劇場公開日 2013年2月9日

「良い意味で裏切られた。」脳男 Opportunity Costさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5良い意味で裏切られた。

2014年5月21日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

楽しい

怖い

興奮

鑑賞前は正直「地雷映画」だと思ってました。
・生田斗真が格好良いだけでストーリーも何も無いのでは
・松雪泰子と江口洋介のわざとらしく、嘘くさい演技が酷いのでは
・アクションシーンに無駄なCGが入っていて興醒めするのでは

半分正解で、半分は誤りでした。

松雪泰子と江口洋介の演技はかなり酷い。
脚本が酷いという要因があるのは否めませんが周りと比べると突出して酷く噴飯モノ。
なので、二人が主となる映画の前半部分は苦行そのもの。

が、後半部分は一転。
「賽の川原崩し」の如く前半で積上たものを盛大に崩す流れ。
本作はツンデレ映画、デレた時の快感は半端無い。

そして生田斗真の無機質な演技、爆破シーンを除いたCGも観る上では阻害要因になりませんでした。

本作全体に通底するのは「世代交代」。
松雪泰子と江口洋介の酷さに対して、若手俳優&女優が素晴らしい。
「ヒミズ」コンビである二階堂ふみと染谷将太。
非常に良かった。

兎にも角にも古い世代に絶望し、若い世代に仄かな希望を見出すという意味では未来志向の映画でした。

オススメです。

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Opportunity Cost