駄々っ子亭主 続姉さん女房
劇場公開日:1960年10月11日
解説
「姉さん女房」の続編で、脚本・斎藤良輔、監督・丸山誠治、撮影・内海正治といずれも前作と同じ顔ぶれ。
1960年製作/75分/日本
原題または英題:A Woman of Tokyo
配給:東宝
劇場公開日:1960年10月11日
ストーリー
四つ年上の姉さん女房かおると広吉の夫婦は、三十違いで結婚した友人の三谷寅太郎と和枝の結婚式に列席、改めてお互いの愛を確かめあったが、都の衛生局主催のゴミ箱のデザイン・コンクールにかおるの作品が入賞したという新聞記者の報せに折角のムードをこわされてしまった。広吉にとっては又しても夫婦対等の夢が破れたわけだが、ある日、共栄家具の牧山から宣伝部長として来てほしいといわれ有頂天、いま勤めている三流広告会社なんか止めちまえと、もらった支度金でかおると豪遊の夜をすごした。ところが、意気揚々共栄家具に出かけた広吉は、社長の田淵の言葉から、実は自分がドル箱デザイナーのかおるを双葉商会から引き抜くための囮だったことを知り大憤慨、コンプレックスを抱いてすねた余り、慰めてくれるかおるを思わず殴ってしまう。広吉がアパートを飛び出し、かおるが一人でぼんやりしているところへ、和枝に家出された寅太郎が訪れた。悪友の典子とヘリコプターに乗りたがるのを叱ったところ家出したというのだ。一方、典子の下宿では家出した広吉と和枝がバッタリ顔を合わせた。が、二人は典子に追い出され苦肉の策として、広吉は寅太郎の家へ、和枝はかおるのアパートへ泊ろうという秘密協定をお互いに結んだ。和枝と広吉は頑として家へ帰らない。ある日、寅太郎は広吉と競馬に出かけたがスリに財布をすられた。間もなく、かおるのもとにいる和枝に寅太郎重体の報。和枝が青くなって病院へ駈けつけると寅太郎はもう死んでいた。泣いて詫びる和枝。が、死人は競馬場のスリだった。夫婦は和解した。その晩、寅太郎の家にいた広吉を双葉商会の社長片山が訪ねた。かおると離婚させ、やがてできる子供は引取るというのだ。びっくりした広吉はアパートへ向って駈け出した。典子の計略だったわけだが、二組の夫婦は円満に仲直りすることになった。