「六つの宙に浮く引き出しを嵌め込むような」クラウド アトラス kakerikoさんの映画レビュー(感想・評価)
六つの宙に浮く引き出しを嵌め込むような
ぺ・ドゥナが観たくて鑑賞。3時間近い長編は時間も世界も異なる六つのストーリーがばらばらに織り込まれているので、認識するだけでも忙しい(^_^;)
けれども、個々の世界観は魅力的で軸もしっかり、見応えありで飽きることなく観てしまえるのも確か。
周知のようにトム・ハンクスやハル・ベリー、スーザン・サランドロンはじめとする、豪華出演者達が一人何役も演じているのも見所、一回観ただけではなかなか見破れない。特殊メイク、衣装などもクオリティが素晴らしく、時代毎の雰囲気だけでも至れり尽くせり。
異なる六つの世界は中盤以降、次第に繋がっていくある本質を伝えようとしているのが分かりかけてくる。
メッセージ性がある、哲学的、輪廻転生。1度は滅んだ地球、別の惑星に生きる人間が最後まで守り通したものは。。時代や場所を超えて繋がっていく光のような希望を見出せるラスト。
もちろん近未来の空気人形を彷彿させたぺ・ドゥナの感情湧き上がる役所にも大満足!多分二回目の方がもっと理解、すっきりと納得するのだろうな(笑)
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