「ブラック・ベア」テッド Blueさんの映画レビュー(感想・評価)
ブラック・ベア
ポスターで判断してはいけません、これ、かなりのブラック・ユーモア作品。 過激なジョークに顔をしかめていると「笑えよ、ジョークなんだから」と 背中をど突かれるようなノリ。 ボソっとつぶやくセリフにも 笑いが詰まっているので聞き逃さないように集中しないといけません。
子供の願いが叶う時・・・しゃべるテディ・ベアのテッドを手に入れ、人生を共にしてきたジョン・ベネット。 4年の付き合いになる彼女のロリと 次のステップへ進むべく試行錯誤するのだが、テッドとの付き合いも居心地良く・・・という感じで ストーリーは流れます。
ジョン・ベネットを演じた マーク・ウォールバーグ。 彼本人は そこまで面白くないです。 でも ちょっと地に近い感じでダメ男を演じているその表情が 面白い。 いつものマッスル俳優ではなく、こんな奴いるかもジョンを好演。 歌のシーン、すごいです(しかも実兄・ドニーは歌手、笑)
ジョンの彼女・ロリを演じた ミラ・クニスちゃん。 んー、エマ(・ストーン)ちゃんの方が笑えたな。。。 でも マークとのバランスを取るためにはミラちゃんだね。 真面目すぎる演技で笑わせるというポジション。。。 もうちょい外した方が 面白かったかも。
テッドの声を演じた セス・マクファーレン。 『ファミリー・ガイ』というアニメシリーズなどで人気の声優さんみたいです。 劇中、セス・ローゲンっぽいなと思ったのですが こちら本職(声優)、絶妙の間と アドリブ入ってる?と思わせる悪態セリフで 笑わせてもらいました。
その他、いつもそういうポジションで ジョバンニ・リビシ(『アバター(2009)』)、もうちょいクセがほしかった ジョエル・マクヘイル(『運命の元カレ(2011)』、レビュー書いてます)。カメオ出演の俳優さんも たくさんいて、ネタバレになるので名前は伏せますが 最近“あぶない走り”を見せてた彼が 体張ってます(そのナチュラルさに 笑えました!)
ふかふか可愛い茶色のテッド、実際はすごく ブラック・ベア(笑)。 見た目としゃべりのギャップに注目が集まったようですが、(私は見ていませんが)『宇宙人ポール(2011)』も そんな感じだったんじゃないかなぁと想像させるキャラ設定。 エンタメ好きとしては ビッグ・スクリーンで観る理由が見つからなかった3.5。 休日にBDでのんびり鑑賞に向いてると思いました。