侍とお姐ちゃん

劇場公開日:

解説

「お姐ちゃん罷り通る」に続くお姐ちゃんシリーズの第四作。「上役・下役・ご同役」の沢村勉の脚本を、「お姐ちゃん罷り通る」のコンビ杉江敏男が監督し、完倉泰一が撮影した。

1960年製作/89分/日本
配給:東宝
劇場公開日:1960年1月9日

ストーリー

香港の大財閥の御曹子・蒙鐸参が、一千億円を投じて大島に観光施設を作るというふれこみで来日した。報道陣の中には、中原産業の社長令嬢ゆめみ、週刊ニッポンの記者百合子もいた。中原産業社長雄太郎は、蒙をキャバレー「ラスベガス」に案内した。と、カウンターにいた前田刑事が何者かに殺された。前田は、百合子やゆめみの親友茂子のボーイフレンドだった。この殺人事件取材は、百合子の同僚の冬木が担当することになった。また、ゆめみの友達の学生加藤がボーイとして、それに茂子も「ラスベガス」にショーガールとして入り、さぐり出すことになった。ゆめみは蒙にイカレてしまい、婚約にまでこぎつけた。--深夜、顔に傷のあるあやしげな男たちが、なにか地下室に運びこむのを、冬木や加藤らが見つけた。既に、蒙の秘書となっていた百合子が真実をつきとめた。蒙は、実は日本人で、「ラスベガス」の支配人たちはその配下、一千億の資財を投資するというエサで飛びついてくる各会社から、契約金をまき上げ、それで密輸をやっているギャング団の首領だった。前田を殺したのも、これを嗅ぎつけ張込みに来たのでボーイに撃たせたのだ。お姐ちゃん三人組は起ち上った。冬木、加藤らの応援で一味を逮捕した。週刊ニッポンのトップには、百合子と冬木が書いた“侍とお姐ちゃん捕物帳”の記事が掲載された。

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