「まゆ毛がポイントです!」テッド arakazuさんの映画レビュー(感想・評価)
まゆ毛がポイントです!
人間の見ぬ間に冒険に出るオモチャ達もいれば、ヒッチハイクする毒舌宇宙人もいるんだから、テディベアが喋りだしても不思議はないが、この映画のヒットの最大の要因は、持ち主の少年ジョンとテディベアのテッドが共に成長し、中年のおっさんになったこと、長い時間を共有した二人には歴史があるということだと思う。
ジョンの腐れ縁の悪友としてテッドの代わりに俳優(例えば、テッドの声で監督でもあるセス・マクファーレン)をキャスティングしたとしてもストーリーは成立するだろう。
しかし、外見は愛らしいテディベアのまま中身は不良中年のテッドのギャップとインパクトにはどんなに悪の強い俳優をキャスティングしたとしても勝ち目はないだろう。
セス・マクファーレンは最強の分身を手に入れたのだ。
続編の企画もあるようだが、二作目のハードルは高いだろう。もう観客は毒舌のテディベアに驚いてはくれない。
脚注がたくさん必要な作品だけに、翻訳は難しい作業だったろうし、苦肉の策なんだろうが、うまか棒、ガチャピン、くまモン、星一徹という日本人にしかわからない固有名詞を使うことには違和感があった。
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