サラリーマン御意見帖 出世無用
劇場公開日:1960年5月28日
解説
「サラリーマン御意見帖 男の一大事」に続くサラリーマン御意見帖シリーズの第二作。長瀬喜伴・吉田精弥の脚本を、「サラリーガール読本 むだ口かげ口へらず口」の岩城英二が監督し、「国定忠治(1960)」の西垣六郎が撮影した。
1960年製作/85分/日本
原題または英題:Boss of Edo
配給:東宝
劇場公開日:1960年5月28日
ストーリー
一心太郎はスタービールの社員、仕事は販売係、つまりセールスマンなのだ。ある料理屋に注文を取りに行くと、板前が酔っぱらって料理ができず大弱りの最中魚屋になりたくて調理師の免状までとった太郎は、早速手さばきの鮮やかなところをみせた。その料理屋はもちろんスタービールのお得意になった。その翌日からは庖丁を鞄に入れての注文取り。そのため、出刃庖丁強盗に間違えられたりした。バー・ボンニュイのマダム麗子から、東西興業の社長徳田が大娯楽センター世界会館を近く開館するという情報を貰った。これで大口契約がとれれば大手柄だ。世界会館に向う途中、家光社長の妹で太郎に熱をあげているみどりのオートバイに拾われたが、箱根一周という道草がついて、やっとたどりついた時は、ラッキービールの黒木が来ていて契約寸前という有様だった。ところが、開館にからんでゆすりに来ていた暴力団を太郎が退治して、スタービールが優勢になった。ところで、大久保専務がボンニュイに現われるようになった。お月あては女給のマリ子だ。徳田社長も彼女に参っていた。黒木がこれに目をつけマリ子を抱きこむと、二人を熱海におびきよせ、鉢合せさせた。徳田は、大久保がスタービールの専務と聞いて、契約はご破算になった。イヤ気がさした太郎は辞表を出した。そして、黒木の悪計を徳田社長にまくし立てた。事実を知った徳田はスタービールと契約を結ぶことを約した。やっと復社する気になった太郎を、会社は係長に昇格させるといったが、太郎は肩書なんかいらないと言って仕事に飛出した。