劇場公開日 2013年6月8日

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ローマでアモーレのレビュー・感想・評価

全23件中、21~23件目を表示

4.5ウディ節マダマダ健在!オペラも笑えて楽しめました!

2013年6月11日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

笑える

楽しい

興奮

私はウディ・アレン映画の大ファンである。そして本作は、久し振りに彼自身も俳優としてカンバックをしている作品である為、つい甘い点を付けたくなってしまう。

その彼が今回演じる役処は、余りにも奇抜な企画ばかりをしていた、時代を先取りし過ぎて大きな成功を収める事も無いままに、引退してしまったクラシック音楽演出家ジェリー。そんな前衛的な作品ばかりを演出して来た彼は、引退後の現在でも、隠居生活などもっての他で、まだ老後は、50~60年は生き延びて、仕事のチャンスを覗っていると言う、根っからの仕事大好きキャラクターで、どこかウディ彼自身の人生に重ね合わせたようでもある。
今年78歳を迎えた彼も1年1作品位のペースをキープしながら作品を世に出し続けているのは、ジェリーのように仕事が何よりも好きである事だが、そんな彼の情熱の秘密とは一体何なのだろうか?
勿論、それこそは、彼がいつも様々に作品で描いて見せる、恋のから騒ぎ的な物語の演出こそが、彼の情熱の基盤になっている以外には無いだろう。
日本の監督で言うなら新藤兼人しかりである。
恋する気持ちをいつも胸に生きるのは、人生を楽しく明るく支える大きな活力源のようである。仕事も一つの恋と同じ働きの様でもある。
今回の作品も、登場人物は少し多めであるため、少しばかり落ち着きが無い感は有る。しかし、ウイット溢れた、彼特有の皮肉たっぷりのセリフではあるけれども、人間が大好きで大好きで命の限り、人生を謳歌しようとすると監督の彼の生きる姿勢がそのまま映画になっている。
彼の世界観は、やっぱり元気になれるし、楽しくて力強い作品だから大好きだ。
今回も恋する若者のエネルギーを描いて、ウディ節は随所に光る。

最近では、ロンドン・パリ・ローマと観光のメッカである、美しい街並と共に、ロマンチックな恋の芽生える街を描き続けている彼の作品は、そのロケーションを観るだけでも結構楽しめる。
そして今回は、イタリアの大表的芸術文化である、オペラを多数聴く事が出来たのも大きな楽しみの一つだった。
普通は、歳を重ねる毎に、故郷への回帰が強くなるものだが、彼は、昔ほどNYの街に執着する事無く、人間の生きる根源である、人を愛する、恋心にターゲットが絞り込まれているようだ。
やはり今作も、観てのお楽しみで、笑いの絶えない作品である為に、細かいエピソードを記すのは割愛するけれども、まだまだウディ・アレンなら50年位は映画を撮り続けそうな気配が残るような魅力に溢れた笑える作品でした。是非その笑いのパワーは、一見の価値が有るので映画館で、観客みんなで、楽しんで欲しいものですね!

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ryuu topiann

3.0やっぱりウディ・アレン。冷静に考えると、ちょっと不思議。

2013年6月8日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

笑える

楽しい

ウディ・アレン脚本・監督・出演のラブコメ。

いやぁ、ウディ・アレンの作品は一筋縄では行きませんね。『ミッドナイト・イン・パリ』の時もそうだったんですが(って言うか、『ミッドナイト・イン・パリ』は元々、現実と虚実が絡み合っているのがテーマ)、現実と虚実が絡み合っています。一日の話のようでもあり、何日も経過している話でもあり。現実の話でもあり、想像・空想・妄想の話でも有る。なんとも不思議です。

出演時は豪華絢爛です。アレック・ボールドウィン、ペネロペ・クルス、ジェシー・アイゼンバーグ・・・。見たことの有る俳優が結構出ています。もちろん、ウディ・アレンも。

あまり深く考えると、訳が判らなくなりそうなので、複雑には考えずに、美しいローマを舞台にした軽いラブコメということで良いのではないでしょうか。

原題が『To Rome with Love』。FromではなくToで有る所がミソなのかもしれません。確かに、ローマからというより、ローマに対して愛をという感じです。

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勝手な評論家

3.0アレンらしく皮肉がきつい

2012年11月17日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

笑える

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DOGLOVER AKIKO