クラウド アトラスのレビュー・感想・評価
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上映時間172分は確実に必要な作品。
非常に良かった。
本作は6つの時代と場所で、6つの話が同時並行的に進む作り。
各々の時代は同じ世界線の中で前後関係があり、過去から未来へ同じ魂を持つ人物の変化を追っていく流れになっています。
一人の男の魂が過去の或る状態から始まり最終的に…という壮大な魂の旅行を追うことに。
本作の大きな特徴は、各時代の主要人物が同じ俳優陣であること。
性別、年齢を超えて俳優陣が様々な役を演じており、この点が物語を理解する上で非常に大きな要素となっています。
そのため、通常の映画では有り得ないのですが前情報、特に出演者の役に係る情報を出来るだけ入れて行くと一層楽しめると思います。
同時並行に進む6つの作品。
各々の作品で共通の役者が様々な役で格好で登場。
どの役者がどの役を演じているのか、その前後関係はどうなのかが非常に重要になります。
それを意識するだけで数倍楽しめる作品です。
昨今無駄に長い尺の映画多いですが本作は別。
172分は確かに長い。
長いですが飽きずに観れます。
それだけの魅力が本作には有ると思います。
米国映画版「火の鳥」的な本作。
一度観たら二度観たくなります。
オススメです。
多層的に輪廻転生を観れる楽しさたるや!
マトリックスのウォシャウスキー姉弟が描く6つの時代の6つの多層的な輪廻転生した人生を連続して見せるフレッシュな作品!
アトランダムに見えて、実は超計算されたシーンのつなぎは素晴らしいDJのよう!
各人生で同じ役者が輪廻転生したキャラを演じていているのだが「違う人物だが、どこか似ている感」を見事に表現している。
テーマとしては一見陳腐なピースフルなレフトよりの思想に見えるが観客の生の意義を問う者だと思うし、それは人それぞれ荘厳なクラウドアトラス6重奏を聴きながら考えればいいのではなかそうか?
あとペ・ドゥナはやはりカワイイですよ。
超現実的に表現しようとして結局テーマは口で言っちゃってる
一言で言えば、ありふれたことをものすごく思わせぶりに表現してる作品です。
原作者は村上春樹の影響を受けているということなので、恐らく『世界の終わりとハードボイルドワンダーランド』や『ねじまき鳥クロニクル』みたいなことをやりたかったのでしょうが、未だに何を描かんとしているのか読者を困惑させ続けているかの作品に対し、時代を越えて繋がっていく人のカルマと意志や想いを描こうと試みるはずの作品が、マトリックス三部作でファンたちの顎の骨を外さんばかりに驚愕させた「それでも諦めずに続けることが大事」というウォシャウスキー的テーマに組み込まれ、果てしなく凡庸な話に徹底しています。また手塚治虫の火の鳥のように、同じ人間が時代を超えて出会い続けるという構造も意味があるとは思えません。というか、原作にこんな描写あったんですかね?近未来編のクローンの女性とジャーナリスト編のデブの外国人労働者が同じ役者である必然性は少なくとも皆無です。またマトリックスで見せたウォシャウスキー姉弟お得意の無駄に長いセックス描写も悪い意味で特徴的です。長いセックスに何を投影なさってるのか意味不明でなりません。
ねじまき鳥にある壁越えという非凡な飛躍を描くには映画の二時間という尺では足りなかったのかはたまた彼らの凡庸さなのか、彼らのマトリックスで培った期待値の貯金は刻々と浪費されているので、それがゼロになる前に無駄な飛躍を望まずにエンタメに徹して欲しいと願う今日この頃です。シャマランみたいになってしまったらもう目も当てられませんから。
映画の見方がまた一つ増えました
考察するのが面白い映画でした。
六つの話が少しずつ関連しており、何と無く分かるようにこちらに見せてくれます。
その何と無くというのがこちらに考察する楽しみを作ってくれています。
一つ一つをみれば何てことのない作品ではありますが、やはり繋がっているのかなと示唆するような演出や配役はこちらの想像力を掻き立てられました。
クラウド・アトラス六重奏
こちらは、好きな人と嫌いな人がはっきりとわかれる作品ではないでしょうか。
同時進行で6つの話が進むので、
難しいと思ってしまったら なかなか本映画に入り込めないかな、、。
普段から小説等よく読んでいる方には、理解しやすく 楽しめる作品なのでは。
私は 逆のタイプですので、
始めなかなか内容を掴めずにいました。最後の最後でやっと、何を伝えたかったのかが理解できた感じです。
3時間弱と長く、難しい内容の映画にしては最後まで見れたので、ストーリーは面白かったのだと思います。
役者さんが1人で何役もこなしているのは必見ですね!
観るのに覚悟がいるけど後悔させません!
とにかく上映時間が3時間と長く、初めは内容の理解に難しく、観るのに覚悟がいるほどの映画ですが、観た後に良かったと心から思える、素晴らしい映画です。
主旨を理解出来れば一気にわかりやすくなります!
手塚先生の火の鳥を彷彿させる輪廻転生物語。ちゃんと俳優性になってるしね。
それよりも監督が女性になってたことにはびっくりしました。
これぞ“神”編集!!
観てから読むか?読んでから観るか?はなかなか悩ましい問題だが、これは読んでから観たことで、映画がいかに良く出来ているか、ウォシャウスキー姉弟とトム・ティクバがいかに良い仕事をしたかが、とても良く理解出来る。
原作は過去→現在→未来→現在→過去とジャンルも舞台となる時代も異なる六つの物語を並べる体裁をとっていたが、ウォシャウスキー姉弟とトム・ティクバはそれぞれの物語のパズルのピースをバラバラにし、正に換骨奪胎、ひとつの大きな物語として再構築し、際限のない人間の欲望、罪と罰、循環する命、受け継がれていく魂、といったテーマを浮かび上がらせることに成功した。
原作のデヴィッド・ミッチェルがやろうとして上手くいかなかった(と私は思う)ことを三人の監督は見事にやってのけたのだ。
ここまで細かく六つの物語をつなぐことは小説には出来ないことだし、ひとりの俳優が複数のキャラクターを演じることでそこに意味を持たせることも小説には出来ない。
正に映画にしか出来ない方法でこの壮大な物語を作り上げた。これは賞賛に値する。
ただ、一方で、原作を読んでいない人がひとつの物語をもっとじっくり見たかったという感想を持つのも当然だろうし、仕方のないことだと思う。
それは、それぞれの物語がそれ自体で十分成立する完成度の高いものであることの裏返しでもあると思う。
クラウド・アトラス6重奏
それぞれの役者が6つのストーリーを一人六役で演じる妙。クラウド・アトラス6重奏って実はそういう意味だったのか・・。みる側は多少、最初に頑張んないと最後までついていけない。結構、楽に見たい人には辛いかも。個人的には評価、二分する作品かなあ。
いずれにせよ、ウォシャスキー監督の野心的な、試み。面白かった。もう一回みないとね。
3時間弱 長いとは感じない
最初はまったくスルーする気だったけど
ウォシャウスキー姉弟監督(+トム・ティクヴァ)というのと
ペ・ドゥナが出てるって事で観た。
長丁場で6つの物語が交差するとか聞いていたので身構えたが
そんな難しいところはなかった。むしろ分かりやすい。
短めに舞台が変わり先も読めない感じが続くため退屈に感じるところがない。映像も美しい。
しかし、心に響いてくるものはあまりなかったな。
東洋人なら輪廻的なテーマは普通に持ってる上に、書物とかドラマでよく扱われるため、練り上げられ方に年季が入ってたりするので。
ペ・ドゥナの表情は誰かに似てるって思わせる(けど誰かはわからない)
革命を描こうとするのはウォシャウスキー姉の方かと思うけど
ちょっと気恥ずかしいくらいストレートだ。
こういうドラマの作りは嫌いじゃないし、意欲は買う。
しかし手塚治虫「火の鳥」の完成度を知ってる者には物足りなかったところ。
予告編が一番面白い
ウォシャウスキー兄弟とは一体なんなのか。
今風に言えば「一発屋」なのだろうが、なぜか新作が出るたびに期待してしまう。そして毎度裏切られる笑
今作ではトムハンクスを起用し、さらに原作つきで、予告篇がタイムマシーンばりの時間超越系SFだったから期待せざるを得ないのだが、終わってみれば「なぜこうなった・・・」としか言えない。
とりあえず長い。
長いのはいろんな話が詰まっているからであるが、それぞれの話がそんなに相互干渉しているわけでもないのでただただ冗長だと感じてしまう。
おまけに登場人物たちがみんなはっきりしない物言いが好きなようで、それだけにそれぞれの話自体がよくわからない。
結果的に「よくわからない」まま話がすすんで、なぜか最終的にテーマが人間賛歌に落ち着いたようで(?)すごく気持ち悪かったです。
不思議な作品ですが面白かった
マトリックスの監督と聞いて軽く見始めたが、こんな複雑な物語とは(汗)全体は六つの時代六つの物語が最初は時系列で進み、途中からザッピングしながら進行します。まあそう聞くとややこしい話しなのかと思いきや、そこは奇才やはりウォシャウスキー兄弟、驚くほどまとまっていて見やすいと感じました。共通のテーマは「罪」と「贖罪」だと思いますなんだか輪廻とかカルマという東洋の宗教的な思想を感じました。見どころはやはり六役を演じるトムハンクスですな。
メイクが凄いので誰がどの時代でどの役を演じているかを見つけるのも楽しいと思いますよ。さすがウォシャウスキー兄弟、いや姉弟か(笑)あっぱれです。しいて言うならPG15に指定されているだけあって若干暴力表現や性描写はキツイとこもあるので耐性のない方はちょっと気になるかもです。
一見の価値はあると思いますよ
本題は単純、そこまでが複雑化され苦痛
マトリックスの監督だけあって内容の複雑さは覚悟していたものの、少々長いと感じざるを得ない鑑賞時間であった
わざわざ6つの時代と世界を作り上げ、さまざまなジャンルや社会情勢、問題提起、ストーリーを用意し複雑に絡ませ、一本の映画としたのだからすごい。 良く言えば素晴らしい発想力と構成力、悪く言えばごちゃごちゃ入れたいもの詰め込んだ福袋のような作品
中身は単純、一つ、命が尽きても魂はまた来世の自分に生まれ変わる
一つ、今生きている自分の行いが次の自分に影響を与える
要するに因果応報、来世で幸せになりたいなら今よい行いをしなさい、と
この本題にたどり着くまでが長く、退屈に感じるかもしれないが、理解した途端に引き込まれる面白さがあった 全ての時代に同一人物が登場するが、あまりに表現力の高い特殊メイクに同一人物と把握できない俳優もいて、最後の答え合わせで驚くのも楽しみの一つかもしれない こういう頭を使う映画は嫌いではないが、3時間弱はちょっと長かったかな
時を超え、生まれ変わり、再び巡り会う
「マトリックス」のウォシャウスキー姉弟と「パフューム」のトム・ティクヴァ共同監督。
輪廻転生をテーマに、6つの時代、それぞれに生きる人々のドラマが複雑に交錯。
SF、歴史劇、サスペンス、アクション、コメディ、ラブストーリー…一ジャンルに括る事の出来ない壮大なスペクタクル!
6つの時代を簡単にまとめると…
・19世紀、青年弁護士の航海記
・1930年代、同性愛の青年作曲家の苦悩
・1970年代、企業悪と戦う女性記者の話
・現代、老編集者の施設脱出劇
・近未来、クローン少女の自立
・文明崩壊後、人類救済の旅
…と、なる。
それぞれ年代順に語られるのではなく、バラバラに交錯しながら展開。
だからと言って、こんがらがって分からなくなったりはしない。
各年代、特色もあり、役者のメイクや演じ分けできちんと分かるようになっている。
ある時代でサスペンス的展開になると、別時代でもサスペンス的展開が同時に始まり、物語を盛り上げる。
また、19世紀の航海記と30年代の作曲が後の時代に継がれ、70年代と現代の話が後の時代で本や映画になり、近未来のクローン少女が文明崩壊後の世界で伝説として崇められている…など、各時代リンクし合っている。
その見事な構成力には舌を巻く。
トム・ハンクス、ハル・ベリー、ジム・ブロードベント、ヒュー・グラント、スーザン・サランドン、ヒューゴ・ウィーヴィング、ベン・ウィショー、ジム・スタージェス、そしてペ・ドゥナ…。
一人数役。しかも、年齢も人種も性別も違う。
演じる側は大変だったろうが、役者冥利に尽きるというもの。
輪廻転生。生まれ変わり。
肉体は死滅しても、魂は不滅で、姿形を変え繰り返す。
その中で意志や想いは何度も巡り会う。
過ちや汚れで始まった魂は、時を超え、遂には救済へ…。
嘘か真か分からないが、何と不思議な因果。
映画は賛否両論真っ二つだが、僕は“賛”。
前例の無い壮大なプロジェクトに挑んだスタッフ・キャストの心意気、映画を数本分見たような充実感、希望と余韻を感じさせるこの映画を讃えたい。
おもしろかったです
ウォシャウスキーの映画って観た後が楽しいですよね。
何か感想を言いたくなる映画です。
周りの人の感想が真っ二つに割れるので、それも聞いていて楽しいです。
熱烈なファン派 VS 中二病満載で見てらんないっていう派
どちらもかなり熱く語ってくれるので、ファンじゃない派も結局ウォシャウスキーの事が好きなんじゃないかと思います。
私自身はどっち派でもないですが、映画おもしろかったです。感想としては
1、ヒュー・グラントいい人すぎる。
汚れ役を6つも粛々と演じていたヒュー。1つくらいキレイな役があっても良かったのにね。
2、ベン・ウィショー素敵。
「パフィーム」ではあんなに小汚かったのに。
今の美しさで「パフィーム」撮り直してトム・ティクバ。
3、カルトとエンタメの配分・着地点はいずこ。
ウォシャウスキーの探しあぐねた感じがまた良し。
なんだかんだと語りたくなる映画って、良い映画だと思います…。
映像が素晴らしい
テンポがよく、映像の見応えもある。
内容は理解するのが難しく結局のところ何もわからないまま
終了してしまう。しかしそのおかげで
何回も見たい、隠された真実はないのかを探したくなる。
同じ俳優さんがさまざまな違う役をしているので
それを発見するのも楽しい。
DVDを買って何回も見たいと思う。
雲の表情
この映画は実験的だ。作品の出来として評価すると、
6つの物語はそれほど新しくもなく、最後のまとまりも弱い。
物語同士にいくつかの繋がりがあるようだが、
その紐を解きたくなるほどの強い興味はわかない。
視聴を終えた私は、テーマが掴みきれず困惑をしていた。
だが、それ以上に体を満たす充足感が心地よい奇妙な感覚に襲われた。
帰宅後ネットで調べていると、タイトルの元になった
「雲の表情」という言葉でハッとさせられた。
この作品は、輪廻について語ってるわけでもなく
人生と人生が強く結びついてると主張したいわけではない。
「雲の表情」を私達に見せていたのだ。と。
私たちは、雲を見上げると、そこに何故か表情を見出してしまう。
人の顔、人々、動物、道具、食べ物、建物、、、
ただの水蒸気の塊に対して、表情を与えてしまう。
この映画は、雲同士の奇妙な類似性と風に流されてく様を、
私達に見せていたのだ。
誰が誰を演じた。誰が誰の生まれ変わり。何が何に紐づいている。
それは全て、私達に表情を見出させるための、細い輪郭でしかない。
世界の奇妙な類似性を、客観的に描くための輪郭。それがこの映画の役割。
断言はしない。表情を見出すのは私達に任されているからだ。それがこの映画の狙い。
奇妙な類似性に、困惑しながら、なぜかそこに安らぎを覚える。
まるで雲の表情を見ている時のような充足感だったと後に気付く。
魂の回帰
壮大で色々詰め込み過ぎたせいか、理論や理屈が先行して伝わりにくくなっている。
映像はとても美しく綺麗なので、それで誤魔化されそうですが、感動はしませんでした。
魂の回帰、生まれ変わってまた巡り会う。一見すると壮大で難しく思えますが、とても繊細で精神的なテーマです。
難しい理論で展開するより、もっと人物同士の繋がりを深く描いたほうが良かったでしょう。
個人的な感覚ですが、あれだけ壮麗な映像と贅沢なキャストで、魂の回帰をテーマにした作品にしては、伝わってくるものは殆ど無く、『言いたいことは分かるけど、何故か薄っぺらい』という感想しか残りませんでした。
こうしたテーマに関してはやはり日本人のみぎに出るものはいないかと思えます。
日本人の精神性は突き詰めて研ぎ澄ましたものがあり、こうした魂の回帰を一番本能で理解できるのではないでしょうか。
生まれ変わり、また巡り会う…これを描いた作品では、日渡早紀の『 ぼくの地球を守って』、里中満智子の『海のオーロラ』があります。
上記二作品は漫画ですが、魂の回帰についてクラウドアトラスとは比べ物にならないほど圧倒的な描写で解りやすく、遥かに感情移入できます。
また漫画が原作であるドラマ『 JIN-仁-』 も時代を越えた繋がりを描いた名作です。
正直、クラウドアトラスはこれら三作品の足元に及ばないと感じます。
観ても損になるほどではないですが、映画館で三時間ほどの長時間をじっと我慢しているよりはDVDで観たほうがいいでしょう。
何度も観たい
6つの物語が同時に進行するのでストーリーを追うのに気がいって、物語に入り込めませんでしたが、面白かったです。特に未来の2編に魅かれました。一度観ただけでは理解しきれないところもありますが、もう一度観れば新たな発見がありそうで、何度も観たいと思います。こういう映画があってもいいと思います。
ユーザレビューのおかげです
レビューで面白いってあったから観に行ったけどその通り面白かった!
3時間あっという間!
マトリックス並みに人気があっていいのにな。
マトリックスより好きだ〜
俳優が色んな役を演じててエンドロールでそれがどれかちゃんとわかって楽しかった。パンフレットにも全部載せて欲しかった。パンフレット800円は高かった…
ストーリーもちょこちょこ笑いが入ってて良かった。
グロいシーンはちょっと直視出来なかった。
話が壮大だから私にはあんまり理解出来ないけどなんとなくは伝わった。存在感ある俳優も美男美女俳優も出てて、映像もすごくて、ちょっとエロくて、切なくて悲しくて愛があって引き込まれます。
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