レ・ミゼラブル(2012)のレビュー・感想・評価
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原作舞台には劣る
これは小説をもとにした映画ではなく「小説をもとにした舞台をもとにした映画」であり、ストーリーもセリフ(歌)もほとんど舞台そのままであることを考えると、舞台を観たことがあれば比較しない訳にはいかない。それで考えると、どうしても舞台には劣る。2時間30分という長丁場に対する楽しさが得られるかというと微妙だ。
1、歌=セリフがいまいち
レ・ミゼラブルはすべてのセリフが歌という、ミュージカルのなかでも特徴的な作品。
その主要人物を演じるにしては歌唱力が低い。
2、映画ならではの構成がない
舞台ではワンデイモアは1幕の締め括りとして、それぞれの拠点にいる主要登場人物が、それぞれ異なる歌詞で明日の希望を歌う。彼らは設定上は異なる場所にいるのだが、実体としての演者は舞台上のすぐ近くにいる。それが普通なら同じ歌詞を歌うところが、それぞれが異なる歌詞を歌うのが迫力と盛り上がりを作っている。しかしこの映画ではあくまでも登場人物は別の場所にいて、次々にカットを切り替える。歌声もその場その場の描かれている人物がメインで、響き合うことがない。それでは、さまざまな人物が違う思いを抱きながら同じ1つの明日を待つという魅力が描けていない。また、舞台ではこのあとに休憩が入って余韻を残し民衆の歌で2幕があけて盛り上がるが、この映画ではそのまま続いてしまい起伏に欠ける。
また、バルジャンやファンテーヌの死のシーンやマリウスとコゼットの恋愛は、舞台なら勢いで押しきられる感がありが、映画では一歩ひいて観てしまうので、そんなすぐ死ぬような様子じゃなかったでしょとか君らまだ手も繋いでないよねとかツッコミが先にたってしまう。
それは舞台と映画という異なる表現であるがゆえの制約ではあるが、それでもこの映画は舞台を元にして作られている以上、舞台じゃないからできないではなく、映画ならではの表現をみせてほしかった。実際にはただの舞台の劣化コピーになっている。
3、絵作り
民衆の歌のシーンは、舞台にはないバスチーユの象を印象的に使った良いシーンだった。
バルジャンが仮釈放証を破り捨てるシーンも山深い教会の広がりが見えて良い。
ただ、それ以外のシーンでは、この絵が印象に残るという場面がない。俳優のバストアップを多用しているのが単調な絵づくりの原因に思う。宿屋のシーンは画面がごちゃごちゃしていて観づらい。ガブローシュやエポニーヌが死ぬシーンはもうちょっと何とかできなかったのか。
4、舞台にはないシーン
敗色濃厚になった革命学生が民家に逃げようとするが、住人は扉を固く閉じるシーンがある。舞台にはないシーンで、戦闘前はあんなに盛り上がっていたのにあっさり掌を返される、とてもいいシーンだ。
このように映画独自のいいシーンがいくつかあるのだが、セリフは普通に演技してしゃべっている。レ・ミゼラブルはすべてのセリフが歌というミュージカルなので、追加シーンだけが歌わずにしゃべっているということになり、違和感がある。
総じていえば、名作舞台を原作として作った映画だが舞台を超えられていない。舞台ならではの強みに対しては劣化コピーになってしまっており、映画ならではの強みを表現できていないわけではないが充分でない。
知ってたけど見てなかったシリーズ。名作。
ネタバレあり
初見
3時間という長さで敬遠していたのがもったいなかった。
一人の男の人生を軸に貧しいパリでのお話。
全編ミュージカルで見てて飽きなかった。
どこもよかったし感動したわ。
俳優陣の歌唱力とパリの世界観に圧倒。
映画で見たかったなあ。
赤と黒の歌が好き。
おもしろかった。
22.3.5 スカパー
固い信念が揺らいでる
当時、映画館で観ました。
人生初のミュージカル映画でしたが、楽しめましたね。
ヒュー・ジャックマン、ラッセル・クロウ、アン・ハサウェイ、皆さん歌唱力ありますよね。
他の方も言ってますが、アン・ハサウェイが「夢やぶれて」を歌うシーンは素晴らしいです。
ジャベールが身投げするシーンも、衝撃的でした。
アマンダ氏を、今作で初めて知ったのですがとても美しい女性ですよね。
素敵な人です。
マリウスを演じたエディ・レッドメインも、エポニーヌを演じたサマンサ・バークスもいい演技でした。
ガブローシュが撃たれるシーンがありますが、辛すぎますね。
ヒュー・ジャックマンとアン・ハサウェイは、役のために減量したとか。
結構落としたんじゃないでしょうか。
ヘレナ・ボナム=カーターとサシャ・バロン・コーエンのコンビは、コメディ的な立ち位置で、笑わせてくれました。
「民衆の歌」の歌詞も、聴くと本当に勇気づけられます。
壮大な映画でした。
感動しました!これぞミュージカルの最高傑作!
憎しみに満ちた男が、愛に生きる事を知った“
主役は民衆、壮大な大衆群像劇が素晴らしく、テンポも良く、心に残るセリフの数々、胸が熱くなりました!!演技も素晴らしかったです。
何度でも見たいなと思う作品です。
ファンテーヌの「夢やぶれて」、エポニーヌの「オン・マイ・オウン」、戦いの前の一致団結した若者たちの声、最後のエンディング、、、どれも素晴らしい
「今世界の色は日々塗り替えられている
レッド 怒れる民衆の血
ブラック 弾圧の過去
レッド 新世界の夜明け
ブラック 長かった夜の終わり
息も止まる喜びに 骨まで射抜かれた 一瞬の光で世界は変わると
正しさが悪に見えて 悪が正しく見えるだろう
レッド 僕の燃える魂
ブラック 彼女のいないむなしさ
レッド 希望の光
ブラック絶望の色!」
こちらを観賞後、清塚さんが司会されているNHKの番組「クラシックTV」で、レミゼの巧みな音楽の解説をして下さっていて、さらに知らなかった部分や、山口琇也さんが岩谷時子さんと共に,厳しい制約があるなかで日本語に吹き替える事がどれほど大変だったかという背景にも感動して、日本語の舞台も是非見たくなりました。
色んな事を思う
時代は、フランス革命をテーマにしたものでした。
原作の小説は、読んだ事がないのでこの作品でレミゼラブルがこういうものかと分かったくらいでしかないですが、とてもいい作品でした。
主人公がパンを盗んだ事により服役していた。
仮釈放の際に盗みを働いた牧師に助けられた事により、改心して良い人の道を歩もうと決意する。
その際にいた警察官が主人公を執拗までに追っていく。
主人公の心理描写も面白いなと感じます。
自分が助けた女性の子供を守っていくうちに実際の父親のようになっていって、恋人が現れた時の寂しさのような部分など。
警察官も正義とは、何かを問う部分は、ものすごくグッと考えさせられる場面でした。
自由とは、何か?
自由の為に何が出来るのか?
そんな問いかけを受ける作品だと感じました。
詰めすぎ、、、?ただ超豪華キャスト
ヒュージャックマン のジャンバルジャン、そして、 アンハサウェイ のファンテーヌなどなど、超豪華キャストが集まった作品。ミュージカルだけれど、楽しさ、ダンス、明るさはない。でも、ミュージカルだから伝わる部分がある。
わたしは、ごめんなさい、bbc派です。基本的にまず、時間が長いのもあるし、内容を深掘りしてるからって面もある。舞台出身の作品だしミュージカルが基本なのはわかるけれど、歌のないBBC版の方がこの時代の世界の辛さが伝わってくるし、なんといっても、大事な大事なキャラクター、ファンティーヌの過去をしっかり表している。そして、わたし的にジャベールがbbcの方がイメージ強くて、さらに合致していた気がする。もちろん、2018年の作品だから、色々考えられている部分もあるけどね。
すごい似てるシーンもあるし、でも比べて、違うシーンが所々あってそれは、どっちがユゴーの作品に近いのかすごい気になった。あと、ファンティーヌの歯を抜く場所、bbcでは前歯、映画では奥歯。この違いについてずーっと考えてたけど、前歯ない状態であんな歌歌えないよね。単純な理由だなぁと思った。
映画版では、とりあえずライブで音声とってるのがひたすらすごい。ミュージカル映画って先に音をとるでしょ?サヨまで見ててすごいおもったんだけど、声を先にとるってことは、そのときの役の気持ちと、演技してる実際のときの心構えって絶対変わってくるじゃん、あれ、後から声とった方がより役にマッチした歌声になるんだろうなって。それを、ライブでやっちゃう精神凄すぎる。そして、歌声も、、。
ミュージカルの良いところって音楽に合わせることによって、心の中の普段セリフとしては言えないことも、言葉として発せられるってこと。そこを、まるで誰かに訴えるように、話しかけるように歌ってる、だから、逆に言えばミュージカル映画だけど、ミュージカルのように感じない。そこが良いところなんだなぁと。それに、あの建物をスタジオ内に作っちゃうんだから、、これは、絶対メイキング見た方が良い。
最後、この作品ではありえないだろうファンタジー要素が組み込まれている。でもそれは、その意外性、神的な存在ファンテーヌだから許される。bbcでは、ファンティーヌは出てこない。そして、ジャンバルジャンがコゼットに、理由も明かさない。でも映画では言っているんだよね。うん、もう比べたがっちゃう、、、その違いとは。考えます。いつか。でも、bbcみたときに、なんでや!ってすごい突っ掛かった部分だった。そこを、映画では見事に表していた。ファンテーヌは壮絶な人生を歩み、そして神聖な存在となる。なんとも言えない外見もだけれど内面の美しさを表しているんだろうなぁ。
最終的ちゃんとしたハッピーエンドは、コゼットだけだけれど、それがコゼットだからこそ、ファンテーヌの生き方も、ジャンバルジャンの生き方も、すべての人の生き方が肯定される一つの理由だと思う。唯一の光を放つ存在コゼットがある意味主人公。でも、このポスターを選んだ理由としてファンテーヌが一番前に来てるからなの。それは、コゼットの母ファンテーヌがいなかったら、始まらないストーリーだから。もちろん、ジャンバルジャンの贖罪の話でもあるし、みんな主人公としてらなりうるんだけれど、ファンテーヌの存在ってめちゃくちゃ大きいから。
長い…
ミュージカルを見慣れていないせいか、長く感じました。しかし、出演者は皆歌うまい。ジャンバルジャンの数奇な運命はドラマチックだし、時代人種を超えて父親、娘の別れは辛い。ジャベール、散々痛めつけてきたジャンバルジャンに助けられ、自分がわからなくなり、自殺するとは思わなかった。泥棒夫妻を演じるヘレナ・ボナム・カーターは良いアクセント。想いが届かない身代わりになるエポニーヌも良い。レジスタンスの子役ダニエル・ハトルストーンが好演。
明日は来る。
映画としての完成度だけで点数つけると、ちょっとね…なんだけど。アンハサウェイのI dreamed a dreamとラストのバリケードのシーンは生涯忘れないし、美辞麗句ありったけ並べたいシーンでした。
予告で見て期待していたエポニール役のサマンサパークス、良かったです。切ない、すごく切ない。コゼット役の娘さんの歌唱力。ヒュー・ジャックマンの声量・歌う力。皆んな良かった!
ヒュージャックマンが召された後、どこからか響いてくる"Do You Hear the People Sing?". カメラは教会の壁を越えて、時空を超えて、広場に累々と築かれた「バリケード」を映し出す。そこには、「夢破れた人達」が立ち上がり旗を翻し、歌っている。座して歌っている。「明日は来る」と(笑顔のエポニールもね)。これか、これだったのか、このシーン、この言葉を伝えたかったんだ・・・・・・と、ここで嗚咽状態になっちゃいました。だいじょぶ、隣のお兄ちゃんも泣いてたから!
ミュージカルに耐性がない者にとっては、噫無情…
1862年に発刊された同名小説を原作としたミュージカルの映画化。
罪人ジャン・バルジャンの波乱に満ちた生涯を描くミュージカル。
監督は『英国王のスピーチ』の、オスカー監督トム・フーパー。
主人公バルジャンを演じるのは『X-MEN』シリーズや『リアル・スティール』のヒュー・ジャックマン。
長年に渡りバルジャンを追う警部ジャベールに『グラディエーター』『ビューティフル・マインド』のオスカー俳優ラッセル・クロウ。
バルジャンに娘を託す悲運の女性ファンティーヌに『プラダを着た悪魔』『アリス・イン・ワンダーランド』の名優アン・ハサウェイ。本作でオスカーを受賞。
ファンティーヌの娘コゼットには『マンマ・ミーア!』『タイム』のアマンダ・サイフリッド。
コゼットと恋に落ちる青年マリウスには『ブーリン家の姉妹』『マリリン 7日間の恋』の、後のオスカー俳優エディ・レッドメイン。
アマンダを虐げていた育ての親テナルディエ夫人には『英国王のスピーチ』以来、フーパー監督と2度目のタッグを組んだ名優ヘレナ・ボナム=カーター,CBE。
👑受賞歴👑
第85回 アカデミー賞:録音賞、メイク&ヘアスタイリング賞、助演女優賞(ハサウェイ)の三冠を達成‼️
第70回 ゴールデングローブ賞(ミュージカル・コメディ部門):作品賞、主演男優賞(ジャックマン)、助演女優賞(ハサウェイ)の三冠を達成‼️
第66回 英国アカデミー賞:音響賞!
第84回 ナショナル・ボード・オブ・レビュー賞:アンサンブル・キャスト賞!
第37回 日本アカデミー賞:最優秀外国作品賞!
第55回 ブルーリボン賞:外国作品賞!
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以下は原作小説未読、舞台も未見。レ・ミゼラブルのあらすじすらろくに知らなかったレミゼ弱者のレビューになります。
まず、良かったのはキャストの演技。
ミュージカル映画ではキャストの力量が作品の出来に大きく影響してくると思いますが、実力派俳優が素晴らしい演技を披露しています。
特筆すべきは主演のヒュー・ジャックマンと助演のアン・ハサウェイ❗️
この2人の演技力&表現力は本当にずば抜けている!
この2人こそがこの映画の価値の8割くらいは占めているのでは?
特にファンティーヌの歌う「夢やぶれて」。
絶望的なファンティーヌの状況とアン・ハサウェイの卓越した演技力がガッチリ噛み合って、素晴らしいシーンに仕上がっています!
そして、舞台となる1980年代のフランスの街並み&衣装も良いです。
ミュージカルなのでリアリティというよりはファンタジックな雰囲気を重視しているのでしょうがこれがバッチリ👌
冒頭の囚人が船を引き揚げているシーン。あそこを観ただけで映画に引き込まれました。
あと、バルジャンとジャベール警部の場面は軒並み良かった。
お互いに信仰心が篤く、自らの行いが善だと信じ、信念を貫く男達。
ルパン三世と銭形警部の関係を思い出したのは自分だけではないはず。
仮釈放を破っただけで15年くらい追い続けているということに関しては疑問も残りますが、この2人の関係性は少年漫画のような熱さがあって大好き。
「信仰」と「奉仕」、「正義」と「信念」について考えさせられるテーマ性もこの2人の人物像に集約されている気がします。
キャストやディテールは文句なし!
では面白いのかというと、全然面白くはない!
根源的な所になるのですが、やはりミュージカル舞台をそのまま映画にするのは無理があるように思う。
同監督の作品「キャッツ」を観たときにも思ったのだが、トム・フーパー作品のミュージカルはほぼセリフなし。
全ての会話や独白を歌で表現するため、物語が前に進むのが遅い遅い。
「この後物語はどうなるの!?早く次が見たい!」と思っても、内面や状況の説明を歌ってしまうため物語の進行がストップしてしまう。
ミュージカルが効果的に作用しているところもあるが(アン・ハサウェイが身を落とす場面とか)、やはり退屈に感じてしまうところが多かった。
この映画は序幕と第一幕、第二幕の三つに分かれていますが、クライマックスとして盛り上がるはずの第二幕が一番だるかった。
というのも、この第二幕の中心人物であるコゼットとマリウスに感情移入出来ないからだと思う。
小説ではこの2人の出会いや関係性が掘り下げられているのかもしれないが、映画ではポッと出のキャラクターという感じがしてどうも乗り切れない。
出会って1日で恋に落ちる…のはまぁ寓話の世界ということで有りでいいけど、もっと革命についてや三角関係についてを掘り下げてくれないと盛り上がらない。
ヒュー・ジャックマンとアン・ハサウェイの演技でぐいぐい引き込まれた序幕と第一幕と比べると、派手なアクションも多くドラマチックになるべきはずの第二幕の方がエモくないというのは…
総評としては、アン・ハサウェイとヒュー・ジャックマンが凄い!という感じ。
ミュージカルに慣れていない人間には2時間半が恐ろしく長く感じると思います。
Now my life is blessed. 歌いすぎ。
今月は一人で勝手に「アン・ハサウェイ強化月間」やっています。第四回は「レ・ミゼラブル」です。フムフム、本作でアンはアカデミー賞助演女優賞を取ったのか~。確かに髪切られたり頑張ってるな~っと思ったら開始30分で死んだ(゚Д゚)!!アン・ハサウェイ目当てで観る作品ではなかったかも?
しかし、この作品歌い過ぎではなかろうか?四六時中歌ってるといかにも演技してますって感じになっちゃうんで、映画に入り込めないというか・・・。感情移入ができていないので皆さんの決心がメッチャ短絡的に見えてしまいます。あまり縁のなかったはずの女性の子供を引き取ってみたり、一目惚れしてみたり。うーん、ミュージカル映画は基本的に好きなのですが、「適度に歌うミュージカル映画」は好きでも、「常に歌ってるミュージカル映画」は苦手みたいです。
後、ちょっと気になったのは本作ってフランスの歴史のお話じゃないですか?でも俳優はヒュー・ジャックマンはオーストラリア人、ラッセル・クロウはニュージーランド人、アン・ハサウェイ、アマンダ・セイフライドはアメリカ人のエディ・レッドメインはイギリス人、そして全編英語!日本で例えるなら坂本龍馬を中国人俳優が中国語でやってるみたいなもんですよね?フランス人の目にはどう映るんでしょう?出演俳優は皆好きですけどね。
役者も良かった。美術も良かった。18世紀の革命の時代のフランスって舞台も良かった。それなのに映画の作り方が自分には合わなかった。うーん、惜しいなぁ。正直同じ役者で普通に作り直して欲しい!と思える作品でした。
タイトルなし
エポニーヌが可哀想、というのが一番の感想。歌では、おヒューはトニー賞のミュージカル部門で最優秀男優賞を取っているので流石という感じだったが、ラッセル・クロウがこれだけ歌えるとは驚き(でも自分のロックバンド持ってるんでしたね)。ただ映画として観た場合、人気ミュージカルの映画化としては期待はずれ。
法、正義、罪、救済。
原作も舞台も知らないのですが、本作楽しめました。
ただバルジャンが改心してコゼットと一緒に暮らし始めるまでは少し退屈でした。そこに行き着くまでの過程をダイジェストでお届け、みたいに感じたので。
ほとんどのセリフが歌と言う、それだけで凄いなと思ってしまったので、他のミュージカル映画も見てみたいなと素直に思えました。そういう意味ではエンターテイメント作品として見て良かったです。
フランス革命が何を目的に、どこへ向かうために、誰が立ちあがり、何を求めたのか、その辺をきちんと理解して見ると、また違った見方ができて楽しめるのかなと思うので再度勉強してから見ます。
エポニーヌの悲しい切ない想い、とても良かったです。その時のマリウスのコゼットへのひたむきな感情、行動が本当に、エポニーヌを地獄にたたき落とすんじゃないかと言うくらいの鈍感さで少し腹が立ちました。笑
ラストの天に召される時の歌が一番感動したかな。そのあとの砦のシーンはあっても良いけどフィナーレのため、とってつけたようでもう少し何か、と言った感じでした。
爆音映画祭
「爆音映画祭」というライブ用の音響システムで映画を見るという上映で「レ・ミゼラブル」を見てきました。
音響がよかったから、と言われればそれまでなのですが、実際に生のミュージカルを見たようでストーリーに入り込んでしまい、長い映画でしたがそれを感じさせない圧倒的な力強さがありました(途中で一度お手洗いには立ちましたが・・)。
セリフはすべて歌で表現されていたのですが、別録音ではなくすべての出演者がライブで歌ったとのこと。そのためか、取ってつけたみたいな突然歌いだす感じではなく、そのシーンにぴったり合っていて素直に感情移入ができました。
実は以前「オペラ座の怪人」を映画で見た際『そんな悠長に歌を歌ってる場合じゃないよ』とか変に気持ちがそがれて、私にはミュージカル映画は向いてないな~と思ったことがあったので、セリフがすべて歌という今回の映画は少し不安を覚えていましたが、見に行ってほんとによかったです。
おなか一杯胸いっぱい、この時間がずっと続いてほしいと思ったほどでした。
それに、死ぬとわかっていても(彼らにとっての)敵に果敢に立ち向かう若者たちを見ていたら、自分も元気が出てきました。
ただ、人それぞれに彼らなりの正義があり、時代背景や環境によって善悪の価値観が変わるということを全編通じて感じる物語だったので複雑な心境になりました。
ですがやはり、長年語り継がれている名作というのはこういうものを指すんだな~と実感したよい機会でした。
曲は知ってたけど歌詞はよく分からなくて
ただいい曲だなと思っていたけど改めて歌詞を考えると深くて悩ましい内容だった
全部がミュージカル調でまともに話している部分がなかったのでは
そこは少しちゃんと話してる部分あっても良かったな
感動と圧巻
ユゴーの原作が好きで、期待して鑑賞。
Les Misérables自体が大好きだから、もう映画が良いのか悪いのかも分からないけど、すごく楽しい映画だった。
特典映像での音楽の作り込み方には、制作側の熱意が伝わってきた。さすがの出来。
キャストの実力も申し分ない。歌唱、演技、役の作り込み、全てにおいて完璧!
ヒュー・ジャックマンはウルヴァリンのイメージが強く、ジャン・バルジャンを演じることに驚いたけれど、バルジャンの変化のシーンを観ていると違和感もなく、とてもしっくりきていた。
アン・ハサウェイのファンテーヌも、本を読んだ時とは比べ物にならない悲惨さがあったし、エポニーヌについてはもう涙しかでなかった。本当に1番大好きなキャラクター!
ひとりひとりのキャラクターたちが皆すごく味があって、色んな感情を持って動いているから、音楽と歌と相まって壮大だ。薄いと感じることがなかった気がする。
ただひとつ不満があるとしたら、ジャベールの最後。彼についてはもう少し色々あったんじゃないだろうか?バルジャンに逃がされたときに、自分の中にあった悪党バルジャンの姿が崩れ去り、自分が今まで正義だと思っていたものについて疑問が生じた。正義と信じて追い続けた法との矛盾の中で、ジャベールは生きる意味を失い、死ぬ。
好きなキャラクターなだけに、ここはもう少し色々動いて欲しかった。歌の歌詞もしかり。「動いたら撃つ」のセリフの後の、撃たずに拳銃を捨てるシーンは少し違和感。
法と正義の矛盾
コンピューターによる画像処理技術の進歩で、スタジオやロケの撮影では映像に出来ないものまでスクリーンに映し出せるようになった。便利になったものだ。と改めて思わせる冒頭の船曳のシークエンスには鼻白む。
しかしながら、そうした大げさで安っぽいスペクタクルが多い中で、ラッセル・クロウが演じるシャベールのポジションを示すいくつかのシーンがサスペンスに満ちて、この物語の一本の太い経糸を紡いでいる。
ラッセル・クロウが建造物の屋上に立ち、自らの信念を力強く謳いあげる場面が何度か出てくるが、そのいずれもが屋上の縁に立ち、観客に彼の落下を予感もしくは期待させる。
その予感/期待は、職務を忠実に遂行してきた彼が法と正義の矛盾に気付きセーヌ川に身を投げてしまうことによって現実化する。歌ひとつを口にして簡単に橋から飛び降りてしまうことや、その川面の描写についての不満はともかくとして、19世紀の近代的自我の危うい無邪気さと苦悩が映像に刻まれている。そして、この矛盾は21世紀になっても解決されてはおらず、むしろ全地球的規模に拡大しているとさえ言える。
愛
だいぶブームが去ってからの鑑賞。
ミュージカル映画にあまり興味がないのと、ミーハーな感じが好きじゃなくてなかなか観なかった。
けど…本当に良かった!笑
長いはずなのに、全然長く感じない、退屈しない、あっという間。
ミュージカル映画といっても、所々に歌が入るくらいかと思いきや、全てが歌。全てのセリフが歌。
そんなでストーリーが分かるのかと思いきや、これがまた全然分かりやすい。
時代の流れ、時代背景、人物像、ちゃんと分かる。
色んな愛の形、人間の美しさ、醜さをみせてくれました。今まで1人で孤独に生きてきたから、誰かに必要とされて初めて生きる楽しみ、生き甲斐を見つけることが出来る。人はみんなそうだと思う。
だけどいつしか、あんなに愛情をかけて、大切に育てたコゼットも自分の人生を生きたいと思う日が、ジャン以外の人を必要とする日が来て…世の中の父親ってこんなに切ない、寂しい気持ちになるのかと思うとなかなか辛かった。
とても深くて、いい映画でした。
いつか原作も読んでみようかなぁ。
不幸な人々
ヒュージャックマン歌うめぇ。すごかった。終始ミュージカルですごかったな。もっと暗い話しかと思ってたけど後半そこまでくらくなくて良かった。時間的にしょうがないけどパンを盗んでから司教さんにあうまでの間がすごい端折られたな
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