女経のレビュー・感想・評価
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若尾文子可愛くて悶絶。
どの話も女のずるさと可愛さを
描いたものとお見受けするが、
特に増村監督作の若尾文子が可愛くて悶絶。
しかもこの話のラストもいじらしくて泣ける。
若尾文子推しになっちゃいそう。
コロナ禍でNetflix、Amazonプライム観まくりの日々、その...
コロナ禍でNetflix、Amazonプライム観まくりの日々、その中でも大映映画にハマってる。
この映画は3人の監督と3人の女優で楽しめる。
また、感想は後で書きたい。
酒飲んどるだろうが。
参りました・・・と言うぐらい面白かった。私が今までに見たオムニバスの中で一番良い。一つ一つの物語それぞれにウィットとキレがあった。そして女のがめつさや儚さのようなものが出ていて。 もしも一つ一つのエピソードを単独で見てそれで終わりだったとしたら、もしかしたら消化不良、あるいはゲテモノだと感じたかもしんない。しかしそこがオムニバスの面白いところで。三つ続けてみると相乗効果がとても大きく、すごい掘り出し物を見たという気持ちに打たれた。
原作の 村松梢風というのは私は初めて聞いたが少し読んでみたくなった。この映画の成功したポイントは何と言っても原作者の数ある作品の中から映画化に適した、この小説をうまく選び出した点だと思う。脚本家に拍手を送りたい。
演出としては市川崑の市川崑らしさが抑えられていて、ある程度、他の監督との演出の統一性を出すために打ち合わせをしたんじゃないかと思う。
第1話の若尾文子は今まで私が見てきた若尾文子の中で一番エロ美しかった。
第2話の妖艶な部分と現実な部分の落差が何とも言えず面白かった。
第3話の京マチ子(当時36歳)の年増のエロさがなんとも言えず萌えだった。彼女の持っている「格の違ういい女」というオーラがそこはかとなくグッときた。このエピソードのラストシーンなんかはとても宮川一夫チックな撮影だったように思う。やわらかで麗しい映像だった。
☆☆☆★★★ 第1話 「耳を噛みたがる女」 ☆☆☆★★ 監督 増村...
☆☆☆★★★
第1話 「耳を噛みたがる女」 ☆☆☆★★
監督 増村保造 主演 若尾文子
増村=若尾の黄金コンビによる安定の面白さ。
男を踏み台にしようとする若尾の手練手管のしたたかさよ。
第2話 「物を高く売りつける女」☆☆☆★★★
監督 市川崑 主演 山本富士子
3っの話の中では1番の意欲作と言える。
冒頭からゾクゾクとさせる山本富士子の色っぽさが凄い。そしてこの市川演出を堪能する喜び。
だがしかし…後半は著しく失速してしまったのがちょっと残念でした。
第3話 「恋を忘れていた女」☆☆☆★★★
監督 吉村公三郎 主演 京マチ子
京マチ子が喋る生きた京言葉の一つ一つが心地良い。(寧ろ関西弁と言うべきか?関東人にはその違いが今ひとつ分からないところ。)
彼女が行く先々で出会う人達との交流等から。昔は美人芸者として先斗町を闊歩していたであろう事が、台詞の端々から伺える。
その話し振りや頭の切り替えの早さで、周りに対する気配りの的確さも伝わって来る。
彼女が昔を思い出し、根上淳との若い日々を再び…と感じる話自体は。オムニバス形式の短編だけに、今ひとつなのですが。
流石にメロドラマの巨匠吉村公三郎関東だけ有り、ワンシーンワンシーンの画面構成が、実にガッシリと作られています。これにはエンドクレジットの順列から、多分撮影監督が名カメラマン宮川一夫さんではないか?と思えるのですが。
ワンシーンだけ出演の中村鴈治郎と京マチ子の台詞のやり取りに笑う。
たったワンシーンのみで画面をさらう中村鴈治郎おそるべし(´⊙ω⊙`)
エンドクレジットのアニメーションが素晴らしく。ヤマハはその昔《山葉》で在った事を知る。
2018年2月3日 新・文芸坐
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