万花地獄

劇場公開日:

解説

吉川英治の原作小説を「女賊と判官」の民門敏雄と「鉄の爪」の監督安達伸生とが共同で脚色して、同じく安達伸生がメガホンをとったもの。主演は、「鬼姫しぐれ」「中山安兵衛」の嵐寛寿郎で、市川春代、本間謙太郎、進藤英太郎、それに新人萩町子が共演している。

1951年製作/69分/日本
配給:大映
劇場公開日:1951年4月14日

ストーリー

甲州御代崎の駒木家は一万石の小大名だが、先祖より伝わる百万両の秘宝が、陣屋の裏山の「萬花多宝塔」にかくされてあるという。しかし当主大内記は、悪家老司馬大学に日毎毒を盛られて病弱となり、息女光江姫は、大内記より、多宝塔の鍵を出せと迫られ、尚暴力によって司馬の妻になれとせめられた。司馬によって追われた小枝角太郎は、主家と光江姫の身を案じて帰郷、駒木家の屋敷をうかがっているが、自ら山窩と名乗る花又三日之助と知り合いになった。花又も多宝塔の秘宝をねらっているようである。光江姫の元侍女お妻も、忍びの名人の兄飛車兵衛と主家の急にはせ参じる。大内記は多宝塔に押し込められた角太郎が大学一味にとらわれ、殺されようとしたとき、光江はその命乞いのため多宝塔の鍵を渡すことを約束するが、危うい瞬間に、花又が現れ、大学を斬って捨てた。秘宝はこの山窩の手へと思ったとき、花又は実は失喪した光江姫の兄の虎之助であったことが判明した。しかし花又は駒木家を光江姫と角太郎にゆだねて、お妻と共に自由な山へと帰って行くのだった。

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