Heavenz
劇場公開日:1998年9月19日
解説
現在の自分に満足出来ず苦悩する若きDJが、恋やスゴ腕のDJとの出会いを通して成長していく姿を描いた青春ストーリー。監督・脚本は、OV「鍵師 KACHIRI」の井出良英で、これが本編デビュー作となる。撮影を「緑の街」の今井裕二が担当している。主演は、「ACRI」の山下徹大と「スキヤキ」の関谷理香。16ミリからのブローアップ。
1998年製作/86分/日本
配給:べんてんムービー
劇場公開日:1998年9月19日
ストーリー
都内のクラブで人気DJとして活躍するテツは、しかしその一方で人生に目的を持てずにいる自分に焦燥感を募らせていた。ある日、彼は渋谷にあるコミュニティFM局に勤めるディレクターのミサキと出会う。テツが出演する筈の番組に遅刻しそうになったことに対し、プロ意識がないとたしなめるミサキに心惹かれるテツ。その後、何かとミサキの興味を惹こうとするが、彼女はなかなか相手にしてくれない。ところで、テツにはもうひとり憧れの人物がいた。それはテツを慕うミナと一緒に入ったクラブでDJをしていたリョウスケだ。彼の音に衝撃を受けたテツは彼に近づこうとするが、実はミサキはリョウスケの恋人だったのである。複雑な心境のテツは、無軌道に荒れていく。だが、そんなテツを見てリョウスケは、彼が「音楽に愛される人間」であることを見抜き、一方で音楽に愛されていない自分を嘆いて、ふたりの前から姿を消してしまうのであった。リョウスケの遺した言葉によって、自分が音楽の中に生きていける人間であることを悟ったテツは、ミサキの企画するDJイベント”Heavenz”に参加する。そして、DJイベントの成功をステップに、テツはDJの本場であるニューヨークへ渡ることを決心。人生の次なる到達点へ向けてスタートを切るのであった。