日本の裸族
劇場公開日:2003年11月22日
解説
肉体的にも精神的にも、致命的な欠陥を背負っている人間たちが繰り広げる、悲喜こもごもの愛憎劇。監督は「日雇い刑事」「壊音 KAI-ON」の奥秀太郎。“劇団大人計画”の松尾スズキ、阿部サダヲ、荒川良々をはじめ、個性派キャストが集まった。
2003年製作/72分/日本
配給:NEGA DESIGN WORKS
劇場公開日:2003年11月22日
ストーリー
東京・新大久保がまだ大久保村と呼ばれていた頃の話。舞台は不動産業を営むヤクザ事務所「三郷興業」。そこのヤクザたちは、尻の穴にいろいろなものを詰めて海外から帰ってくる運び屋、通称“AF(アナル・ファイター) ”であった。彼らが慕っていた旧組長ホーキン(山田伊久麿)は、当たり屋のやりすぎで半身不随の体になってしまった。経済的にも武力的にも、いまや「三郷興行」は、風前の灯火。そんな崩壊寸前の組にある日、新しい組長、シャブおじさん(松尾スズキ)がやってきた。シャブおじさんはニューリーダーぶりを発揮して、韓国エステの経営で組を建てなおそうとするガ、経営はなかなかうまくいかない。そこに、かつて全ての指をツメられ組を飛びだした一匹ヤクザのボクサー・ストロー(阿部サダヲ)が、「三郷興業」に再び急接近してくる。神出鬼没の刑事・日雇い(今奈良孝行)のくりだすアバウトな捜査も手伝って、ますます事態は収拾不可能に。シャブおじさんのやり方に愛想をつかしたAF(森本訓央)と、韓国エステ嬢ウニン(伊藤海)は、ありったけのシャブをくすねて逃亡を図るが、果たして無事に逃げられるのか……。