「原作とは全くの別物でしたね。」夏の終り まるよさんの映画レビュー(感想・評価)
原作とは全くの別物でしたね。
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元々瀬戸内寂聴著作のファンで原作も既読。時代やご本人の生き方も相まって、作品全てに独特の世界観・倫理観があり、映像化作品もいくつか見たところ。本作は素晴らしいキャストでの映画化ということは知っていたが機会に恵まれず結局BSで。うーん…。メイン3人の演技は素晴らしいと思う。でもこの脚本ならこの3人でなくても…。時代背景も、旦那さんとの関係や娘を置いてまで…の書き方も浅いんじゃ…?それにここまで主役3人の設定を変えたかったのならタイトルも変えるべきだったのでは?あえて別物にしてしまえば良かったのにー。展開も工夫したかったのだろうが効果あったのか?長さの割には細切れで中途半端になってしまった印象。正直、残念。作品の肝である、あの台詞を取ってつけただけ。三者の関係性がしっかり描かれてなければ、ただ満島ひかりが男にだらしなくわがままなだけにしか見えない。もったいない!こんな話の小説ではなかった。てか、なんでこうなった?軽くしようとしたのか?…?
ちなみにかつて宮沢りえが主演したTBSドラマが、今、思えば一番素晴らしかったし納得(ほぼノンフィクションだったのもあるが)。
コレ見て『これが寂聴作品かー!』とは思わないでほしい。
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