永遠に答えず(完結篇)

劇場公開日:

解説

斎藤豊吉原作のラジオ・ドラマの映画化。脚色、西河克己・山内亮一、監督西河克己、撮影藤岡粂信と、スタッフは前作と同じ。主演は「夜の牙」の月丘夢路、浅丘ルリ子、安井昌二、「佳人」の葉山良二、とこれも前作と同様。ほかに坪井美詠子、大坂志郎、小杉勇、村瀬幸子、水島道太郎など。

1958年製作/103分/日本
配給:日活
劇場公開日:1958年2月19日

ストーリー

(前篇まで--彼女は彼の子を生み落し、それからの二人はただスレ違うばかりだった。)由美子はやっと宏にめぐり逢えた。--宏の結婚式の日に。そのまま由美子が姿を消してから数年後、画家の山根は、大阪のキャバレーで、女給をやっている彼女に再会した。彼は由美子をモデルに、百号の制作を始めた。山根の娘あかねは、自分の代役に“ウラン座”へ由美子を紹介した。演劇と日舞を結合した“火の山”は、由美子の好演で評判になった。原作者、演出家の西島は一座を連れ、九州公演に旅立つ。劇団の内紛が起きた時、由美子の働きで無事収り、西島と彼女は互いに心をひかれた。西島の子康男と遊んでいた時、由美子は足を怪我し、二度と踊れなくなった。そこで、由美子は西島と結婚する気になった。あかねも一時、由美子によろめいた、踊りの師匠俊夫を許し、結婚するという。東京で、由美子のかつての隣人源吉は、彼女の子美奈子をそれと知らずにあずかっていたが、由美子負傷の報に驚き、自分も工場で怪我をしたのである。その間に美奈子は、源吉の見合の相手みつ子の、高山にいる両親の元へ里子に出された。源吉は美奈子の素性を知り、また、宏があの時、式を挙げずに由美子を求めて去ったことを知ると、それを知らせに鹿児島へ向った。が、幸福そうな由美子と康雄を見ると、何も告げずに帰ってきた。しかし、その後、由美子は西島の別れた妻、康雄の母に妻の座をゆずり、東京へ帰った。源吉からすべてを開いて、由美子は夢かと思い、宏と美奈子のもとへ駈けつけ、ただ涙を流すばかりだったという。三人は汽車で東京へ向う。が、たいへん不運なことに、汽車は脱線転覆し、宏と美奈子は死んじまったのである。残るは、由美子ただひとり。彼女は、こうして、修道院へ入る他なかった。

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