくない女性、そのぶつかり合い・・・。見ている人も身に覚えのあるような恋愛ストーリーで胸をちくちくと突き刺され、そこにちょっとした香辛料のように「彼女が作られたものである」というファンタジックな要素が作用していました。
これが逆だと、作品としてつまらなくなってしまっていたと思うので、よかったです。
ルビーが絶世の美女じゃないのもなんだかいいですね。
コメントする