恋の応援団長

劇場公開日:

解説

製作は「有頂天時代」の坂上静翁、最近は井手俊郎と共同で「猛獣使いの少女」のシナリオを書いた新人シナリスト井上梅次が自脚本によって監督する第一回作品。撮影は「金の卵」の横山実。出演者の主なものは、「三等重役」の小林桂樹と関千恵子、「金の卵」の若山セツ子、「銭形平次捕物控 地獄の門」の長谷川裕見子、「やぐら太鼓」の伊豆肇の他、河村黎吉、清川玉枝、汐見洋、飯田蝶子、丹阿弥谷津子などである。

1952年製作/85分/日本
劇場公開日:1952年6月19日

ストーリー

城南大学の名物男、ヒゲの応援団長ゴンさんは、次期応援団長をガンさんに譲って、ヒゲを剃って卒業していった。ガンさんはそのためヒゲを生やしたのだったが、お洒落をモットーとする銀座の洋品店主の親爺さんから勘当されてしまった。しかし、幸いミス城南の山本和子の家に下宿させてもらい、和子の美しさにひかれたが、和子には既に野球部の吉井君という意中の人があった。谷川教授の一人娘圭子は、スケート部の学生大山君という恋人があるのに、恋愛心理学研究の材料にガンさんを使い、彼にひかれていった。しかし、ガンさんは応援団長の責務はスポーツばかりではないとの趣意の下に、和子、吉井、圭子、大山の各カップルの恋も応援するのであった。さらにガンさんは後輩竹田君の姉で芸者となった染をかばって下宿を提供したことから、女子学生の非難の的となり、大事なヒゲを剃り落とさせられた。しかしヒゲはなくとも城南対城北の決戦に名応援団長ぶりを発揮、名誉を回復した。染は実は先輩ゴンさんの許婚だったのである。ヒゲのなくなったガンさんは、洋品店の家へ帰った。やがて彼自身に恋が訪れる日も近いであろう。

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