中学生円山のレビュー・感想・評価
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リアル過ぎ?
私も舐めようとしたことがあります。だから、この映画は元中学生男子向けですね。かなりの男子はこういう世界を通ってきているんじゃないかな。女子は理解しなくていいです。
「あれを舐める」ことをストーリーの柱にした時点で、最初から人口の半分を対象外にしていることになる。興行としては、失敗して当然です。「あまちゃん」のおかげでわがままが通ったのかな~、時期的には微妙に関係ないか。韓流ドラマにはまるお母さんの件は、女の人も忘れていませんよという言い訳の為の付け足しにしか見えない。
逆に言えば、難しいテーマに正面から取り組んだ、いけてない男子向けのリアルな青春映画だ。ちゃんと一本の映画としてまとめ上げたのは、さすがクドカンと言えなくもない。
宮藤官九郎さんもフランソワ・オゾンも、言いたいことは同じだと思います
あの、すみません。
宮藤官九郎さんもフランソワ・オゾンも、言いたいことは同じだと思います。多分。
・退屈な中流家庭も感性豊かな美しい少年(エルンスト・ウンハウアー)の目を通せば、こんなに官能的で緊張感のあるサスペンスになるってのが、オゾンの「危険なプロット」です。
・退屈な団地の日常も、頭の中はエッチな妄想で一杯な中学生の円山(平岡拓真くん)の目を通せば、こんなに下品で面白いサスペンスになるってのが、クドカンの「中学生円山」です。
・凡人教師(ファブリス・ルキーニ)が身の程をわきまえず、才能ある美少年を指導して中流家庭をモデルにした妄想小説を書かせるのが「危険なプロット」です。
・邪悪な目をした団地の正義を司る男(草彅 剛くん)が、エッチなことで頭が一杯な円山の妄想を褒め称え、最終的にヒーローへと昇華させるのが「中学生円山」です。
・妄想が現実を越えた時、破滅を向かえるのが「危険なプロット」です。
・妄想が現実を越えた時、あるモノに舌が届くのが「中学生円山」です。
なんやねん!
円山の到達感に、全く共感できません!
でも届いたのはモノだけではなく、過去の悲しい事件にも。
円山の「あるモノに届く為の毎日の鍛錬」と奇妙な妄想、点在する一見すると意味がなさそうな出来事が最終的に一つに纏まる「中学生円山」です。そいうとこ、伊坂幸太郎先生的です、多分。
子供が夢見るヒーローって、つまり正しい大人の象徴なんですよね。
つよぽん演じる下井は妄想を上手くコントロールして、円山を正しく導いていた。クドカン、ちょっと綺麗に纏めすぎ!
けれど、円山の父役、中村トオルさん格好いいなぁ-。
ビーバップの時に、中村トオルさんの魅力に気付けなかった自分を、30年近く責めています。
そんな反省にて、以上です。
平岡琢磨くん頑張った!
円山役の彼は、どれだけの勇気を持って演じたんだろうあんな恥ずかしい役。若いけどプロなんだなーと。ドラマ「11人いる」のいじめられっ子キャラも良かったけど。
ヌーブラヌーブラダンサーズと公園でウンババダンスするシーンは、我が家で暫く流行りました。
韓流俳優の台詞で、日本で人気が出ると自国で嫌われる、的な言葉がなんとも切ない。
好みだから♡私は好き♡クドカンワールド♡
ちょっと・・・遊びすぎなんですが
私は好きですね。これくらいのほうが。
発想がおバカ過ぎて・・・最後まで貫いてて・・・(笑)
結局・・・最後までこの中学生円山くんに振り回されましたね。
草なぎさん演じる役どころはイマイチ伝わらなく・・・
ベビーカーが銃になる?もう・・・いつ思いつくんだーソレ(泣)
でも、キャラクターの生かし方がすごく好きで
今回も納得。
円山家も面白く
仲村トオルさんや坂井真紀さんがあそこまで演技されるとは
驚きと興奮でしたよ。
前半の
ヌーブラで踊るお姉さん集団も
ワケわからん感じで
やりきってて
クドカンワールド
楽しめました。
DVDで十分楽しめました。
映画館ではちょっとリラックスできないかもな。
おうちでゆっくり楽しむのをおススメ致します。
何となく借りたけど…
想像していたよりも楽しめました。ちょいちょい笑えました。中学生の頃なら誰しもがやったんじゃないかなーと思います。突っ込みどころも満載ですが、 レンタルで観るくらいの価値はあるかも。
結局何が言いたいの?
クドカン作品と思って期待していただけあって
「え?」っていう感じでした。
妄想の入り混じったとかいう話。
どれが現実でどれが本当か分からない。
途中で出たいと何度も思いました。
笑える部分はあったものの、犯人捜しだの対決だの・・・
何が伝えたいのか全く分からない。
1800円の価値は個人的に感じませんでした。
勿体無かった。
でも後ろに座ってた中学生は終始大爆笑でした。
好き嫌いが分かれる映画と他の方が書いていましたが、その通りだと思います。
個人的には今まで見たワースト3に入るくらい、つまらなかったです。
届くと幸せなのか?
クドカンが描きたいことを思い切り描くとこうなるらしい^^;
いかにも彼らしい(誉めてます)、
ただ好き好きは大いに分かれそうな、妄想下ネタアクション。
様々な伏線を辿ると、深いところでは大いに深いんだけど、
それがほとんど分からない作りになっているため、勿体ない。
でも中学生がメインだから、これで良いような気もしているが。
そもそも、主人公円山君の自主トレが…だ。アレなんだよね^^;
なに普通の中学生男子ってホントにああいうことやってるの?
ちょっと息子にも聞いてみようかしら(聞いてないけど)
バカバカしいを通り越して、ケガしないでくれよ!とまで思った。
確かに男性は将来される方になるわけだから(何言ってんだ私も)
その感覚を自身で味わっておきたいのか?(うぇ~気持ち悪い)
まさか親友に頼んでみる?ってわけにもいかないか(もっとバカ)
…しかし平岡君、すごいね!
君は今作で何回全裸になったの??何回おしりを出したの??
さすが俳優。テーマですら恥ずかしいのに映像まで恥ずかしい!
それをしっかりやってのける彼の役者根性!こそが素晴らしい。
そりゃお父さん(キャプテンフルーツ)だって、
あの裸踊りを前にしちゃあ…^^;何も言えませんわよ、見事だもの。
(草なぎ君のご意見も聞いてみなさい)
今作は彼の頑張りに総てがかかっている、そんな感じ。
草なぎ君はじめ、他のキャストも皆ハジケてましたけどね^^;
妄想の爆走ぶりが皆さん著しいので、どの人がどれくらい、と
いうよりも、皆さん均等に頑張ってましたよね?という感じで。
ただヤン・イクチュンに関しては「もう僕俳優辞めました」うそっ!
それダメでしょ、なんて(爆)坂井真紀同様に引き留めたりして…。
後半に向かってだんだん趣が変わってくるストーリー構成。
でもラストはまた微笑ましい、という…。
やっぱりアレって全部妄想だったのかな?と振り返リ懐かしむ
中学生の頃のあれこれ、いろいろ。
ものすごく面白かったとか、そういうレベルではないんだけど^^;
なんかいかにもクドカンの描きそうな世界。なので、
纏め方がやっぱり舞台的だと私は思ってしまう。余韻は残らない。
ただ鮮烈にその印象だけ(マスクや文字と共に)が闊歩する作品。
(考えない大人になりたくないよね。だったら中学生のままがいい)
見る価値なし。時間の無駄
あまりにもクソ過ぎ!
評価で4以上付けてるのはサクラだろ
舞妓HAAANくらいのストーリーを
期待していたが
ストーリーがなさすぎ。
ところどころ笑いはある。
が、それが映画としての面白さではない。
坂井真紀と電気屋の絡みが面白かったくらいで
それもストーリーとは全く関係がない。
昔TVでやっていた「流星の絆」の
妄想係長◯◯を一本の映画にした感じ。
クドカンなら
もうちょっと内容を考えて作れただろ
次のクドカン作品もこんなんだったら
悲しいわ
常識(社会)に対する否定と肯定を快活に内包している映画
色々と考えさせられるよい映画だった。
下記からは、「常識」という言葉をかなり広義な意味で使用する。曖昧な感想文になってしまうかもしれない。
草薙剛演ずるシングルマザーのキャラクタ(下井)にスポットを当ててみると、この作品は面白くなる。
なぜ人を殺してはいけないのか。
幾度かその問が劇中で出てくるが、それはただ「常識」で規定されているからであるという答えしか出てこない。
しかし下井はそれを飛び越え、「自分で考え、殺してもいいと思っているから人を殺めている」状態である。芯を持ち、ことをなしているのである。
円山と下井が関係を持ちだした時、円山は自分の妄想を嬉々として下井に伝えるのだが、「妄想は妄想だし、どうせ……」という側面も持っていた。
当の下井は本気で円山の妄想に取り組もうとしていた。
「妄想は妄想でしかなく、現実にならない。くだらないもの」というのは、社会からわりふられたただの通俗的な観念でしかないということを踏破しようとしていたのだ。
「妄想が現実を超える」と言っていたのは、自分で勝手に規定しているものと、常識を振り払ってみろ、ということであるという円山へのメッセージである。
「自分で考えて生きる」ということが大切なことであると、かなり抽象的にではあるが、円山にも言っている。そしてその生き様も、散々描写されている(ゴミの分別を始めとする周辺の治安維持がその例)。
円山は下井の生きる姿勢に、今までの誤解を改めるようになるが、そういった描写が具体的にされていないのがみそである。ほとんど抽象的に描かれているのである。
円山が突然人前でパンツを脱いで成し遂げようとしていたセルフフェ○を実行する。ここが下井の思想を円山が受け継いだ瞬間である。つまり自分で考えて行動し、常識を振り払った瞬間である。人前で裸になっちゃいけないって誰が決めた? 今すぐセルフフェ○したいんだ! っていう考えに身を任せたのだ。
劇中ではいくつかの妄想が展開されつつ、最終的に現実の中で「中学生円山」という妄想を現実にしてヤクザと戦う。ここに本作中の一つの到達点がある。つまり実際に「妄想が現実を超えた」のだ。
最後に下井は撃たれて死ぬが、特に哀愁など帯びず、全く悲しむような描写がないのは、「死ぬことが悲しい」なんてことも忘れるくらいに常識から振りほどかれていたからにほかならない。常識を超えて、妄想で現実を超えたのだから。
その上で「チン○に舌が届いた」ってことを報告する。重大なのだ。常識上ではばかみたいなものであっても、彼らにとっては今生の別れとしてふさわしい互いにとっての大切な合言葉であったということだ。
二人の見えない絆を表す素晴らしいシーンだった。
最後のほうで「なぜ人を殺しちゃいけないか、説明できる人間が正義」といったような円山の台詞がある。
この台詞が言っているのは、つまり、「自分で考えて、自分の考えに従って生きることが正義(あるいは最も自分らしく生きる方法)」ということであろう。常識をそのまま許容するべきじゃないってことだ。
笑顔で、バイクの駐車を注意する最後の円山は、今後そういう姿勢を持って生きる……まるで下井の意思を継ぐように、という姿で、とてもよい幕引きだった。
一方で、妄想なんてしなくても、そして常識の中で生きていても、案外この世界は面白いんじゃないか、というのも、団地に住む個性豊かな人間からメッセージとして伝えられてくる(妄想と交互に展開する辺り、そういった意図があったのではないか)。
特に円山の一番身近な存在である家族が、円山の知らない所で、ドラマティックなことを様々となしている。母親は元韓流スターと一悶着あったり、妹は認知症の爺さんと付き合ったり。
多分、この映画は見る人が見ればくだらないギャグっぽい映画にしか見えないが、一方で様々なメッセージを内包していると、私は思った。
前半は笑って見ていたが、後半は真剣に考えながらみていた自分がいた。
あれ?面白い‼
なーんかくだらない映画観たいな〜、これとか絶対くだらないだろうな〜
と、思ってふらっと観てきました。
が、なんてこった!めちゃくちゃ面白いじゃないですか‼
思っていたほどエロくもなく、妄想ワールド炸裂でとっても楽しかったですが、それだけでなく、妄想が真実を超えるシーンも多くて楽しかった‼
1人でケラケラ笑ってしまった(笑)
円山君役の俳優さんの演技も素晴らしかったです!
「考えない大人になるくらいなら、死ぬまで中学生でいるべきだ!そうだろ‼」
と、「中学生、円山!」の掛け声が頭から離れない。
予告の頃からそれは変わらず。
あと面白かったのは、路上ライブで若者が歌っていた「行かないで〜行かないで〜♪」の曲、メリケンサックのあの曲でしたね(笑)
彼は今でも頑張っているのでしょうか?
ただ、残念だったのは、後半のまさかの展開。
実は悲しいお話でした。
でも、あのままふざけて終るよりはいいのかな?
とにかく、全体的には、とっても楽しいお話でした。
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