闇太郎変化

劇場公開日:

解説

同名原作の映画化で、脚本は「東京の空の下には」の岸松雄、監督は「喧嘩奉行」の佐々木康、撮影は「まぼろし小僧の冒険 二部作」の松井鴻がそれぞれ担当する。主なる出演者は「阿修羅四天王」の東千代之介、「水戸黄門漫遊記 火牛坂の悪鬼」の月形竜之介と加賀邦男、「青竜街の狼」の喜多川千鶴と田代百合子などである。

1955年製作/92分/日本
劇場公開日:1955年5月31日

ストーリー

不思議な神を崇めて狂気の如く躍る邪教「闇太郎様」が江戸の町にひろまった。南町奉行矢部左近の配下一兵は、奥州八戸に旅すること一年、この邪教の真相を探っていた。彼は元岡ッ引彌次郎の娘お霜と想愛の仲だが、江戸へ帰って間もなく、怪老僧の跡をつけて谷中の寺に忍入り、敵の手中に陥ちて地下牢に閉じこめられた。彼を案じたお霜も計にかけられ、同じ寺内の座敷牢に幽閉された。一兵は地下牢で、元の大目付松本左膳の腹心丹後仁左衛門の娘お幸と会った。何の恨みか仁左衛門は闇太郎一味に殺されていた。狂気の如く祈る信者の中に、一兵と瓜二つのやくざ者権次郎がいるのを見た怪老僧実は横田甚兵衛は、彼を一兵に仕立てて奉行所を探らせた。だが権次郎は以前疾風の市と呼ばれた義賊で、当時の与力一兵の情けある計いで江戸追放となり、今は奉行の命により一兵の救出を計っていたのだ。左近は更に清元の師匠お千賀を松本左膳の家に腰元として勤めさせ、左膳と子息道之助が狂乱の態に陥ちているのを知る。権次郎に救出された一兵は、松本家へ忍びこむ。その夜、南部藩主信真のもとに若菜とよばれる謎の女性が嫁入る事になっていた。一兵の大事な証人お幸は敵に斬られたが、彼女は死の間際に十八年前八戸に邪教があり、教主若菜は極刑に処せられ、彼女が断末魔に生み落した醜女松枝が若菜と名乗って江戸で闇太郎教をひろめ、松本家と南部家を呪い殺そうとしていると語った。婚礼は夜更けに寺島権現の境内で始ったが、信者に化けた権次郎の合図で左近と一兵の率いる一隊が悪人共を滅した。信者は阿片の中毒で狂気になっていたのだった。事件は治り、堅気に帰った権次郎は皆に見送られて江戸を去った。

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