嵐の中の母

劇場公開日:

解説

製作は「遊民街の夜襲」のマキノ光雄、脚本は「群狼の街」の八住利雄で、監督は「恋の蘭燈」の佐伯清、撮影は「ブンガワンソロ」の横山実が当たっている。出演者の主なものは、「母化粧」の水谷八重子、「わかれ雲」の沼田曜一、「大空の誓い」の香川京子、「母なれば女なれば」の岸旗江のほかに、原保美、直木三千代、南川直等である。

1952年製作/86分/日本
原題:Mother in the Storm
配給:東映
劇場公開日:1952年2月7日

ストーリー

尾形圭一は終戦後間もなく中国から復員して初夏の品川駅に降り立った。懐かしい母稲子と、亡夫の友人坪井の娘で、みなし子となって尾形家へ引取られた登美とが出迎えてくれた。久しぶりの登美は美しい娘に成人し、稲子と共に圭一を心から喜んで迎え、圭一も登美にひきつけられた。稲子も二人が結ばれることを望んでいるようだった。しかしある日圭一は戦地で愛情もなく結ばれた元看護婦の恒子に出会った。その日、戦友の永江が来て、戦争犯罪人裁判の呼び出し状が来たから妻子をつれて北海道の山奥へ逃げるのだといい、同じ虐殺事件に関係ある圭一にも逃げることをすすめた。その後恒子をその働いているダンスホールにたずねた圭一は、恒子が自分の子、明を生み、育てていることを知った。その夜帰宅した圭一を待っていたのはやはり戦争裁判の呼び出し状だった。稲子は圭一を信州へ逃がそうとしたが、圭一は戦争に負けたから戦争犯罪人が裁かれるのではない、全世界の良心と理性の前で裁かれねばならないといって、恒子と明のことを母に託して中国代表部へ出頭し、やがて中国へ送られて行ったのだった。

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