「超豪華キャスト」リアル 完全なる首長竜の日 Chisaさんの映画レビュー(感想・評価)
超豪華キャスト
の、超ちんちくりん映画。だって佐藤健、綾瀬はるか、中谷美紀、染谷将太、オダギリジョー、小泉今日子、松重豊ってどんだけ贅沢なんですの。でも全然内容がない。
2人の、諦めない愛がテーマなのか?
「うお、首長竜だ!すげぇ!」ってなるべきなのか?
センシングという最新鋭の技術が魅力なのか?
昏睡状態なのが実は浩市だったというのがどんでん返しでそこに驚くべきなのか?
佐藤健が佐藤浩市と同じ名前の浩市役をやっているという点に気付けばいいのか?(絶対違う
どれもこれもが中途半端。
後半にちょろっとすこぶるしょぼいアクション的なシーンがある。せっかく身体能力の高い佐藤健を主演に据えたのに、浩市は強い男ではないからその魅力を持て余すし、首長竜が出てくる映画ってのは確かに珍しいけど、サイズが微妙に小さくて迫力がない。体を張った演技をさせるとか、ゴジラぐらいでかい首長竜にするとか盛り上げようと思えばもっと盛り上がったはず。いろいろ勿体無かった。
あと「センシング」の設備問題。あれはないわ。しょぼすぎ。ものすごい未来の物語でもなさそうだし、ということは結構な最新技術なわけでしょ。それをあんなこぢんまりと使わないよきっと。そこで感嘆を得たいなら、もっと人も空間も大きく使ってインパクトを出して欲しかった。
モリオはしょーもなさすぎ。浩市も淳美も、事件を忘れることにしたのは良くなかったけれども。それでもモリオ自業自得やん。逆恨みやん。なんて言ったら今夜お風呂から怒った首長竜現れるか知らん。ペンダントならいくらでも持ってますけど。
散々好き放題言いましたけど、このミス大賞受賞したってことはきっと原作は面白いんだろうな。読んでないけど。面白くあってほしい。せめてもの救い。
小説で読む分には読者の想像次第でスケールどうにでもなるけど、視覚的に観せられてしまえばそれ以上広がらない。狭い。小さい。しょぼい。終了。