台風息子
劇場公開日:1958年3月11日
解説
面白倶楽部連載の摂津茂和の原作を、八木沢武孝が脚色し、「曲馬団の娘」の小石栄一が監督、高梨昇が撮影した喜劇。主演は「曲馬団の娘」の江原真二郎、今井俊二、小宮光江、「娘十八御意見無用」の高倉健、それに佐久間良子。加えて清川虹子、立花良文、トニー谷、益田キートン、柳谷寛などが出演する。
1958年製作/日本
劇場公開日:1958年3月11日
ストーリー
(修学旅行の巻)照彦通称ハリケン、鉄雄通称スウパア、一策通称ホラ策、いずれも一癖ある三人組をハリケーン・トリオと人は呼んだ。しかし、学校内ではそのバンカラな行為から、決して優秀な高校生の部類に入る存在とは目されていなかった。困ったことが持上った。大島行の一泊旅行の件だ。一泊旅行といえば楽しいことなのだが、先立つものは勿論金。貧乏人のスウパアには二千円の旅費がとても出せない。窮余の一策は照彦のお婆さん寵愛の猫を売りとばすことだった。見事成功したかに見えたが家へ逃げ帰った猫を追って犬猫屋の主人が駈けつけ真相が暴露された。が、お婆さんが猫の懸賞金と出した二千円はすでに照彦の手中にあり、てんやわんやの裡に三人は旅行に出発した。一同大いに青春の怪気焔を上げたが帰りの船の中で失敗をやらかした。船酔いをまぎらわすために、三人がウイスキーを鯨飲、泥酔してしまったのだ。ここにハリケーン・トリオは三日間の停学処分を受けざるを得なかった。(最高殊勲の巻)ハリケーン・トリオに課せられた三日間の停学処分はまさに拷問に匹敵するものだった。退屈の虫が又退屈してあくびをするという始末なのだ。三人合せて三百円では彼等でも如何ともなしがたい。ところが、場外馬券を買ったのが幸福の女神となって思わぬ金がころがりこんだ。自動車を借りドライブとしゃれこんだが、照彦はその座席に横文字の一杯書かれた書類の入れてあるカバンを発見した。カバンの持主マシアス氏から電報が届き、三人はホテルに向った。ところがそこに薬のパテントを狙う悪漢一味に囲まれたマシアス氏を発見、三人組の台風はここをせんどと吹き荒れ、悪漢一味を撃退することが出来た。マシアス氏を救助したことにより、ハリケーン・トリオは学校にめでたく復帰することになったのである。
スタッフ・キャスト
-
草上照彦江原真二郎
-
明智一策立花良文
-
山本鉄雄今井俊二
-
吹雪妙子佐久間良子
-
照彦の姉慶子小宮光江
-
照彦の兄行彦高倉健
-
照彦の父六造中村是好
-
照彦の母勝子清川虹子
-
照彦の祖母乾枝小峰千代子
-
順さん杉義一
-
田所先生柳谷寛
-
沖先生トニー谷
-
校長益田喜頓
-
井上先生岡村文子
-
ペドロ・マシアス氏花沢徳衛
-
男生徒A北川恵一
-
男生徒B山城新伍
-
男生徒C室田日出男
-
男生徒D木川哲也
-
女生徒A高橋京子
-
女生徒B春丘典子
-
女生徒C内藤瑠美子
-
女生徒D金井孝子
-
女生徒E竹淵雅子
-
女生徒F寺前貞子
-
女生徒G安松博子
-
女生徒H乾貞子
-
宿屋の女中石井房江
-
アンコ姿の踊子稲垣徳子
-
アンコ姿の踊子伊藤慶子
-
アンコ姿の踊子田中和子
-
アンコ姿の踊子小松美子
-
アンコ姿の踊子斎藤八重子
-
アンコ姿の踊子角田庸子
-
巡査岡野耕作
-
ヌード・スタジオ支配人沢彰謙
-
犬猫屋の主人石島房太郎
-
チョビ髭吉川英蘭
-
酔いどれ客A大東良
-
酔いどれ客B岩城力
-
酔いどれ客C最上逸馬
-
よろめき夫人A桧有子
-
よろめき夫人B不忍郷子
-
よろめき夫人C谷崎純子
-
よろめき夫人D高山道子
-
よろめき夫人E白河幸子
-
不良大学生A篠原弘一
-
不良大学生B沢田実
-
小使の婆さん戸田春子
-
警察署長小杉義隆