大江戸千両祭
劇場公開日:1958年10月28日
解説
柳家金語楼の芸能生活五十周年記念として作られた人情喜劇。宇野信夫の『心の灯』を原作に、竹井諒と、「ジャズ娘に栄光あれ」の蓮池義雄が共同で脚本を書き、「サザエさんの婚約旅行」の青柳信雄が監督、「続々・サラリーマン出世太閤記」の鈴木斌が撮影した。主演は金語楼のほか、「旅姿鼠小僧」の八千草薫、「ドジを踏むな」の小泉博、「大学の人気者」の太刀川洋一、ほかに榎本健一、ミヤコ蝶々などの喜劇陣が総出演する。
1958年製作/101分/日本
配給:東宝
劇場公開日:1958年10月28日
ストーリー
江戸は神田、太兵衛長屋に住む大工の金兵衛は娘お蝶と二人暮し、腕は自慢の働き者だが、お祭り騒ぎが大好き。その金兵衛が、ある日、金を失くして身投げしようとしている山城屋の手代、多七を救ったことから、山城屋の主人、彦兵衛に見込まれ、店への出入りが許された。長屋へ礼にきた多七は、お蝶に一目惚れ。やがて祭りがきた。ところが長屋の連中は隣村の若い衆と大喧嘩、相手方に怪我人が出て、金兵衛は代表して、顔役竹蔵のもとへ謝りに行ったが、読み書きのできない彼は詫び状が書けず大恥をかいてしまった。しかし、そのうち彦兵衛から、多七の嫁にお蝶をもらいたいと云われ金兵衛は大喜び、二つ返事で、これを引受けてきた。ところが意外、お蝶は、断ってくれという。びっくりした金兵衛は、近所の者から、お蝶が断ったのは、実は、大店へ嫁げば無学の父に余計苦労をかけるからだと知って二度びっくり。ついに、彼は浪人栗田陣内のところへ字を習うため通うことに決心した。それから、見るもいじらしい金兵衛の手習いが始った。甚内も、熱心さにほだされて手を取って教えた。数十日後山城屋は、縁談の返事を待ち切れずに多七を連れて金兵衛宅に押しかけてきた。そして金兵衛は、金釘流ながら見事に結納の受取に署名した。明けて十五日、雪も止んだ朝、赤穂の浪士が主君の仇を討ったという報せ。一散に永代橋へかけつけた金兵衛は、義士の中に不破数右衛門の襟印をつけた甚内の姿を見た。甚内は「手習いを怠るな」の言葉を残して去った。それから数日後、山城屋では多七、お蝶の祝言が行われ、箒のような筆で、“寿”を書く金兵衛の明るい笑顔が見られた。
スタッフ・キャスト
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金兵衛柳家金語楼
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お蝶八千草薫
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栗田甚内小泉博
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多七太刀川洋一
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治助榎本健一
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おたき清川玉枝
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太兵衛沢村いき雄
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おなみミヤコ蝶々
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寅吉南都雄二
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徳三郎柳沢真一
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登美春藤間紫
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松五郎如月寛多
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仙之助トニー谷
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悟山徳川夢声
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玄白斎昔々亭桃太郎
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勘十郎本郷秀雄
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三吉丘寵児
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尺八の先生小西得郎
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丹次加藤春哉
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鉄由利徹
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八公八波むと志
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利八南利明
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竹蔵古川縁波
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金助三遊亭小金馬
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半公江戸家猫八
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貞吉一竜斎貞鳳
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おきよ水の也清美
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彦兵衛森川信
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おるい一の宮あつ子
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権助伴淳三郎
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近所の娘お京安西郷子
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近所の娘お康中田康子
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お姫様三木のり平
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若殿有島一郎
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長屋のおかみ三田照子
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隠居花菱アチャコ
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大高源吾高島忠夫