関八州大利根の対決
劇場公開日:1957年1月27日
解説
「新妻鏡」の平塚広雄と北村秀敏の共同脚本を、「海の三等兵」の志村敏夫が監督する。御存じ“天保水滸伝”。撮影は「剣豪相馬武勇伝 桧山大騒動」の河崎喜久三。主な出演者は若杉英二改め天城竜太郎が新入社第一回出演するほか、「海の三等兵」の前田通子、「妖雲里見快挙伝・前後篇」の小笠原竜三郎、中山昭二、「桂小五郎と近藤勇 竜虎の決戦」の明智十三郎、その他江川宇礼雄、丹波哲郎、鳥羽陽之助、北沢典子、毛利啓子など。
1957年製作/72分/日本
劇場公開日:1957年1月27日
ストーリー
天保年間、下総と上総一帯は飯岡の助五郎と笹川繁蔵の両親分が勢力を二分。だが未曽有の凶作で百姓は木の葉や雑草を食し野良仕事もそこのけで賭博に熱中その収入で僅かに日々の糧を見出すという有様であった。加えて関八州の役人は年貢米の納入を強要し、その横暴ぶりは目に余るものがあった。飯岡一家の政吉は、かねて執心の繁蔵の妹おふじに、岩井不動の祭礼日に言い寄るが、通り掛った旅鴉、雪崩の岩松に邪慶され惜しくも引き下る。この岩松博奕には滅法強いが、その金を苦しむ百姓達に恵んでやるため、誰いうともなく生き仏の岩松と尊敬されていた。ある夜、助五郎は賭場から戻る途中、何者かに闇討され危うく脱れる。政吉はこれこそ笹川一家の仕業に相違ないとそそのかし、笹川との一戦を企んだ。一方下総一の米問屋茨木屋の一人娘お千代に眼をつけた八州取締役人の関は、お上から十手をあずかる助五郎にお千代を妾にと所望。しぶしぶ出向いた助五郎も茨木屋の態度に自らの非をわびる。しかし政吉は夜陰、お千代をかどわかし関の許へ連れ去ろうとしたが、彼女は岩松に救われ、彼の顔知り平手造酒の住む妙円寺にかくまわる。笹川一家の磐若の大蔵が賭場荒しのお仕置と飯岡一家に簀巻きにされているのを助けた岩松は笹川一家の客分となる。心ひそかに胸躍らせるおふじ。歳月は流れ、諏訪明神の祭礼に、繁蔵は自分が相撲取り上りというところから、野見宿弥の石碑建立を計画、その花会開催に、各地の親分衆を招くべく廻状を出す。助五郎が出向く迄もあるまい、と政吉は僅かの祝儀をふところに笹川へ。当日、笹川の町には大前田の英五郎、清水の次郎長や国定忠治と親分衆がつめかけ、名代で来たのは飯岡一家だけ。繁蔵の機転で政吉は恥もかかず、ほうほうの体で逃げ帰る。かくて全く感情的にもつれた両家は天保十五年八月、月明の大利根河原で雌雄を決することになる。だが血煙あげての大乱闘も大前田英五郎と江戸屋虎吉の仲裁で、繁蔵と助五郎の和解となり、長年の紛争もここに大団円となった。
スタッフ・キャスト
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飯岡助五郎鳥羽陽之助
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笹川繁蔵明智十三郎
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おふじ前田通子
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平手造酒丹波哲郎
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洲の崎政吉天知茂
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神楽獅子大五郎菊地双三郎
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佐吉御木本伸介
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勢力富五郎舟橋元
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関敏四郎芝田新
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茨木屋幸右衛門林寛
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母よね藤村昌子
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娘お千代北沢典子
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お良毛利啓子
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笠井庄助九重京司
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山口幸三郎秋山要之助
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下寺十郎次有馬新二
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半兵衛広瀬康治
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友三竹中弘直
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鍋八築地博
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磐若の六歳鮎川浩
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水谷の六歳小高まさる
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花笠の六歳若月輝夫
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名主太郎左衛門大谷友彦
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竹庵先生山田長政
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僧常観村山京司
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番頭倉橋宏明
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江戸屋虎五郎岬洋二
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信夫の常吉横山運平
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山本長五郎小笠原竜三郎
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大政信夫英一
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小政山岡正義
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森の石松宮原徹
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長岡の忠治中山昭二
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日光の円蔵西一樹
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成田の甚蔵武村新
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銚子の勝蔵浪野幹雄
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笠窓の半次松下猛夫