王将(1948)のレビュー・感想・評価
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将棋指し+夫婦愛の映画 → 案外泣ける
あらすじ、及び、感想
1.以前から観たいと思っていた → 観たら、案外良かった
2.三吉は、素人将棋大会に出るため、仏壇を売ったり、娘の晴れ着を売ったり
3.娘:玉江は、母親に、「父は将棋道楽ではなく、将棋極道」と伝 → 笑える
4.妻:小春は、夫:三吉に、①好きな将棋を辞めと言うのは無理や
②その代わり、指すからには日本一になって欲しいと伝 → 泣ける
5.三吉が関根8段と対局時、苦し紛れの2五銀打 → 関根が嵌って三吉の勝利
→ 新聞等は、三吉の勝利を称えた
6.娘の玉江は、父親に、①あれは苦し紛れの手、
②勝負に勝って、将棋に負けたと伝
→ 名人を目指すなら、立派な手で勝って欲しい、の意
→ 三吉は、娘の言う通りや、ハッタリで関根に勝ったと嘆く
7.その後の約10年、三吉と関根の対局は、三吉の11戦7勝だったが、
東京勢は関根を名人にさせたいの風潮あり
→ 大阪の後援会には、①三吉が名人、②2人とも名人、の案があった
8.三吉は、後援会の菊岡に「名人位は立派な人がなるべき」と、名人位を辞退
9.三吉は、妻が病床だったが、お祝いの言葉を述べたくて上京
→ 名人就位祝賀会の関根にお祝いの言葉等
10.三吉と関根が会話中、大阪の娘から三吉に電話
→ 母親:小春が危篤、電話の途中で死亡 → 泣ける
11.なお、坂田三吉(1870.7~1946.7)は実在の人物だが、映画では少し脚色
→ この映画は、三吉死去の約1年後に作られた
12.映画に何度も出て来る「妙見山」とは、大阪府豊能町のお寺のこと
→ 兵庫県との府県境にある
13.映画の評価 → 感動出来て良い映画だった
名演技と、素晴らしい脚本、的確な演出 なるほど日本映画史に残る映画だと納得です
♪吹~けばー飛ぶようなー、将棋の駒に~
誰もが知るこの歌は、本作が元々のモチーフ
本作は1948年公開、歌は1961年の村田英雄の大ヒット
ですからその歌は本作では流れません
有名なその歌は、大ヒットを受けて製作された1962年の2回目の映画化に主題歌となっています
村田英雄本人も出演しています
王将は、本作いれて3回映画化されています
本作は最初の映画化の作品です
3作品とも伊藤監督です
元々は新国劇の1947年のヒット作の映画化です
実在の人物坂田三吉がモデルです
その彼のエピソードを取り混ぜて大幅に脚色されたものだそうです
その彼は1946年に亡くなっていますから、翌年には新国劇、翌々年には映画化となったわけです
将棋なんか映画にはならんやろ~?
誰もがそう思ったはずですが、将棋の事が全く分からなくても大変に面白く楽しめます
つまり脚本が大変に優れています
阪東妻三郎の名演技、水戸光子の薄幸さと健気さ、若い時の三條美紀の可憐さ
どれも見事
ストーリーも大変に面白い
前半の見所は、小春のあの有名な台詞です
「あれだけ好きで好きでたまらん将棋をやめなはれというのは無理や、わてほんまに悪い嫁はんやったやったなあと思う、堪忍しとくなはれ、そのかわり、そのかわりな、指すからには日本一の将棋指しになって欲しい」
まずこのシーンで痺れます、涙腺が緩みます
中盤からはもう身を乗り出して観てしまいます
有名な二五銀のエピソードに続く、勝負に勝って将棋に負けたとの大意の涙ながらの珠江の糾弾の台詞は本作の後半にあります
三條美紀の伝説の熱演です
そして続く鏡に写る顔のシーンの演出の素晴らしさ!
将棋には「王将は二つあるが、勝ち残るのは一つや!それが名人じや!」のシーンの感銘
クライマックスの関根名人位襲名披露宴のシーンの感動
そして病に臥せる小春への電話越しでのお題目は涙が溢れます
そして夕闇迫る天王寺の破れ長屋のラストシーンの快い余韻
どれもこれも深く心に残るものです
名演技と、素晴らしい脚本、的確な演出
なるほど日本映画史に残る映画だと納得です
山田洋次監督の「おとうと」など多くの作品で、王将が取り上げられています
一般教養としても本物の王将とは何かを知ることは意味があります
そしてなにより映画として大変に面白く優れています
一介の素人棋士が、一念発起、棋界のトップに上り詰めて行く。 阪東妻...
一介の素人棋士が、一念発起、棋界のトップに上り詰めて行く。
阪東妻三郎、初めて見ましたが流石ですね。
なんといってもラストが秀逸。人間としての成長、好敵手との心の友情、そして何より暖かい夫婦愛。無論、脚色はあるでしょうが、かなり事実に即したストーリー。感動もひとしおです。
南無妙法蓮華経の太鼓はうるさい、近所迷惑(笑)
古い映画ですが見て損のない一作です。
難しいわ~
会社の後輩と子供がいっぱいの時間を避けるため、レイトショーで観に行きました。
ジブリ映画は基本的に公開になったらすぐに行くってなもんです。
ただ見終わった後の感想は・・・
「子供がいっぱいおる時間に見れば良かった~」
です。
正直、よく分かりませんでした。
これはなんでしょうか、僕が「清い心」を失っているのでしょうか。
不安になりますよ。
隣に小さい子がいたら・・・
「すんませんが、どこが一番グッときましたかね?」
と質問していたことでしょう。
自分には「ラピュタよりトトロ寄り」ぐらいの説明しかできないです。
くやしいんであと何回か観て解釈しようという意気はあるんですが、出来ればなんですが・・・
「監督。ナウシカとか、ラピュタ的な映画が観たいです」
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