「ジャパニーズホラーの原点にして頂点」リング lavaさんの映画レビュー(感想・評価)
ジャパニーズホラーの原点にして頂点
日本特有の、観賞後もジワジワ残る怖さを生み出したパイオニア的な映画。
視聴者は、どうしても、黒く長い髪に顔が隠れた女性に恐怖してしまいます。
普通の家庭を持つ主人公に感情移入しやすい設定で、話の展開も自然。メリハリのある音響効果を用い、単なる視覚的な怖さだけでなく、目に見えない根源的な怖さも植えつけてきます。
また、電話、カーナビ、ビデオテープ、テレビ等といった、誰の近くにもある媒体を恐怖を生む材料にすることで、「これは本当にフィクションなのか」と疑いを覚えてしまうほどのリアリティを味わうことになります。
個人的には、貞子という幽霊そのものが登場するシーンよりも、ビデオテープの内容、死体の表情、写真とかの不気味さに戦慄を覚えました。
演技も文句なし。
はたして、本作を超えるホラー映画が生まれる日がくるのか。楽しみです。
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