狼と赤ずきん

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解説

独創的な卓抜したアイデアで知られるアニメーション作家、ガリ・バルディン(41年生まれ)のアンソロジー。バルディンはモスクワ芸術座演劇学校出身の舞台俳優から転向し、連邦動画スタジオに所属。81年、『車道のおとぎ話』でデビュー。その後人形アニメを手掛け、カンヌ国際映画祭短編部門グランプリを受賞した「紆余曲折」(87)をはじめ、日用品を巧みに使用した奇想天外さを武器に、世界的に高い評価を受ける作家となった。「狼と赤ずきん」はグリム童話『狼と赤ずきん』をモチーフに創作された、ミュージカル仕立ての粘土アニメーション。舞台も現代に移し、かつてのソビエト共産主義体制への皮肉を盛り込んだパロディに加え、挿入曲である『マック・ザ・ナイフ』『ふたりでお茶を』『蛍の光』など、古今東西のスタンダード・ナンバーの使い方が秀逸。撮影はワジム・プルードニコフ、ワレーリー・ストルコフ、セルゲイ・フレーブニコフ、美術はアルカージー・メリック=サルキシャンがそれぞれ担当。

1990年製作/27分/ソ連
原題:Seryi Volk End Krasnaya Shapochka

ストーリー

モスクワ。赤ずきんはピロシキを土産に、パリにいるおばあさんを訪ねて旅に出る。一方、鉄(メタル)の歯が自慢の国際犯の狼は、彼女を追う。途中、出会った森の住民にして有名なアニメのキャラクター、“七人の小人”“三匹のこぶた”“ワニのゲーナ”はことごとく彼に飲み込まれてしまう。赤ずきんが国境を越えてパリに着いた頃、狼は先回りしておばあさんを餌食に。危うし赤ずきん_しかし、餌食になった連中が、一致団結して狼の腹を突き破り脱出に成功。狼は折よくやって来た猟師の手であえなく御用に。かくして全員参加の勝利の行進で大団円。

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