「決して、クマの可愛さや下ネタがテーマではない。」テッド サマーサマーさんの映画レビュー(感想・評価)
決して、クマの可愛さや下ネタがテーマではない。
主人公の少年性のメタファーであるテッド。
少しだけ成長した主人公が一度殺すことを成し遂げるがよみがえる。
よみがえらせたのが彼女というのが良かった!
彼の子供の部分を”殺さず”、すべてを包み込んだ彼女はミューズそのものではないでしょうか。
一昔前のストーリーなら”少年性”と涙の決別をして主人公はステレオタイプな大人になり終わるところですが「これでいいのだ」とどこかから聞こえてもきそうな結末にヤングアダルトな世代の私はグッときたのでした。
かわいいクマとブラックユーモアとオタクネタをフックにして客の気持ちを掴み、まどわし、最後には自分の言いたいことをしっかり伝える監督は上手だなと思いました。
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