無情の夢
劇場公開日:1961年3月22日
解説
「都会の空の用心棒」の小川英の脚本を、「雨に咲く花」の中島義次が監督した歌謡アクション。撮影は「花と娘と白い道」の萩原泉。
1961年製作/53分/日本
配給:日活
劇場公開日:1961年3月22日
ストーリー
船員相手のバー“トト”に五郎が入ってきた。彼はマダムの陽子に圭子の住所をきいた。そこへヤクザの南条がきて五郎にからんだ。五郎は南条を殴り倒してバーを出た。横浜港を見下す丘の上で、五郎は圭子に語った。二人が結婚したら船員をやめ、喫茶店を開く計画を。が、圭子の表情は何故か暗かった。五郎の最後の航海を圭子が見送った日、夫の藤木信一が刑務所を出所する通知がきた。キャバレー“スワン”では社長の松江と南条、北川が藤木を利用する相談をしていた。そんなことを知らぬ五郎は、航海から帰ると計画の店を用意し、圭子を探した。彼女から真相を聞いた五郎は呆然とした。松江は五郎に用心棒にならぬかといった。彼は断った。“スワン”の歌手明男が五郎に「九時、第三突堤で待つ」と書いたマッチ箱を渡した。藤木は松江組の法律顧問で、以前、麻薬を一度だけ運んだ明男の父を殺した。これは松江の仕組んだ罠だった。明男は復讐を誓ったが確証がない。陽子は何かを知っていた。連日、松江は五郎の店に厭がらせをした。藤木も圭子も松江に脅迫された。五郎は二人を助けようと努力した。五郎に殺人事件をさとられた松江は、藤木に五郎を殺せと命令した。陽子は五郎の店にきて、真相を語った。犯人は松江で、藤木に罪をきせたのだ。そこへきた藤木は、無実としって拳銃を捨てた。松江一味は逮捕された。五郎は店を圭子と藤木にやると書いた手紙を残して、再び船に乗った。