アオサギとツル

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アオサギとツル

解説・あらすじ

「アート・アニメーションの神様」として世界中のアニメーターたちから尊敬を集めるロシア人アニメーター、ユーリー・ノルシュテイン監督が、前作「キツネとウサギ」に続いてウラジーミル・ダーリ原案のロシア民話を基に描いた短編アニメ。脚本に「チェブラーシカ」で広く知られるロマン・カチャーノフ。互いに惹かれ合っているアオサギとツルが、結婚の申し込みをしあいながらもすれ違い、意地を張り合う姿を描いた。日本の浮世絵や水墨画を参考に、複数の背景を重ねる手法で制作された幻想的な世界が繰り広げられる。2016年12月、ノルシュテイン監督の生誕75周年を記念して代表作6作品を集めた「アニメーションの神様、その美しき世界」にて、高画質・高音質でよみがえらせたデジタルリマスター版を上映。

1974年製作/10分/ソ連
原題または英題:Tsaplya i zhuravl
配給:チャイルド・フィルム
劇場公開日:2016年12月10日

その他の公開日:1996年2月20日(日本初公開)

原則として東京で一週間以上の上映が行われた場合に掲載しています。
※映画祭での上映や一部の特集、上映・特別上映、配給会社が主体ではない上映企画等で公開されたものなど掲載されない場合もあります。

スタッフ・声優・キャスト

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(C)2016 F.S.U.E C&P SMF

映画レビュー

5.0恋は遠い日の花火ではない

2025年2月16日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

YouTubeにて、日本語の字幕設定を入れて鑑賞しました。
ロシアのユーリー・ノルシュテインの作品ですが、

本当だよねェ、これ。
共感しない人なんて、この世に存在しますかね?
好きな相手に意地を張ったり〜臆病になったり。

「アタシをお安く見てもらっちゃ困りますわ」と、心とは裏腹に無碍に冷たいアオサギ嬢(笑)。ネックレスと うなじと帽子が素敵な彼女です。
でもプロポーズが失敗して傷つき、そりゃあプライドの引っ込め先がないよね、ツル君 。わかるわー(爆笑)

これは古今東西を問わず、昔からの「男女の駆け引き」の辛さと、& 面白さですよねー
※1

幼稚園の砂場で、そして大人になってからももちろん、子供が見ても、大人が見ても、これはみんなに体験あるあるのストーリー。
心から実感をもって楽しめるアニメーションなのです。

ノスタルジックに絵本の物語が動き出す、絶品の世界でした。
湿原に住むアオサギとツルだから、墨絵で描いた葦(よし)の原や、雨に打たれる熊笹の風情には、もう息を飲むしかありません。
監督はやはり浮世絵からの影響だと表明しておられるのだと。
※2

秋の渡りの季節を迎え、仲間が飛び去ってゆく高空を仰ぎながらも、ツル君はアオサギ嬢が寒くないようにとストーブを抱えての折角のデート計画。これも残念!不発ですよ。
ヤケ起こしてストーブをぶん投げるから、「男心の哀れさ」に笑いが止まらない。

美しい花火を見ながらも、想うはお互い恋人のことばかり。でも素直になれないんだよなぁ、僕たちってね。

で、
僕 きりんとしては、このアニメーションを何故か薦めてくれた女性が、もしかして僕に「求婚」をしているって事なのだろうか?と、
探るしかないんですよね・・
バレンタインだったんですよ。
チョコの包に、この映画のチラシを入れてありました。
とっても悶々としてるんですが。

フォロアーの皆さん、助けて下さい。どう思います?

・・・・・・・・・・・・・

メモ

◆※1古内東子の「誰より好きなのに」がこの引っ込み思案の臆病さを絶妙に歌っている。
◆※2歌川広重の「大橋あたかの夕立」が世界初の線で雨を描いたアイデアの始まり。
⇒[#333 歌川広重が雨を「線」で表現する前の、雨の表現を見に行く。]に詳しい。
◆※3哀愁漂うふたりのダンスに流れるのはロシアの大作曲家ショスタコーヴィチの「セカンドワルツ」っぽい。
⇒YouTube [「戦争と平和」(1965) ロシアンワルツ] でどうぞ検索を。

・・・・・・・・・・・・・

遠花火
亡妻(つま) の旧姓
思い出す

これ、新潟の漁師のおじいさんが俳句教室で作った句です。
もう、泣きたくなるじゃないか。

·

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きりん

5.0心のすれ違い。アオサギが断られて、固まる所が可愛かった。

2023年3月29日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:VOD

心のすれ違い。アオサギが断られて、固まる所が可愛かった。

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アンドロイド爺さん♥️

4.0フランス映画の香りもするお洒落なムズキュンアニメーション

2021年7月3日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

興奮

幸せ

萌える

ユーリー・ノルシュテイン監督作四本目。
ごめんなさい、タイトルで舐めてました。
互いが気になるアオサギさん♀とツルさん♂。
互いに告っちゃ振られ、告られちゃ振り、の繰り返し。
まさに、『思い、思われ、ふり、ふられ』。
しかも、行っては戻る恋がまだ続きながら終わるという仕掛け。
これ普通の映画なら、「まあまあ良いよね」で終わっちゃうと思うんですが、10分でここまで作り込み、まとめてるってところが素晴らしい。

今観てきた中では1番芸術性が高く、内容もお気に入りの一作。
花火のシーンなんかは神がかっていた。
ユーリー・ノルシュテインは天才だ。
鳥専用帽子もなかなか可愛い。

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唐揚げ

3.0はじめてみるもの、ふれるもの、それは素敵なたからもの。

2020年5月6日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

2020年5月6日

映画 #アオサギとツル (1974年)鑑賞

ロシアを代表する世界的アニメーション作家ユーリー・ノルシュテイン監督の作品。セルロイドに緻密に描き込まれた切り絵をベースにした短編アニメ。

青鷺と鶴の恋愛のお話。

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とし