テディベアのルドヴィック
劇場公開日:2004年4月24日
解説
ぬいぐるみの定番として世界中で人気のテディベア。そんな愛くるしいテディベアを主人公に、春夏秋冬全4編からなるファンタジックな短編パペット・アニメーション。かつて短編アニメ「砂の城」でオスカーを獲得したコ・ホードマン監督が、脚本・撮影・アニメーションも自らこなし、5年の歳月をかけて完成させた。
2004年製作/48分/カナダ
原題または英題:Four Seasons in the Life of Ludovic
配給:クレストインターナショナル
劇場公開日:2004年4月24日
ストーリー
「雪の贈り物 冬」テディベアのルドヴィック一家の山小屋にも冬が訪れた。ひどい吹雪がやんだある朝、玄関を開けると雪まみれのお人形が落ちていた。ルドヴィックがお人形をやさしく介抱すると、お人形が動きだした!2人はすぐに友だちになり、沢山遊んだ後、外で雪だるまを作っていると、隣の家の女の子ベアのソリがルドヴィックにぶつかって足にケガをしてしまう。お家で手当てを受けているその時、お人形の本当の持ち主である女の子ベアが彼を連れて帰ってしまった。せっかくできた大事な友だちがいなくなって、がっかりするルドヴィックに、隣の女の子ベアがお見舞いに来てくれた。彼女のプレゼントは一体なんだろう。「ワニのいる庭 春」時は春。ルドヴィックの庭には花と緑が咲き乱れている。山小屋のお家では、ママが動物の紙細工を作ってくれた。色とりどりのゾウやキリンにサルにワニ、そしてライオンまで!ルドヴィックが夢中になって紙細工で遊んでいるうちに、いつしか動物たちが息をふきだした…。そう、ルドヴィックの庭は“アフリカ”になっていた。かわいらしい青い鳥が飛びかい、木にはサルがよじ登り、キリンは恋人に花を捧げている。ルドヴィックはすっかりこの楽しい王国に夢中になった。そこへママがおやつと飲み物を持って来てくれた。動物たちは大喜びで、おやつの入った箱を投げっこして遊びはじめる。ルドヴィックは勝手なことばかりする動物たちに腹を立て、家の中へ入ってしまう。「おじいちゃんの家 夏」ルドヴィックにおじいちゃんからの夏休みの招待状が来た。ルドヴィックは久しぶりにおじいちゃんに会える嬉しい気持ちでいっぱい。だけど、おじいちゃんの家に入ったとたん、もうそこにはおばあちゃんがいないことを思い出した。おじいちゃんは寂しい思いをしているに違いない。おじいちゃんを励まそうと、おばあちゃんが作り方を教えてくれたクッキーを、おじいちゃんと一緒につくるルドヴィック。おばあちゃんの部屋の壁にかかっているおばあちゃんの写真にそっと手を触れ眺めてみた。そして、お気に入りのレコードをかけると、おばあちゃんが写真の中からあらわれてルドヴィックと一緒にダンスを踊ってくれた!おじいちゃんにもこんなに素敵で不思議なことが起きますように、そう願いながら、ルドヴィックは迎えにきたママと一緒におじいちゃんにさよならを言った。「空に浮かぶ魔法 秋」木々が色づき秋が来た。ルドヴィックが公園で遊んでいると、ちょっぴり年上のテディベアが近付いてきた。「僕と遊んでくれるのかな?」と、ルドヴィックは嬉しそう。すると、年上ベアは、ルドヴィックをポカリ、そして逃げていった。今度は女の子ベアがやってきた。恥しがり屋のルドヴィックに彼女はにっこり笑いかけてくれる。少しずつ近寄ろうとしたら、今度は顔から転んでしまった。年上ベアが突き飛ばしたんだ。でも、彼女が駆け寄って起こすのを手伝ってくれたおかげで、ルドヴィックは幸せな気持ちになる。年上ベアはまだいじわるをしようとするけど、仲良しな2人には、どんなちょっかいもうまくいかなくて、彼はついにいじけてしまった。楽しく過ごしていた2人に、もうさよなるをする時間が来てしまった。その後、ルドヴィックは、ひとり寂しそうな年上ベアを見つけた。ルドヴィックは凧で一緒に遊ぼうよ、と声をかけるが……