「次回作は、頭脳戦で見たい。」脳男 りりーさんの映画レビュー(感想・評価)
次回作は、頭脳戦で見たい。
クリックして本文を読む
並はずれた知能と鍛え上げられた身体能力を持ちながら、感情を一切持ち合わせない美しき殺戮者、脳男。
そんな彼を、本当に美しい生田斗真君が好演。
必要なことしか喋らない。
機械のように正確。
正義のためとは言え、躊躇いもなく殺人を犯す。
そんな彼の生い立ちを説明してくれたので、なぜこうなったか納得できたのが、良かった。
冒頭のグロさに、目を閉じそうになったけれど、最初だけだったので、苦手な人もそこだけ我慢を。
サスペンス仕立てのアクションは、良かった。
ラストのカーアクションも、引き金があれだけなのに、あんなに大きくなるなんて。
一人の人間がした、一つの行動が引き起こすことの大きさを、まざまざと思い知らされた。
爆弾魔の緑川紀子。
彼女の生い立ちをもう少し詳しく知りたかった。
演じた二階堂ふみさんは、監督から「不健康に痩せて」と言われたそうだが、そこは青春真っ盛りの18歳の少女。
なかなか痩せるのが難しかったとか。
でも、緑川の狂気はすごく良かったよ。
精神科医・鷲谷真梨子。
もし私が彼女の立場だったら、二度と医師には戻れないかもしれない。
辛すぎる。
茶屋刑事。
彼の立場でも、辛すぎる。
ううぅ~~~。新米~~~。
で、一言だけ。
クライマックスで、病院を訪れた鈴木一郎。
彼のスーツが、何であんなにヨレヨレだったのか、不思議。
彼の生い立ちを考えれば、高価で清潔なスーツを選びそうなんだけど。
脳男がどのような男かわかったので、ぜひ頭脳戦での彼を見てみたい。
次回作をお願いします。
コメントする