清須会議のレビュー・感想・評価
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コメディ映画として扱われるのは気の毒だったかも
配役とセリフの妙。
単純に笑える作品
邦画としては、面白い作品です。
心理劇ではやや映像が楽しめない
封切りの翌日に観た。私は原作が面白く読めて、では映画ではどうかなと期待して観た。評価すべきは心理戦の描き方が原作同様緻密であること。衣装や方言も悪くない。また善人の柴田勝家像と策略家の秀吉が俳優の役所広司と大泉洋という芸達者で味わいがある。身近な人物像というコメディでもあるので共鳴しやすい。佐藤浩市の池田恒興や小日向文世の丹羽長政も相当味がある。他にも癖ある存在感出す役者がいて楽しめた。しかし半面映像をドラマ展開に合わせやや狭い空間にとどめ過ぎであること。戦国時代の群像劇で三谷ドラマの特質のせいか映像空間が狭い気がする。映画独特の広がりが欲しい。天守閣からのCGなど使用らしい画像では物足りない。リアルなパノラマビューが欲しいが…。次に音楽は印象に残らなかったし、女優の眉落としとお歯黒は馴染めなかった。結果、評価を高くしたいが少し難しいかな…。
風吹不動天辺月
映画「清須会議」(三谷幸喜監督)から。
三谷幸喜作品に限らず、掛軸などに書かれている言葉が作品のキーワード、
そんな視点で、多くの作品に使われている文字を暗闇でメモしてきた。
ほとんど「禅語」関連が多いけれど、今回もみつけて嬉しくなった。
今回は「風吹不動天辺月」
やや崩れた書体だったけれど、何度か登場したのでなんとか読めた。(笑)
読みは「かぜふけども どうぜず てんぺんの つき」
禅語なので解釈はいろいろあるだろうけれど、
雲は風によって流されるが、天上の月は流されることなく堂々と輝いている。
微動だにしない心を持つことの大切さを、監督は「清須会議」を通して
伝えたかったのか・・と自分なりに解釈した。
どんな誘惑にも惑わされない、強い信念や意思こそが、
世の中を引っぱっていく気がしてならない。
この禅語、ネットで調べたら実は、対になっている。
「雪圧難摧澗底松」(ゆきおせども くだけがたし かんていのまつ)
谷あいの厳しい環境の中で生え育った松は大雪でもびくともせず、
堂々としている、転じて前述のように、強い心の大切さを表現している。
三谷作品なら、きっとどこかにセットされていてもいいんだけどなぁ、
私の見落としか・・DVDになったら、また観直してみたい。
「会議も戦」と考えて臨んでいた秀吉、本当に動じなかったなぁ。天晴れ。
演技がメインの作品です。
平凡です。
あまりにも平凡すぎて、何か見落としたのかと心配になる程です。
三谷幸喜監督の作品は好きなので、ついハードルを上げて見てしまいます。
既存の作品とは異なり、史実になぞった物語なのですが、これは鑑賞者を選んでしまうのではないでしょうか。
歴史人物に思い入れが無いと、感情移入が難しいと思います。
私は歴史に疎いので、見終わった後も「ふぅん」と思っただけでした。
映画の完成度は高いです。
話はテンポ良く進みますし、主役二人の思惑が、一本の軸の上で駆け引きして演じる姿は見応えがあります。
ただ、何故なのか「まとまってしまった」感がありました。
今までの三谷作品とは、一線を画するというのならば成功しています。
しかし、これまでのようなコメディを期待すると、肩透かしを食らうと思います。
歴史物語が好きな方にオススメです。
個人的には三谷映画で一番見やすい。
戦国の感慨深く
上映時間が長いため、前作「ステキな金縛り」と同じ轍を踏んでしまったか、と恐れましたが、今回はラスト20分に素晴らしいシーンがありました。
特に、会議の結論が出てからの柴田勝家と丹羽長秀のやり取りには、長い付き合いからくる断ち切れない親しみ、生き抜くために生じた立場の違いへの理解、お互いもう以前の付き合いには戻れないことをわかっていながら、湿っぽい関係にはならない互いの気遣いなど、様々な感情が混じり合い、胸に迫るシーンでした。
お市の方、松姫など女性たちも戦国を生き抜くしたたかさ、譲れない意地などを見せてくれ、眠気で重くなった眼が開かれ、スクリーンに集中し直せました。
正直、コメディとしては前作の方が出来が良かったと思います。笑う、というより“ニヤリ”止まりでした。眠たくなったのも事実です。
でも、大泉洋はじめ役者陣は良かったですし、映画全体としてラストの締めが素晴らしかったので、トータルではこれまでの三谷作品の中で最も良い出来だったのではないでしょうか。
あとはやっぱり尺の使い方ですね。会議後日談が始まって少しした頃、私の前に座っていた方が「もういいだろう」と言ってお連れの方と途中退出してました。どんな良いシーンが控えていても、観客をそこまで引っ張れなければ駄作で終わります。無駄と余韻は紙一重かもしれませんが、三谷さんはまだ「無駄」が多いと思いますよ。
歴史マニア三谷幸喜らしい映画
三谷幸喜の監督第6作です。信長亡きあとの織田家の当主を決めるために開かれた「清須会議」を題材にしたコメディです。実際にあった歴史的事実をベースにしているので、コメディとしては物足りないかもしれません。清須会議やこの時期の歴史を知らないと、登場人物が多く、動きが少なく、ストーリーも単調でわかりにくくいという評価になると思います。ただ、歴史的背景や事実を理解していると、これだけ多くの登場人物がその時点での歴史的な立場を踏まえて描かれており、面白かったです。お市が秀吉を嫌っている理由、このあとの秀吉の天下統一と柴田勝家やお市の運命、秀吉とお市の三人娘との関わり等を知っていると、さらに楽しめると思います。さすがは歴史マニアの三谷幸喜という感じです。
俳優の演技を観た感じ
ちゃんと時代劇してる
良かったです!
三谷幸喜のクレジットが原作だけならここまでガッカリしないかも
剛力が出てなければ…
面白かったです。歴史はあまり詳しくなくて、清須会議の存在自体、この作品で初めて知った有様ですが、それでも十分楽しめました。
教科書や「真面目な日本史」ではどう解説されているのかなど、歴史に興味を持つきっかけにさえなりました。
ただ、剛力彩芽がとにかく浮いていた。事務所が無理矢理ねじ込んだんでしょう。
他に適役はいくらでもいると思うんですが、それでも大人の事情に負けて剛力を使ってしまった点がマイナス。それがなければ★五つでした。
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