「演出的ホラー。期待外れかな?」ポゼッション ねこた とまをさんの映画レビュー(感想・評価)
演出的ホラー。期待外れかな?
レビューで怖いって言ってる方多かったので、〝怖がりのホラー観たがり〟ながら、期待してDVDをレンタル鑑賞。
実話ベースだけど、これは娯楽作です。
メッセージ性ないと思ったんで、この作品についてはひたすら駄目だしします。
まず、一番怖い演出として、当事者の少女と家族よりもまわりの人間の方が大けがしたり死んだりし過ぎで意味がわからない。
•前の箱の持ち主→大怪我
•少女から箱を取り上げようとした教師→死亡
•母親の再婚候補の男性→大怪我(多分亡くなってはいない)
•助けてくれたユダヤ教の青年→多分死亡
…箱を壊そうとしたり、引き離したりしてる人はまぁ、酷い目にあっても納得出来るけど、母親の再婚候補の男性に関しては箱にはノータッチだったので、〝演出ですよ〟とゆー印象が強かったです。
(あの男性については箱の中の邪悪な霊のせいだけではなかったのかな?…だとしたら、少女エミリー自体怖い存在になりますが…)
…で、箱の中にはユダヤ教の一派で信じられている邪悪な存在が封じてある…とのこと。
箱に封じてあるのに上記のレベルで害をなすくらい強力な力があるわけです。
でも、当の一家には最終的にそこまで酷い被害は出ていないのが不自然だな、と。
あと、封じてあるというよりは、住処とか、本体が箱の中にあるっぽい扱いに思える。
邪悪な霊の方が箱を大切にしているっぽいので。
(封じてあるなら逆に箱がない方が力が増しそうなものなので)
その割りに箱の扱いがおざなり…。
その悪霊についても、存在自体がイマイチ掴みきれない…。
•箱に封じてある
•邪悪な存在である
•子殺し
•ピュアな魂の持ち主を標的としている
•魂と肉体を食らう
•自分にはないもの=生命を得たがっている
話の中でこれだけのヒントが出てるのに、終盤、父親に乗り移る必要ってあったんだろうか?
(父親の何かするなら娘ではなく自分にしろ!って直訴に応えたのならそんなに邪悪な存在じゃない気もするけど)
…つじつま合わせにいろいろ考えてしまいました。
子殺しって言うなら、子どもを失ったか子どもに執着のある悪霊?
エミリーの反応からすると女の子みたいなので、子ども時分に生命を落とした霊?
で、もし、あのままエミリーを乗っとれた場合はどうしたのだろう?
…やっぱりわからない (-。-;
ただ、ただ、人が苦しむのを愉しんでいる悪魔とかだと言われたのなら納得出来るけど、
謎解きのように説明されても掴みきれない存在なので、〝何がしたかったの?結局?〟っていう感想が残りました…。
〝あなたの周りにも身近なところに災いの種が転がっているかもしれませんよ?〟
…ってところでしょうか?
…最近よくあるけど、予告編とか、本編以上に煽りすぎじゃないですかね?
期待してただけに、余計に残念でした…(^_^;)