「個々に心に刺さる場面はあるものの…」遺体 明日への十日間 はち公さんの映画レビュー(感想・評価)
個々に心に刺さる場面はあるものの…
西田敏行を否定するつもりはないのですが、役「相場さん」というよりは「西田敏行さん」で。
どうも全体的に西田氏の演技ばかりが前面に出て来る感じで、今ひとつ感情移入出来ずに終わりました。
個々のエピソードは胸に来る物があり、読経のシーンなどかなりジーンと来ました。
一方で、被害者家族には感情移入出来るのですが、当時現地に行くことが出来なかった自身には、全体的によく解らない部分もあり。
当時は「ガソリンがない!」と言っていたと記憶しているのですが、連日自家用車を乗り回しているのはどうなのか…とか。多少の解説は欲しかったと思います。
大事件のあった割に、現場ではパニックという程の混乱も起きていない感じが、リアルなのかリアルではないのか、当時何も出来ずに遠方からただ祈っていた人間としては判断できません。
よくこれを映画化したなぁ…と思う半面、多少の疑問も感じた作品でした。
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