借王
劇場公開日:1997年10月11日
解説
借金に苦しむ男女3人組が、巧妙な騙しの手口で大金を得ようとする姿を描いたコメディ。監督は「実録新宿の顔 新宿愚連隊物語」の和泉聖治。土山しげると平井りゅうじによる同名コミックを、松本功と旺季志ずかが共同脚色。撮影を「実録新宿の顔 新宿愚連隊物語」の鈴木耕一が担当している。主演は「うなぎ」の哀川翔と、「ピエタ」の志賀勝、「紳士同盟」の夏樹陽子。スーパー16ミリからのブローアップ。
1997年製作/86分/日本
配給:日活
劇場公開日:1997年10月11日
ストーリー
ひかり銀行大阪中央支店の次長・安斉は、ある大口の顧客の預金を使い込んでマネーゲームに溺れ、多額の損失を出してしまった。そのことが顧客にバレ、彼は崖っぷちに追い込まれてしまう。1億だけでも1週間以内に用意しなければ、訴えられることは必至であった。そこで、安斉は詐欺を働いてヤクザの資金を横取りすることを思いつく。ひょんなことから知り合った、飲む打つ買うの3拍子揃った借金まみれの水沼警部補と、店の資金繰りに困っているスナックのママ・怜子を仲間に引き入れた安斉は、ヤクザと裏で通じている悪徳不動産会社・戎興産を詐欺にかけることにした。その計画は、規制ばかりでどうしようもない土地を戎興産から購入した後、「数年後に京都サミットが予定されていて、辺りの土地が値上がりする」とのガセネタを彼らにつかませるというものである。安斉の計画通り、ガセネタをつかまされた戎興産は慌てて土地の返却を求めてくるが、売買契約書には最初から細工が施されており、それによって多額の金が安斉たちに転がり込むという寸法だった。こうして計画は順調に運び、安斉たち3人は見事に大金をせしめ、それを分け合う。安斉の借金返済、まずは1億。